世界初、米国で10階建て木造ビル建築に向けた振動実験開始
この記事でわかること »
日本のアキュラホームグループが参画
アキュラホームグループは、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)が有する試験装置で実施される、世界初の10階建て木造ビル振動実験「NHERI TallWood Project」の共同研究に参画すると2022年4月28日に発表した。
CLTを利用した工法
今回同社が参加する「NHERI TallWood Project」は、CLT(Cross Laminated Timber)などを利用した10階建て建設の実験だ。
CLTとは、ひき板(ラミナ)を並べて繊維方向が直交するよう、積層接着されたパネルで、これらを組み合わせた木造建築物の建設と振動実験を通して耐震設計手法を開発・検証する。この実験には米国国立科学財団(NSF)が資金提供している。
中規模木造建築の課題に取り組む
中規模木造建築は、「耐震性」「耐火性」「コスト高」「施工体制」などが現段階での課題となっている。同社は木造住宅を手がける中で、中規模木造建築の普及に取り組んでおり、昨年は木造建物の限界を知る目的で「倒壊実験」も行っている。
同社はほかにも、木造軸組工法による日本初の5階建てモデルハウス、純木造8階建ての新社屋を建設予定だ。また木造住宅には耐震性の確保が難しい、大空間や大開口を設けた設計にも取り組んでいる。
(画像はプレスリリースより)
アキュラホームグループのプレスリリース(PRTIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000225.000008413.html
編集部
俺の夢は「施工管理技士の派遣転職」に特化し、業界最大級の求人数、30年以上の転職サポート実績を誇る求人サイトです。
このサイトでは、施工管理技士の方に役立つ情報を「トレンド」「キャリア」「知識」の3つに分けてお届けしています。
運営企業:株式会社 夢真