工事開始前に覚えておくべき!床の破損しやすい箇所と床材の施工の注意点
床材は多くの建築工事で行われる資材です。床には常に負担がかかるため、適切に工事を行う必要があります。
では、床のどんな点が傷つきやすいのか、施工管理者が知っておくべき施工時の注意点と併せて紹介していきます。
この記事でわかること »
床材を扱う工事での注意点
床材を敷く工事を行う際、稀に接着不良が起きたり、目地がずれてしまったりするケースがあります。
接着不良で床材がしっかり固定されていなければ、あまり年月が経過していなくても剥がれてしまうこともあります。
また、目地がずれた場合もこすれた拍子に剥がれてしまうことが多いのです。そのため、接着不良や目地のずれが発生しないように注意して工事を行う必要があります。
ビニル性の床材は特性上、高温時には寸法が伸びてしまい、温度が下がったときに隙間が生まれてしまうことがあるので注意して施工しなければなりません。
床の破損しやすい箇所
床は目につきやすいため、注意して見ればトラブルや破損箇所などがある際に、比較的早い段階で気づいて対処することができます。
発生しやすい床のトラブルや破損は以下の通りです。
床のトラブル例
・床の表面に傷がつく
とがった物や硬い物などを床に落としてしまうと、その箇所に傷がついてしまうことがあります。
また、重たい家具などを移動させる際に引きずってしまうことでも傷つくことがあります。特にリビングやダイニングルームなどでは椅子を頻繁に動かすので注意が必要です。
・歩いたときに沈む箇所がある
床材が劣化して沈むこともあれば、下地材の劣化が原因で沈むこともあります。
湿気などの影響で下地材が脆くなることも多いです。
中には、シロアリが原因で沈むケースもあります。
・床材が剥がれてしまう
ビニル系の床材だと、長く使用していると剥がれてくることがあります。10年以上使用して剥がれたのであれば寿命と捉えていいでしょう。
いずれの床のトラブルも経年により避けられない面もあります。しかし施工から数年以内で起こる場合は、工事方法に問題がなかったか、問われるケースもあるため施工時から注意する必要があります。
接着不良や目地のずれに注意して施工しよう
床は経年による影響を受けやすく、長年使用すると傷や軋みなどが目立ちはじめ、剥がれてしまう箇所も出てくるでしょう。
しかし、施工時に接着不良や目地のずれに注意することで、ある程度は防止できます。
床の工事の際には床材を隙間なく確実に固定しましょう。
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編集部
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