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公開日時 2019.10.11
最終更新日時 2022.04.06

これから新築を建てる方必見!!新築住宅ができるまで

新築住宅ができるまで


まずは、住宅がどのようにしてできるのか、またどのような人たちが協力して新築工事を施工しているのかを、把握していきましょう。
こちらでは、住宅ができるまでの期間、協力業者、また工事中のチェックポイントを解説していきます。
※住宅の構造・建築地の環境・天候等により施工期間は前後します。
※下記、例として記載している施工期間については40坪の2階建ての木造住宅を想定しています。

新築住宅ができるまでの期間

新築住宅が完成するまでには、大きく4段階に分かれます。①設計図・デザイン等の打ち合わせ(約2か月)、②着工準備から棟上げ工事(約2か月)、③仕上げ工事(約10日)、④検査から完成(約2週間)となります。施工期間は、途方もないように感じますが、実際に工事が着工すると、完成まではあっという間に時が経ちます。

着工準備から棟上げまで


まず住宅新築工事の着工準備から棟上げまでをご紹介します。特に住宅の新築工事の中で、始まりにして一番大事な工程は基礎工事といわれています。建物の構造が木造や鉄骨であろうとも、必ず存在するのが基礎工事です。

『地盤調査』 施工期間:約2時間 協力業者:地盤調査会社

新築工事の着工前には、必ず建築予定となる範囲の地盤を確認して、支持層を探します。この調査は建築後に地盤沈下による住宅の傾きを防ぐために行います。地域により異なりますが、地質が軟弱と判断されれば、柱状改良工法や鋼管杭工法などにより、住宅に対して地盤部分の補強を行います。費用は建物面積により変動します。また調査会社によっては、地盤改良工事の必要条件を地盤の軟弱度合いで判断する会社もあれば、周辺に存在する電柱の傾きや住宅基礎のクラックで判断する会社もあります。

『地鎮祭』 期間:約1時間 協力業者:神社(神主)

地鎮祭とは、住宅を建てる際にその土地の神様に土地を利用させて頂くことの許しを請うための儀式であり、工事の安全や住む人の繁栄を祈る儀式でもあります。
地鎮祭が終了した段階で住宅を建てる位置(GL設定)の最終確認を行います。GLが低すぎると、雨水の勾配が取れなかったり、ほかの家より低く見えてしまったりなどがあります。それに対し、GLが高すぎると盛土など追加費用が出てきたり、玄関までのステップが多くなったりなどがあるため、外構計画をしっかり計画した上で、設置高さを決めます。

『基礎工事』 施工期間:約1か月 協力業者;基礎業者

基礎工事は、住宅の土台となる、とても重要な部分です。またほとんどの住宅メーカーが『布基礎』・『ベタ基礎』という工法を用いて施工をします。先述しました地盤改良工事の判定は、『ベタ基礎』がより地盤面に接している部分が多いため、家の荷重がより分散され『布基礎』と比べて不動沈下に強い作りになっていることから、軟弱地盤の基礎に採用されることが多い傾向にあります。

・基礎工事の簡易的な流れ
①まず基礎工事は、床掘と呼ばれる工程から始まります。床掘りとは、基礎を作る場所に、建物基礎の底面の深さまでを重機で掘り進めていく作業となります。
②その次に「砕石」と呼ばれる細かく砕いた石を敷地全体に敷き、地盤を固めます。
※地盤を固める転圧作業がとても大事です。しっかり行われているか確認をしましょう。
③地面からの湿気を防ぐ「防湿シート」を敷き、建物の配置を間違えないように、印を付けるためのコンクリート(通称捨てコン)を流します。
④建てる位置が決まれば、鉄筋を組み立て、基礎の外周にコンクリートが漏れないように型枠を組み、基礎部分のコンクリートを打設します。
※鉄筋を配置する間隔は、基準があります。より強い強度を求める場合は配筋間隔を確認しましょう。耐震等級3相当の配筋は、ピッチを150mmで配します。
⑤コンクリートの強度が出るまで養生したら、型枠を外します。その後仕上げ作業として、勝手口や給湯器の台などの細かい箇所にコンクリートを打設したり、不要なコンクリートがあれば除去したりする作業を行います。
※季節により、コンクリートの固まるまでの時間は異なります。
⑥型枠解体後、さらに養生を重ねて基礎工事完了となります。

数十年前の住宅基礎と見比べたときに大きく変わった点があります。それは換気口が無くなり、基礎と土台の間に換気口を設けていることです。基礎と土台の間が換気口となるため、全周換気でコーナー部分までまんべんなく換気が可能となりました。さらに基礎と土台が離れているため、土台が腐らず乾燥して丈夫であるというメリットもあります。

棟上げ工事 施行期間:約1日 協力業者:大工さん

基礎工事の工程が完了すると、いよいよ棟上げです。別名「上棟」・「建方」ともいわれます。
木造建築においては、住宅の屋根の頭頂部分の木(棟木)を取り付けることを指します。当日はクレーン屋さんや大勢の大工さんたちが集まって、プレカットされ配置番号が書かれた柱や梁を一つずつ丁寧に組み立てていきます。そして棟木まで組み立て屋根の養生シートを敷けば、棟上げの完了です。
また現在では少なくなりましたが、以前は地域によっては上棟式典や餅撒きなどをして、近隣の方にお祝いのお裾分けをすることが一般的でした。こちらは準備のための時間や費用もそれなりに掛かりますので、実施の可否については検討が必要となります。

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