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公開日時 2019.11.20
最終更新日時 2022.04.06

施工管理者が知るべき現場の知識:左官工事に関わるトラブルと防止策

左官工事は建物の仕上げ作業を行う重要な工事なので、確かな技術や経験を持つ業者選びが必要になります。
そこで今回はいざ問題が発生した際に迅速に対処できるように、施行管理者が知っておくべき左官工事に関わるトラブルと防止策を説明します。

左官工事のトラブル


左官工事によくある、内装における左官仕上げのひび割れや剥がれなどのトラブルは、下地が原因になっているケースが多いです。
特に、ドアや窓の開口部分や、ボード類の継ぎ目などに多く発生します。
また、カビやシミ、サビなどの汚れについては、雨漏りや結露などが原因です。

左官工事におけるトラブルの種類と特徴一覧

トラブル例 内容
経年による変色や汚染 塗り壁の変色や汚染は、カビなどが原因によって変色した部分に、ひび割れなどが発生
浮きや剥がれ 下地の変形によって、浮き剥がれやが発生
カビの発生 湿気が多く、通風の悪い壁面(特に繊維壁)にカビが発生

近年の左官工事では、珪藻土や漆喰といった天然素材による塗り壁が多い傾向にあり、それに伴ってカビの発生というトラブルが問題になっています。
たとえば、外壁に漆喰を塗る工事をしたにも関わらずカビが生えてしまったり、内壁に珪藻土を塗ったのにカビが生えてしまったりするようなケースです。

左官工事のトラブル防止策

左官工事においては、たとえ防カビ性能がある塗り壁材を使ったとしても、一定の条件下ではカビが発生してしまいます。
そのため、トラブルを防止するために以下3つの点に注意する必要があります。

  • 天然素材は吸放湿性能が優れており、カビに強い素材であるため、それらを検討する。(EX:漆喰や防カビ性能を持つ塗り壁素材)
  • ただし、天然素材でも完璧にカビを抑制できない
  • 利用者に対して室内の定期的な換気を促すことで、湿気を部屋からできるだけ放出する

他にもある左官工事のトラブル

今回は、左官工事に関わるトラブルと防止策を説明しましたが、これ以外にも、たくさんのトラブルが発生する可能性があります。
そのため、トラブルを防止するためには、できるだけ多くのトラブル事例を把握しておく必要があるでしょう。

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