家の顔！実は多彩な門まわりエクステリア

エクステリアの種類について

門まわりエクステリア製品は主な物として、門扉、フェンス、そして機能門柱や玄関アプローチのアイテムがあります。これらは素材や構成など様々なバリエーションが展開されています。
尚、エクステリア製品は全般的に、「高級」、「中級」、「普及」のグレードに分かれていて、高級になるほど大型になり重厚なデザインになります。

門扉

エクステリアの門扉は素材などによって大別されます。種類としては形材門扉、鋳物門扉、ウッド門扉などです。
アルミ押出形材製門扉はアルミ製の押出形材を組み合わせて作った門扉で、デザイン的にシャープなのが特徴です。門扉を構成しているアルミ形材はアルミサッシと同じ材料で、軽さと強度を兼ね備えた特性があります。形材門扉は直線を基調としているデザインになり、曲線の物はあまりありません。
鋳物門扉は、多くの場合がアルミで作った鋳物を利用しています。鋳物門扉の特徴は、形材門扉と違って曲線を描いたデザインを作ることが出来るため、直線的なシャープなデザインから、曲線を基調とした柔らかい雰囲気の物まで多彩にあります。
鋳物門扉は重厚なデザインの物も揃っていますが、重量的に重くなることもあり、施工性で劣る場合もあります。
ウッド門扉は木製の門扉ですが、天然木と人工木の物があります。人工木は樹脂に木の粉を混合した素材で、木の風合いと樹脂の耐候性などを併せ持った素材です。天然木のタイプは天然素材の温かみを演出が可能であり、人工木のタイプは天然木よりも耐候性が良いというメリットがあります。

フェンス

フェンスは大きく分けると2つの用途に分けられます。1つが住宅用のフェンスでもう1つが公共用のフェンスです。
住宅用フェンスは住宅の敷地まわりに設置し、公共用フェンスは公共施設の他、マンションなどの敷地のまわりに使われます。住宅用フェンスは公共用フェンスに比べ低く、公共用フェンスは高いものだと2mを超える物まであります。
また、施工方法に関しても住宅用フェンスと公共用フェンスは異なります。住宅用フェンスはコンクリートブロックと組み合わせて施工するのに対し、公共用フェンスは柱が太いため、独立基礎の上に施工することが多いからです。
そして、フェンスは柱との組み合わせにより、「間柱式」と「自在柱式」に区分されます。間柱式がフェンスの幅でモジュールを決めてある物で、自在柱式が柱ピッチを自在に施工できる物となっています。間柱式と自在柱式で異なる点は、コンクリートブロックに設置する際の施工性です。フェンスをコンクリートブロックに納める時はブロックの穴を使いますが、ブロックの穴はフェンスのモジュールに合っているとは限りません。その場合、コンクリートブロックの穴の位置に柱を移動させる必要があるため、柱を移動出来る自在柱のフェンスは間柱式では対応できないブロックへの施工に向いています。
また、フェンスにも門扉と同様にアルミ形材、鋳物、スチール、ウッドと素材区分があり、住宅に合わせたコーディネートが可能となっています。

機能門柱

機能門柱は、門まわりに設置するアイテムを1つの門柱にまとめた物で、オープン外構の住宅に多く使われています。
従来、日本の住宅は塀で全体を囲んでいました。しかし、近年になって開放的な庭を演出するために塀を低く取り、開放的なデザインのフェンスを使い、門まわりをスッキリさせる外構が増えています。そして、門まわりに必要なパーツである、表札、ポスト、照明器、インターホンを1つにまとめた物が機能門柱になります。
機能門柱には住宅に合わせて必要なパーツを組み付けることが可能です。ですから、例えば二世帯住宅の場合はポストを2つ設置することもあります。また、インターホンにはカメラ付きのタイプもありますが、機能門柱にも取り付けることは自在です。
そして、機能門柱もアルミ形材製の物、鋳物、そしてウッド製の物など様々な材質が揃っています。いずれの物も、デザインのバリエーションも多いので、住宅に合ったデザインを楽しむことが出来ます。
尚、機能門柱はガーデニングと組み合わせて楽しむことが可能で、フラワーポッドなどの取り付けることも可能です。

玄関アプローチのアイテム

玄関アプローチのアイテムには様々な物が使われます。アーチやフットライトなどの他にも、レンガや植栽を取り入れた物などがあります。
これらはエクステリアメーカーのカタログに載っている製品を取り入れた物も多いのですが、別の素材を転用する例も多くあります。例えば、ウッド製品の場合は、ホームセンターなどで販売されているので、空間演出に有用な素材になります。
他にも、庭に敷く砂利などにもこだれば、庭先の表情が豊かになります。これらの組み合わせで家を演出することが、門まわりエクステリアの醍醐味とも言えるのです。