
土木作業で使われている工事道具や工具は?
日本全国で行われている土木作業。
2020年のオリンピックに向けて、その規模もどんどん拡大しています。
ところで、土木作業を行うには、当然工事道具や工具などを使う必要があるのですが、普段どんな道具を使っているのでしょう。
恐らく、建設業に携わる人でなければ、想像もつかないと思います。
そこで今回は、土木作業で使われている工事道具や工具について紹介したいと思います。
この記事でわかること »
土木作業で使われている工事道具
まず、土砂を均す(ならす)道具ですが、実は、西日本と東日本の現場では異なるものを使用します。
西日本では、主に「掻板(かきいた)」と呼ばれるものを使用します。
中でも、金象印の掻板を使用するのが一般的です。
いっぽう、東日本では、「鋤簾(じょれん)」と呼ばれるものを使用することが多いようです。
西日本も東日本も、作業内容に応じて、柄の長さが変化しますが、基本的には、掻板と鋤簾を使用します。
次に、資材を吊るための「鋼材吊具」がありますが、これも地域によって使用するものが異なります。
たとえば、「H型鋼」を吊り上げることを前提とすると、西日本では俗に「レンフロ」と呼ばれる「レンフロークランプ」を使うのが一般的です。
ちなみに、縦吊り用と横吊り用があります。
いっぽう、東日本では俗に「クランプ」と呼ばれる「イーグルクランプ」を使用します。
イーグルクランプは、「イーグルクランプ株式会社」というメーカーが生産していることから、このように呼ばれるそうです。
吊り穴が2個あるため、縦吊りと横吊りを状況に応じて変化させるという特徴があります。
土木作業で使われている工具
土木作業でよく使われる工具は、現場での作業だけでなく、造園や園芸、農業などに使用されます。
土砂をすくったり、混ぜたりするのに使用するため、通常穴を掘る場合に使用するシャベルと比べて、大きい工具となります。
そのため、手に馴染みやすい木が使われていたり、サビに強いアルミが素材に使われていたりするのも特徴です。
たとえば、コンクリートを混ぜる作業に特化された「コンクリートショベル」や、狭い場所の作業に適した「柳刃鏝(やなぎばごて)」をはじめ、鉄筋の棒や鉄線を曲げるために使う「長ハンドル」などもあります
まとめ
今回は、土木作業に使う工具などを一部紹介しましたが、これ以外にも非常にたくさんの工具が使われています。
また、前述したように、地域によっても使われる工具に違いがあるなど、そのバリエーションは実に多彩です。
転勤などで、違う地域の現場に入る際には、これまでの常識が通用しない場合があるかもしれませんので、十分に注意してください。
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