3Dモデルと3Dレーザースキャナ作業で点群データを生成できるシステム誕生
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点群取得シミュレーター
オフィスケイワン株式会社は、3次元モデルを用いて事前に3Dレーザースキャナで作業を行い、その結果から点群データを生成できるシステム「点群取得シミュレーター」を開発したと2022年7月25日に発表した。
建造物の死角を少なくして計測
高速道路の大規模な更新工事や既設橋の改築工事などは、着手前にその建造物の形状を把握する必要があるが、一般的には地上レーザースキャナを用いた点群取得が行われている。
しかし鋼橋の場合、下部・腹部となる主桁下フランジや、骨組みをサポートする横構ブレースなどが死角となり、設計に必要な部材の点群取得が十分ではない。そこで開発されたのが、3Dレーザースキャナ計測から点群データを生成できるシステムだ。
3Dレーザースキャナは、レーザーを放射状に照射し、表面形状の3次元座標を取得する計測機器で、ミラーを鉛直方向、水平方向に回転させながら照射した部位を360度計測することができる。その機器を移動させながら計測することで、高精度なデータ取得が可能になるというものだ。
独自のアルゴリズムで計算・点群データを出力
対象となる建造物の3Dモデルをシステムに読み込み、スキャナから計測して点群データを生成。点群の密度は高密度・標準・低密度に調整が可能で、部材数に比例して必要となる交点計算は独自のアルゴリズムを用いて行われる。
同システムは特許出願中で、今後は点群の色取得や、計測機器が内包する誤差を考慮できる機能を実装する予定だ。
(画像はプレスリリースより)
オフィスケイワン株式会社のプレスリリース
https://www.office-k1.co.jp/
編集部
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