【設計図・報告書など】施工管理・工事に必要な書類の知識:道路使用許可申請書の概要と目的
道路を使用して工事を行う際には道路使用許可の申請を行う必要があります。
道路使用許可申請書は工事場所を管轄する警察署に提出します。
ここでは道路使用許可申請書の概要や記載項目例などをご紹介します。
道路使用許可申請書との記載項目(例)
道路使用許可申請書は、道路で工事や作業を行う際に所轄の警察署長に申請する工事書類です。
ここでは道路使用許可書に記載する項目例をご紹介します。
道路使用許可申請書記載項目
・道路使用の目的
道路を使用する目的について記載
・場所または区間
工事する場所や区間について記載
・期間
具体的な工事期間について記載
・方法または形態
工事方法や形態について記載
・現場責任者
現場責任者の氏名、住所、電話番号を記載
道路使用許可申請書の目的と活用方法
道路許可申請書は、「許可が必要な行為を行う場所」について「管轄する警察署長から」許可を受けなければなりません。
道路は、道路交通法等によって、「何人もいかなる場合であっても、交通の妨害となるものをみだりに置いたり、人や車を破損させたりする恐れのある行為をすることは禁止」とされています。
ただし工事等は社会的な価値を有していることから、一定の要件が備わっていれば警察署長の許可のもとに工事を行うことが許可されます。
許可が必要な行為は、道路において工事もしくは作業を行う際や、道路に石碑や広告版、アーチなどの工作物を設けようとする行為などです。
申請には道路使用許可申請書2通と、添付書類が必要です。
添付書類は、「道路使用場所または区間付近の見取り図」と「道路使用の方法または形態等を補足するために公安委員会が必要と認めた書類」を用意します。
工事の場所が2つ以上の警察署長の管轄となるときは、そのいずれかの警察署長の許可を受けます。
許可の基準は、交通の妨害の恐れない、公益上または社会の慣習上やむを得ないものであるときなどと定められています。
大規模工事等を行う場合は、場所や時間、形態などによって交通の妨害の程度が大きく違います。
そのため場合によっては地域住民の許可や道路利用等の合意形成の状況が異なります。
円滑に許可手続きを進めるためには、時間的余裕をもって事前に相談・申請を行うことが重要です。
道路上の工事には絶対必要な書類
道路使用許可申請書は、道路に関する工事を行う際に絶対に必要となる施工管理書類のひとつです。
申請書はその道路を管轄する警察署長に必ず提出しなくてはいけませんので、工事に必要な場合は忘れずに申請しましょう。
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編集部
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