
現場監督が知っておきたい、いまどき20代の人材の特徴
「いまどきの若い者はなっていない」のような、若者をやゆする言葉を時々耳にしますが、いつの時代もこのフレーズは使われていますよね。
さかのぼれば約5000年前の古代エジプト時代の遺跡にも、このフレーズが象形文字で書かれていたことが発見されているそうです。
建設現場には若い労働力が必要ですが、仕事をするうえでいまどきの20代とはどのように向き合っていけばいいのでしょうか。
この記事でわかること »
いまどき20代が育った時代背景
今の20代は、よく「ゆとり世代」「さとり世代」という言葉で表現されます。
かつて知識の習得を重視した戦後の「詰め込み教育」が見直され、1980年代頃より思考力を重視し、授業形態にゆとりを持たせた「ゆとり教育」に変わっていきました。
そのため「ゆとり教育」を受けた今の20代を「ゆとり世代」と呼ぶようになりました。
またこの世代は物欲がなく、あたかも悟りを開いているような気質を感じることから「さとり世代」とも言われます。
今の20代が育ってきた時代は、バブルが崩壊して会社が倒産、吸収合併され、不安定な金融政策などによる長期不況で経済・社会構造が変化してきた時代です。
会社の倒産や業績悪化、リストラや転職で金銭的な問題を抱えた家庭も多く、自分だけでなく日本の将来の不透明さを肌で感じて育った若者も多いでしょう。
このようなことから自分の将来に夢を持ちにくく、車や旅行、ブランド品などの贅沢を諦めて、手の届く範囲で今を楽しんで生きる傾向があると言えます。
会社におけるいまどき20代の特徴
就職活動を行う今の学生が企業を選ぶ場合に重視するのは「社風」と「ワーク・ライフバランス」と言います。
働き方への意識の変化で、労働時間の長さより仕事の質と成果を重視する傾向があります。
一例では、仕事帰りの飲み会も仕事の延長ととらえて断るケースが多いようです。
また携帯電話やインターネットの急速な普及で、学生の頃から簡単にあらゆる情報が手に入る状況に慣れている世代です。
問題に直面した時にもネットでの検索に頼って答えを導こうとするのはこの世代の特徴でしょう。
その影響もあって、人と人とのコミュニケーション能力が低下してきているという指摘もあり、「クローズドマインド」と呼ばれる心を閉ざした状態の若い世代も増えてきています。
また指摘されたことや指示されたことをうまく解釈できず、悪い方向に思い込んでプレッシャーを感じてしまう傾向もあるようです。
20代への先入観を捨てて向き合おう
否定されがちな若い世代の行動や考え方ですが、人権への配慮やモラルへの意識については年齢が高いからできているというわけでもありません。
将来の夢に向かって努力する20代も多く、高年齢世代が学ぶべきところもあるはずです。
若い世代への先入観を捨て、これからの時代を背負っていく若者があらゆる困難を乗り越えていけるよう、手本となる姿勢を見せながら人材育成を行うのも大人たちの責務と言えます。
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