
施工管理技術者が知ると便利な知識:地区計画の種類
地区計画とは、建築物などの用途や形態、道路や公園などの配置を地区単位で決める計画のことを指します。
地区計画がある地域は、建設工事に制限がかかる場合があるので、施工管理技士は知っておきましょう。
本記事では施工管理技士が覚えておくと便利な地区計画の種類について紹介します。
この記事でわかること »
地区計画の種類
地区計画はいくつかの種類に分類されます。
ここでは主な地区計画の種類について紹介します。
地区計画
・一般型
一体的に整備や保全が必要な地区で、公共施設の整備や建築物などに関する必要な事項を総合的に定めます。
・再開発等促進区
まとまった低・未利用地などの区域で、円滑に土地利用の転換を行うため、都市基盤整備と建築物などの一体的な整備などを行う計画を定めます。
・開発整備促進区
大規模な集客施設が制限される第2種住居地域や準住居地域などにおいて、土地利用の転換を図り、特定大規模建築物を整備する計画です。
これはその都市の機能の増進に貢献する場合に計画されます。
・誘導容積型地区計画
公共施設が未整備なため、土地の有効利用が図られていない地区において、土地の有効利用の誘導を目的として計画されます。
・容積適正配分型地区計画
それぞれの地区の特性に応じ、容積率規制の詳細を定めることで、良好な市街地環境を形成する目的などで計画されます。
・高度利用型地区計画
適正な配置や規模の公共施設を備えた土地において、建築物の敷地内に有効な空地を確保することで、土地の高度利用などを図るための計画です。
・用途別容積型地区計画
住居と住居以外の用途とを適正に配分することが必要な場合、容積率を合理化するなど適正な用途配分を図る計画です。
・街並み誘導型地区計画
建築物の高さや工作物の制限など必要な規則を定める計画です。
・立体道路制度
道路の上空や路面化での建築物などの建築や建設を行うことを可能とする計画です。
防災街区整備地区計画
火事や地震などの災害が発生した場合、確保されるべき機能と土地の合理的・健全的な利用を図ることを目的とした計画です。
歴史的風致維持向上地区計画
歴史的風致の維持や向上を図るため、ふさわしい用途で建造物を利活用するための計画です。
沿道地区計画
沿道の整備を計画的に誘導・規制することで、幹線道路にふさわしい土地利用の実現のために計画されます。
集落地区計画
農業振興地域と市街化調整区域などが重複する地域の場合、営農条件と調和のとれた共重環境を確保することを目的として計画されます。
※出典:東京都都市整備局「地区計画とは」
全国地区計画推進協議会「地区計画制度の概要」
鹿児島県都市計画運用指針「地区計画の概要」
地域の特性にあった計画
地区計画は地域ごとに特性にあった計画が立てられます。
そのため地域ごとに制限が異なるので、施工管理技士は必ず知っておきましょう。
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