建築士が服装でコロナ対策するためのポイント3つ|現場での対策もあわせて紹介
「現場での感染症対策に不安を感じる」
「作業服で簡単にコロナ対策ができないだろうか?」
「現場での作業中は暑くて感染対策も大変」
このように、不特定多数の人間が多く出入りする施工現場では、新型コロナウイルス感染対策についてどのような点に気を付ければよいのか、疑問点や悩みがある人も多いのではないでしょうか。
この記事では、建築士が服装で感染対策するためのポイントや注意点、多くの現場で実際におこなわれている感染対策の例を解説しています。
記事を読むことで、自分で実践できるコロナ対策がわかり、不安を軽減して作業により集中し、安全に仕事が進められるでしょう。
建築施工現場での新型コロナウイルス感染対策が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
建築士がコロナ対策のために服装で気を付けるべきこととは?
多くの人間が出入りする建築施工の現場では、各々のコロナ対策が欠かせません。
その中のひとつとして、着用する作業服の工夫などでできる、手軽な感染対策を行うのがおすすめです。
忙しい現場では、こまめな感染対策はなかなか難しいため、まずは日常的に身につけるもので対策をしていきましょう。
建築士が服装でコロナ対策するためのポイント3つ
ここからは、建築士が服装でコロナ対策をするためのポイントを3つ解説していきます。
作業服での感染対策で重要なのは、作業効率を落とさないよう動きやすさや快適性を重視することです。
どれも簡単に取り入れられる工夫のため、ぜひ実践してみてください。
- 抗菌作用のある動きやすい服装にする
- 通気性の良い服装にする
- 毎日洗濯して清潔にする
1:抗菌作用のある動きやすい服装にする
作業服は抗菌作用のある生地のものを選び、安全面に考慮した動きやすい服装を心がけましょう。
一般社団法人繊維評価技術協議会が実施する認証制度に、SEKマークと呼ばれるものがあります。
これは、抗菌防臭加工や抗ウイルス加工などが施された繊維製品のうち、一定の基準をクリアしたものに表示されるマークです。
このように、ある程度の抗菌作用が期待できる製品のうち、作業を安全に進められるよう動きを妨げない服装を選ぶのがおすすめです。
出典:SEKマーク|日本化学繊維協会(化繊協会)
参照:https://www.jcfa.gr.jp/about_kasen/knowledge/word/76.html
2:通気性の良い服装にする
熱を放出しやすく通気性の良い素材の衣服を選んで、熱中症を予防しましょう。
建築施工の現場では、建築士も安全面から衣服の腕まくりなどができず、また保護具などを装着する必要もあるため、熱中症になりやすい傾向があります。
また、感染対策のマスクをつけることで体内に熱がこもりやすくなり、熱中症のリスクが高まるとも言われています。
できるだけ通気性の良い素材の衣服を選ぶほか、空調機能付きの作業服や空調ヘルメットを利用したり、ベストに保冷剤を入れたりするなどの工夫も効果的でしょう。
3:毎日洗濯して清潔にする
作業服は毎日洗濯して、清潔なものを使用しましょう。
厚生労働省によると、ウイルスは物に付着した後、24~72時間は感染力を保っていると言われています。
そのため、着用した衣服の洗濯を怠ると、衣服の表面についたウイルスが手に付着し、目や鼻、口などへの粘膜への接触感染のリスクが高まると言えるでしょう。
新型コロナウイルスは、市販の家庭用洗剤に含まれる界面活性剤で無毒化するとも言われているため、着用した作業着は毎日きちんと洗濯して、清潔に保つように心がけましょう。
出典:新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q2-1
建築士のコロナ対策の例5つ
ここからは、国土交通省が発表した「建設業における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」より、実際の建設施工現場で推奨されている建築士や作業者のコロナ対策の例を5つ解説していきます。
普段から気を付けているつもりでも、作業中は感染対策を怠ってしまう可能性もあります。
新型コロナウイルスに感染しない・感染させないためにも、これらの取り組みをきちんと行っていきましょう。
出典:建設業における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン |国土交通省
参照:https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/content/001412231.pdf
1:Web会議やメール・電話を活用し対面の打ち合わせを減らす
感染対策として、オンラインでのWeb会議やメール・電話の活用をし、対面での打ち合わせを減らすのは効果的な方法でしょう。
朝礼やKY活動(危険予知活動)も、テレビ電話ツール等を使用し、現場と事務所間の遠隔開催が推奨されています。人が集まるのをできるだけ避けることで、感染を防ぎましょう。
2:マスク着用や手洗いを徹底する
作業現場や事務所内でも、マスク着用や手洗いを徹底しましょう。
フェイスシールドやマウスシールドは熱がこもりにくいですが、マスクに比べると感染対策効果は弱まります。マスクを着用する際には衣服を調節し、熱中症対策を取りましょう。
また、こまめに手洗いすることで、ウイルスの接触感染を防ぐことができるでしょう。手洗い場では感染を防ぐため、使い捨てのペーパータオルの使用がおすすめです。
出典:接客業務における(公社)日本産業衛生学会 令和2年度厚生労働科学特別研究事業研究班 新型コロナウイルス感染予防・対策マニュアル|日本産業衛生学会
参照:https://www.sanei.or.jp/images/contents/444/COVID19MANUAL4-SERVICE.PDF
3:使用した物はこまめに消毒する
作業現場や事務所内では、不特定多数の人間が様々なものを使用するため、こまめに消毒しましょう。
ドアノブや電気のスイッチ、パソコン・タブレットなど、共用で使用するものは、定期的な消毒が必要です。
特に、車両のハンドルなど複数の作業員が頻繁に接触する箇所は、消毒はもちろん、使い捨てのゴム手袋などを利用して感染防止に努めましょう。
4:事務所で空気清浄機を使用する
現場事務所には、空気清浄機を設置しましょう。
事務所の窓を常時開放して換気するのも推奨されていますが、気温が高い時期や低い時期は定期的な換気とともに、空気清浄機を使用するのもおすすめです。
熱中症対策を取りながら、空気を清浄に保つことを意識しましょう。
5:オフィスでの座席間隔をあける
オフィスでの事務作業中は座席の間隔をあけ、対面距離を取りましょう。
対面にならないような座席の配置や、3人掛けの机を2人で利用するなどの工夫が必要です。
ほかにも、時間を分散化させて作業する、事務作業や打ち合わせの人数を削減するなどして、オフィスに人が混み合わないよう調整しましょう。
建築士が服装でできるコロナ対策を知ろう
この記事では、建築士が服装でできるコロナ対策や、建築現場でのコロナ対策の具体例について紹介しました。
建築施工現場では、作業者の安全を確保すると同時に、コロナ対策のための多くの工夫や取り組みが必要になります。まずは、各々が服装でできるコロナ対策を積極的に取り入れてはいかがでしょうか。
現場で安心して作業するためにも、ぜひ参考にしてみてください。
編集部
俺の夢は「施工管理技士の派遣転職」に特化し、業界最大級の求人数、30年以上の転職サポート実績を誇る求人サイトです。
このサイトでは、施工管理技士の方に役立つ情報を「トレンド」「キャリア」「知識」の3つに分けてお届けしています。
運営企業:株式会社 夢真