奥村組が小径用自動削孔装置を実工事に適用

施工精度を確保を実現

株式会社奥村組が小径用自動削孔装置の一部に改良を加え、東京都下水道局発注の水再生センター放流渠耐震補強工事において実工事に初適用し、作業の省力化と効率化を実現することや施工精度を確保する性能が確認された。

小径用自動削孔装置は、既存RC構造物の補強工事を行う際の「あと施工アンカーを用いた壁等の増設工法」における削孔作業の省力化、効率化を図るための装置である。

自動で移動する範囲を拡大

この装置は削孔径が小さく深さが浅い「あと施工アンカー挿入孔（最大削孔径φ25mm程度）」を対象に自動で削孔を行うものだが、電動ハンマードリルの自動移動範囲が上下方向に限られ、左右方向については人力での移動であった。

今回の改良では、走行用モーターを搭載することで、あらかじめ床に設置したレールのラックギアに沿って自走が可能となり、自動移動の範囲が拡大されている。

これにより、改良後の装置は削孔位置、削孔深さ、削孔数からなる削孔計画に従い、移動から削孔までの自動化を実現。

同社は今後、既存RC構造物の補強工事に向け同装置を提案することで、削孔作業におけるより一層の生産性向上を図っていく。

（画像はプレスリリースより）

株式会社奥村組　ニュースリリース
http://www.okumuragumi.co.jp/newsrelease/2022/-rc.html