ページトップに戻る
公開日時 2022.04.24
最終更新日時 2022.04.27

吹き付けコンクリート市場、今後年平均約7%で成長見込み

2021年から2026年にかけて堅調な市場成長

株式会社グローバルインフォメーションはこのほど、「吹き付けコンクリートの世界市場:業界動向、シェア、規模、成長、機会、予測(2021年~2026年)」の調査レポートを作成したことを発表した。2022年3月17日より、販売も開始されている。

吹き付けコンクリートは、セメントと骨材の特殊混合物で、圧縮空気などにより、耐圧ホースを通してノズルから施工面に吹き付けて作る。トンネルや地下構造物の支保材に用いるなど、頭上・垂直の建設用途で使用されている。補修・保護コーティングでの利用も多い。

ウェットミックスとドライミックスの両方を用い、手動またはロボットシステムで施工する。ドライミックスの場合、建設材料を特定の比率でブレンドして調整し、ホースなどを通してエアコンプレッサーに送り込む。柔軟性、耐久性、機械的強度、圧縮強度、低透水性などの向上が強みだ。

ウェットミックスは高い出力で、装飾的な美しい仕上げとするために用いられる。吹き付けコンクリートにおいては、シリカフューム、空気系混和剤、繊維、促進剤などが混合されることが多く、これらによって機能特性が高められている。

今回のレポートによると、世界の吹き付けコンクリート市場は、2015年から2020年にかけ、緩やかな成長を示した。安定したニーズを背景に、市場を拡大させてきているとみられる。

2021年から2026年にかけては、年平均成長率(CAGR)約7%で推移すると見込まれており、堅調な発展、市場の加速成長が予想されるものとなった。

発展途上国の開発ニーズ、持続可能な材料製造で市場はさらに成長

吹き付けコンクリートのみならず、建設業界全般で世界的な著しい成長がみられていることは、この市場にも大きなプラス要因として明るさをもたらしている。

保水構造、自由発泡構造、シェルルーフ、ドーム、バレルボールティング、防爆構造、チャンバーライニングの開発など、幅広い用途のある吹き付けコンクリートは、活発な建設活動の中で、堅調なニーズを維持していくと考えられる。

とくに発展途上国において、地上輸送システムの開発が進んでいることは、吹き付けコンクリート市場のさらなる成長を後押しする重要なポイントとなるだろう。

岩盤の安定化を助け、さまざまなトンネル工事や採掘活動に欠かせない役割を果たす。運河の壁や道路、橋、ダム、自然岩壁など多様な垂直面のコンクリート補修に広く採用されていることも、需要の高さを支えている点だ。

このほか、インフラ整備を促進する政府政策の実施や、環境への配慮なども行った、持続可能な吹き付けコンクリート材料の製造といった要素が、市場の成長を加速させる鍵になるとも指摘された。

市場競合状況として、注目すべき主要企業には、BASF SE、CEMEX S.A.B. de C.V.、GCP Applied Technologies, Inc、HeidelbergCement AG、Holcim、LKAB Berg & Betong AB、Sika AG、The Euclid Chemical Company(RPM International Inc)、The QUIKRETE Companies、U.S. Concreteなどが挙げられた。

(画像はPixabayより)

株式会社グローバルインフォメーションによるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003363.000071640.html

Amazon.co.jp : 吹き付けコンクリート市場の動向 に関連する商品

俺の夢は「施工管理技士の派遣転職」に特化し、業界最大級の求人数、30年以上の転職サポート実績を誇る求人サイトです。
このサイトでは、施工管理技士の方に役立つ情報を「トレンド」「キャリア」「知識」の3つに分けてお届けしています。
運営企業:株式会社 夢真

Twitter LINE
NEW

新着求人

2024年5月4日更新
新着情報0
現在、新着求人はありません。