ページトップに戻る
公開日時 2018.11.06
最終更新日時 2022.04.06

GENBA★WALKERその10

【鉄骨造の躯体工事】
これまで鉄筋コンクリート造の躯体工事について、紹介してきましたが、今回より鉄骨造の躯体工事について連載をしていきます。鉄骨造の第1回目として、今回は鉄骨建方の計画について説明を致します。

1.建方(たてかた)とは


基礎の上に、柱や梁(構造材)を組み上げて、屋根を葺けれるようにするところまでの工事を「建方」と呼び、鉄骨造においては鉄骨建方と言います。
➡鉄骨建方は、鉄骨鳶と呼ばれる職人が作業を行い、
「下まわり(地走り)」と「取付け」の2グループに分かれて作業をします。「下まわり」の主な作業は地上にて荷を吊るための段取り(玉掛け)、「取付け」は地上から吊ってきた鉄骨を、高所にておさめる作業が主となります。

2.鉄骨建方の工程について

3.鉄骨建方の工程について

(1)建方順序
① 現地調査をし、どのようなクレーンを使うか仮設計画を立て、どのように建方を進めるかを計画する。
➡鉄骨部材の重量と作業半径によりクレーンの性能を設定する。
② 建方の順序では、平面的な検討だけでなく、立体的な検討が必要。
➡クレーンのブームが手前の梁に当たったり、部材を吊った時に吊り代の高さが必要であったりする。
③ 建方では基本的に「屏風建て」は避けて、箱にして鉄骨を組み立てる。
➡屏風の様に、一列だけを組むと倒れる危険性がある。箱にしながら組むことで倒れる危険を回避する。

(2)運搬計画
① 市街地などでは、搬入道路の交通規制、待機場所などを確認しておく。
② 建方順序と建方のペースに合わせて出荷と搬入をする。
③ 敷地内に鉄骨の荷捌き場が無い場合には、トラックから1ピースごとに玉掛け作業ができるように、荷吊りを考えて荷台に鉄骨を配置し出荷する。
④ 道路上にトラックを止めて作業を行う場合は、所轄警察署に道路使用許可を受ける。

◆施工管理の注意点◆ 【クレーンの転倒防止】

移動式クレーンの転倒事故は毎年起きています。重機の転倒事故がないように、アウトリガーの位置を確認し、荷重計算をして支保工の補強、土間に鉄板をしいて養生するなど、躯体を傷めない様にする。


今回の講師は・・・
夢真ホールディングス 人材開発部 田村 憲章 課長代理

関連記事:
GENBA★WALKERその7
GENBA★WALKERその8
GENBA★WALKERその9

俺の夢は「施工管理技士の派遣転職」に特化し、業界最大級の求人数、30年以上の転職サポート実績を誇る求人サイトです。
このサイトでは、施工管理技士の方に役立つ情報を「トレンド」「キャリア」「知識」の3つに分けてお届けしています。
運営企業:株式会社 夢真

Twitter LINE
NEW

新着求人

2024年4月26日更新
新着情報0
現在、新着求人はありません。