型枠工事の能力評価基準について:施工技能職種の共通評価項目「型枠材料加工」
能力評価は「知識」「技術・技能」「成果につながる職務行動例(職務遂行能力)」を整理することで、人材育成や能力開発、人事評価、採用活動に活用されるものです。
本記事では、型枠工事業の施工技能職種すべてに共通する「型枠材料加工」の能力評価基準について紹介していきます。
※出典: 厚生労働省「型枠材料加工」
評価の概要
型枠工事業とは、コンクリートを使った躯体工事において重要な役割を持つ工事業です。
「型枠材料加工」の評価基準概要
レベル1
加工図に基づいた型枠材料加工作業を、指示されたとおりに実施できる。
レベル2
加工図を作成し、職長の確認を受けて自分で加工できる。
また「サブ」は職長の補佐として的確な作業指示を行える。
レベル3
- 現場管理
加工図を作成し型枠を加工できる。
また作成された加工図を確認し作業者に作業指示を出し、各計画に基づいた管理できる。
- 施工技能
特殊や複雑な加工を高い精度で実施できる。
また一般作業者より2~3割程度多い作業量を遂行できる。
レベル4
加工図を作成し型枠を加工できる。
また作成された加工図を確認し作業者に作業指示を出し、各計画に基づいた管理できる。
「型枠材料加工」の評価基準レベル1,2
ここではレベル1とレベル2の評価基準について紹介します。
レベル1
能力細目と職務遂行のための基準
- 材料加工
職長からの指示に基づき、工法等に整合した適正な材料を使用して加工できる など
必要な知識
- 型枠加工図に関する知識
- 型枠加工方法に関する知識
- 型枠加工に関する機械、工具の取り扱い知識
レベル2
能力細目と職務遂行のための基準
- 加工図作成
職長の指示に基づき、パネル加工図を作成し、完成図面としての承認を受けている
- 材料加工
製作されたパネルに組立用番付を行っている
必要な知識
- 型枠加工図に関する知識
- 型枠加工方法に関する知識
- 型枠加工に関する機械、工具の取り扱い知識
など
「型枠材料加工」の評価基準レベル3,4
レベル3
現場管理:能力細目と職務遂行のための基準
- 加工図作成
施工図との整合性をチェックし、型枠製作上における問題点が想定される場合には、予防策の実施を指示できる。など
- 材料加工
加工や下ごしらえをする作業場所を設定し、必要人員を選定している。など
必要な知識
- 型枠加工図に関する知識
- 型枠加工方法に関する知識
など
施工技能:能力細目と職務遂行のための基準
- 加工図作成
職長の指示に基づきパネル加工図を作成し、完成図面の承認を受けている。など
- 材料加工
転用を考慮した加工図を基に、転用修正が可能なパネル加工を実施している。など
必要な知識
- 型枠加工図に関する知識
- 型枠加工方法に関する知識
など
レベル4
現場管理:能力細目と職務遂行のための基準
- 加工図作成
解体作業を考慮した加工図を作成している。など
- 材料加工
部位により環境やコストを考えて、転用材等を用いた加工を行うように指示できる。など
必要な知識
- 型枠加工図に関する知識
- 型枠加工方法に関する知識
など
能力評価基準として使われる
職業能力評価基準は、公的な職業能力の評価基準として利用されています。
「俺の夢」では建設業界では最高水準の給与額の求人情報を掲載しているのでぜひ一度ご相談ください。
関連記事:
型枠解体工の資格:資格取得のメリットと難易度について詳細解説
【型枠工事】工事の流れと施工についての注意点
型枠工事の流れ:今さらきけない型枠工事の業務内容と作業の流れを徹底解説
編集部
俺の夢は「施工管理技士の派遣転職」に特化し、業界最大級の求人数、30年以上の転職サポート実績を誇る求人サイトです。
このサイトでは、施工管理技士の方に役立つ情報を「トレンド」「キャリア」「知識」の3つに分けてお届けしています。
運営企業:株式会社 夢真