奥村組・パスコ・ビーイング、5次元施工シミュレーションの有効性を確認

施工計画の変更時にも業務効率化

株式会社奥村組、株式会社パスコ、株式会社ビーイングの3社が「5次元施工シミュレーションシステム」を開発し、鉄道高架工事の実検証において、その有効性を確認したと明らかにした。

同システムはパスコの3次元データ統合ソフト「PADMS（パダムス）」をベースに、ビーイングの工程管理ソフト「BeingProject-CCPM（ビーイングプロジェクト-シーシーピーエム）」および積算ソフト「Gaia（ガイア）」を連携させたものだ。

建設工事における構造物の3次元モデルと工程情報（時間軸）を連携した「4次元施工シミュレーションシステム」に加え、積算情報が加わった5次元での施工シミュレーションが可能になる。

建設生産システム全体の生産性を向上

今回実検証において有効性が確認された5次元施工シミュレーションシステムは、建設生産システム全体の生産性向上を推進するもの。

開発の背景には、国土交通省が2016年度から取り組むi-Constructionにおいて、2023年度から小規模を除く全ての公共工事にBIM/CIMが原則適用されることがある。

今後3社は、実工事における同システムの適用を進め、BIM/CIMの原則適用に向けたノウハウの蓄積とシステムの改良を重ね、機能向上を図る予定だ。

（画像はプレスリリースより）

株式会社奥村組のニュースリリース
https://www.okumuragumi.co.jp/newsrelease/2022/-35.html