清水建設がBIMソフトウェア「Revit」に新たなアドインプログラムを実装

3次元鉄筋モデルを活用、構造細目の照査などを自動化

清水建設株式会社（以下、清水建設）が、BIMソフトウェア「Revit」に新たなアドインプログラムを実装したと、3月15日に発表している。

清水建設は土木工事におけるBIM／CIMを活用した躯体設計プロセスの合理化を目的として、3次元鉄筋モデルを活用し、構造細目の照査および配筋施工図の作図を自動化できるアドインプログラムを開発。同アドインプログラムを今回、BIMソフトウェア「Revit」に実装した。

これにより、照査や作図業務の大幅な省力化のほか、設計エラーの防止にもつなげていく。

モデルを構成する各鉄筋の種別をアルゴリズムで自動分類

同アドインプログラムは、BIM／CIM関連システム開発を行う株式会社AMDlabとともに、清水建設が開発したもので、「構造細目の照査」、「配筋種別の分類」、「作図」の3つの機能で構成されている。

「構造細目の照査」では、モデル内の重ね継手の位置を自動的に検出。設計者が定めた要件との整合性を照査。「配筋種別の分類」においては、モデルを構成する各鉄筋の種別をアルゴリズムで自動分類する。また、「作図」では照査後のモデルからの抽出平面図に矢視などを半自動で付加することが可能だ。

同社は既に、同アドインプログラムを海外の鉄道駅舎躯体工事での実証適用に着手しており、今後適応対象の拡大を図っていくとしている。

（画像はプレスリリースより）

清水建設株式会社 プレスリリース
https://www.shimz.co.jp/