骨材製造の工程をAI活用で最適化するシステム「G-MOS」、特許取得

老舗のデジタル事業で特許取得

株式会社ヤマサは、DX化の取り組みの1つとして、骨材製造における工程全体の最適化を図り「原石判別AIシステム並びに骨材生産管理用システム（G-MOS）」を開発し、特許を取得したと2022年4月19日に発表した。

原石採取、製造、物流までデジタル化

同システムは、骨材製造でAI判別を軸に原石採取・製造・流通全ての行程をデジタル化するというものだ。

原石採取現場ではこれまで、原石の採取量のみが重視されてきたが、G-MOSでは原石採取箇所ごとに骨材に適した原石の状態・サイズをAIが判別し、数値化。これらをデータとして蓄積して評価を行い、エリアごとの生産性を推計することで採取地の偏りを予防する。

また生産効率の良い原石を多く積載することで、物流プロセスの効率化も実現する。さらにトラックやカーゴから破砕機に原石を投入する際のサイズをAIが判別し、大きすぎるものはアラート発信するため、破砕機へのダメージが少なくなる。

生産成功率で省エネ効果も

製造工程全体が効率的かつ負担軽減できることにより、二酸化炭素排出量の削減、エネルギー削減につながるシステムだ。

同社は創業150年、食料や燃料事業のほか、建設事業として骨材や生コンクリート製造に60年取り組んでいる。これまでは職人の勘と経験に頼っていたが、骨材原料が不足気味となっている近年、貴重な資源確保と生産性の高い製造が課題となっていることから、今回のシステムを開発し、特許を取得することになった。

（画像はプレスリリースより）

株式会社ヤマサのプレスリリース（PRTIMES）
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000098456.html

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