ページトップに戻る
公開日時 2022.04.20
最終更新日時 2022.04.18

BIMモデル化をあらゆる面で推進、意匠図書き出しにも対応

国交省の方針にも従う建築生産・維持管理プロセスの円滑化へ

株式会社ベクトル・ジャパン(以下、ベクトル・ジャパン)では、自社が担当する構造部分はもちろん、他社が設計を担当している配管やダクト、バルブなどの部分についても図面を取り寄せ、1つのBIMモデルにまとめる取り組みを展開、2022年3月からはこのBIMモデルより意匠図の書き出しを行う業務も開始した。

国土交通省では、建築生産と維持管理プロセスの円滑化を推奨する目的で、2023年度までには小規模なものを除く全公共工事に関し、BIM(Building Information Modeling)・CIM(Construction Information Modeling)を原則として適用する方針を打ち出している。

計画、調査、設計の段階から一貫して3次元モデルを導入することにより、あらゆるプロセスにおいて、この3次元モデルを連携・発展させて事業を進め、効率化と高度化、ヒューマンエラーのない正確性・安全性向上を実現させるとする。

まず大規模構造物とそれ以外の構造物に分け、「すべての詳細設計」、「すべての詳細設計・工事」と段階を踏み、適用範囲を拡大させていく計画だ。

ベクトル・ジャパンもこの方向性に従い、BIMを活用した建築生産・維持管理プロセスの円滑化を推奨、すでに建築構造設計と土木構造設計で3次元モデルを用いた設計作業を行い、正確かつスピーディな作業実績を重ねてきている。

用いているソフトは「Autodesk Revit」だ。このソフトをフル活用することにより、要件やデータ・情報は可視化され、設計にかかる精確度を高められている。作業スピードも高速化され、省力化にも成功しているという。

また設計情報がモデルに詰まっているため、ノウハウの継承にも大いに役立っており、この3月よりBIMモデルからの意匠図書き出し業務も開始させた。

点群データからの3次元モデリングも可能

ベクトル・ジャパンによると、既存の化学プラントや上下水道施設における補強設計や改修設計を行う場合、その既設構造物の復元に困難を要することが多い。

新規施設や工場であれば、3次元設計が可能だが、増築部や回収部と既存構造物との取り合いは、配管や各種設備が入り組んでいたり、図面とは異なる作り方がなされていたりと、簡単にはモデル化が進められない実情があった。

だが昨今はレーザースキャンによる点群データの採取が比較的容易となり、この問題を解消させることが可能になっているという。

レーザースキャンは半径200メートル内を誤差10ミリの精度で読み取ることが可能であり、この確かな点群データをRevitへ読み込ませ、モデルへ変換していく。

ファミリなどを駆使してモデル化を進め、最後に点群データを削除すると、既存構造物のデータによる正確な3次元モデル再現が叶うという流れだ。このRevitデータによるモデリングニーズは非常に高く、多くの顧客から問い合わせを受けているという。

BIMモデル作成

次々に建造物を新設する時代から、既存の資源を維持管理していく時代となる中、インフラストラクチャーの3次元モデル化ニーズは、今後ますます高まっていくと見込まれる。

先述のような点群データの取り込みにより、入り組んだ既存構造物やプラント設備、人が近づくことが難しい橋梁や鉄塔など、調査に困難を要する施設であっても、スムーズにモデル化ができるようになる。

BIMデータを確実な資産とし、維持管理に活かしていくには、意匠・構造・設備のすべてを作成できる能力が不可欠であり、ベクトル・ジャパンの提供する技術とソリューションは、より有意義なものとなっていくだろう。

同社では今後、建築に限らず、あらゆるインフラストラクチャーを3次元化することで、広く社会の安心・安全と進歩・発展に寄与していきたいとした。

(画像はプレスリリースより)

株式会社ベクトル・ジャパンによるプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000096610.html

Amazon.co.jp : BIMモデル作成 に関連する商品

俺の夢は「施工管理技士の派遣転職」に特化し、業界最大級の求人数、30年以上の転職サポート実績を誇る求人サイトです。
このサイトでは、施工管理技士の方に役立つ情報を「トレンド」「キャリア」「知識」の3つに分けてお届けしています。
運営企業:株式会社 夢真

Twitter LINE
NEW

新着求人

2024年5月8日更新
新着情報0
現在、新着求人はありません。