建設・工事施工現場で使われる工具の世界:土木一式工事
土木一式工事とは、建設業法における26工種のうちのひとつです。工事の構成部分となる各専門工事を総合的な企画、指導、調整のもと、土木工作物を建設する工事のことをいいます。
例えば、ダムや橋梁、トンネル、高速道路、空港、高速道路、道路・団地等造成、鉄道軌道、公道下の下水道などを一式として請け負う工事のことです。施工管理者として担当する工事も多いので、確認しておきましょう。
この記事でわかること »
土木一式工事で使われる工具の種類
土木一式工事で使われる工具の代表的なものは、以下の通りです。
・左官用品
壁を塗る際に使用される、土木建築関連用品のこと。
セメント面仕上げに用いられる竹ササラや、目地へのモルタル注入時に使用するモルタル注入袋があります。コンクリートなどの練り上げ作業に使用する、一人で簡単に練ることが可能なドラムミキサー、タイル洗いやタイル貼りに用いるタイル用のスポンジ等があります。
・ツルハシ
先端を鋭く尖らせ、左右に張り出した頭部をハンドルに直角に連結した工具。
硬い地面や、アスファルトなどを砕くのに用いられ、ピカクスと呼ばれることもあります。
・ハンドタッカー
見た目は大きなホッチキスのような形状をしていて、「コ」の字型のステープル(針)を強力に打ちこみ、固定する工具。
ホッチキスとは違い、ステープルの先端が尖っています。
・鉄筋ベンダー
現場において、鉄筋を曲げて加工する際に使用します。
・鉄筋カッター
鉄筋を切るのに用いる工具。
・油圧ブレーカー
コンクリート構造物の破壊や道路工事の岩盤破砕などに使用する工具で、タガネのもつ特性を生かし、物を破壊します。
・手鉤(てかぎ)・ノンコ
現場における荷役作業に使用します。
・レーキ
土を細かく砕いたり、砂利をならす工具で、熊手などの工具を指すこともあります。
・トンボ
土を平らにする工具です。
・ジョレン
水分を含んだ泥や砂の除去、かきよせ作業に使用します。
・スコップ
土砂、砂利、石炭などを移動させる工具です。
柄の先端にスプーン状の幅広の刃が取り付けられていて、足を掛ける部分がありません。
・ショベル
スコップ同様、土砂、砂利、石炭などを移動させる工具です。
柄の先端にスプーン状の幅広の刃が取り付けられており、スコップと違い足を掛ける部分があります。
職人さんの手にある小さな工具が大規模工事を成功へと導く
土木一式工事は、工事の規模としては大きなもので、工具は一人ひとりの職人さんが手に持つ小さなものです。
複数の専門工事を組み合わせ、さまざまな専門の職人さんの入り混じる現場ですから、工具と誇りを手に、作業に挑みましょう。
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編集部
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