GENBA★WALKERその8
現場で役立つ「ちょい足し技」を学べるこのコーナー!「なんとなく、カンでやってしまっている・・」「もっとコツが知りたい!」というアナタ、これは必見です!
【型枠工事のポイント その1】
前回までの現場ウォーカーでは、鉄筋工事のポイントについて全3回で紹介しました。
今回からは、鉄筋工事の後に入ってくる、型枠工事について、そのポイントを数回にわけて解説します。
1.型枠工事とは
型枠はコンクリートを入れて固める為の仮設構造物です。型枠の精度が躯体の精度を決めます。型枠はコンクリートに接する「せき板」、パイプやフォームタイを使って締め付ける「緊結材」、スラブ型枠などを支える「支保工」の三つの要素でできている。躯体図の作成では、設計図、構造図、設備図の食違いのチェックや、サッシ、タイル、石、金物、防水、造作など、各工種の納まりを良く検討しておくことが、手戻りを無くす為に重要である。
【型枠工事のフロー】
設計仕様の確認: 設計図書(躯体の範囲、納まりなど)を確認する
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躯体図の作成: 各工種の施工図と照合し、躯体図を作成する。
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資材の発注、搬入: 型枠材、資材類を発注し、搬入する。
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型枠加工: 躯体図に基づいて、型枠加工を行う。
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墨出し、組立: 墨出し、型枠の組立を行う。天井インサート、
埋込金物などを取り付ける。
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型枠検査: 型枠の倒れ、通りなど精度を検査する。型枠の隙間、
支保工の状況などをチェックする。
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コンクリート打設: 型枠に問題が生じない様に合番で立ち会う。
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型枠解体: 存置期間が経ってから、型枠を解体する。
2.墨出し
墨出しが間違っていれば施工したものも間違ってしまうので、その確認は最も重要な現場管理業務の一つです。墨出しの種類には、下のようなものが有ります。
3.型枠制度のチェックポイント
型枠の組立精度が躯体の精度をきめることになる。建物の手すりなどで見通せるところは、精度管理のポイントになる。逆に見通すことができないところは、施工誤差があってもそれほど分からない。
【墨の表示の仕方】墨さしの反対側に墨を付けて印や数値を書く。
<管理のポイント>
・建物の出隅、入隅の箇所は、上下の通りをまっすぐに通しておく。
・見通せるバルコニーや手すりの先端をまっすぐに通しておく。
・長い開口は中央が下がるので、数㎜「むくり」をつけて管理する。
・大事な箇所は、コンクリート打設後に測定して確認する事。
今回の講師は・・・
夢真ホールディングス 人材開発部 田村 憲章 課長代理
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