【資材を学ぶ⑨】中国の超高級石材をご紹介

日本国内の建物や墓石などに使用されている石材の中には、中国で加工されているものも多いです。
中国では石材加工が盛んで、安価な石材から超高級石材まで作っています。
ここでは、中国の石材について見ていきましょう。

中国福建省は石材加工が盛んな地域

日本では建築資材として石材を使用することもありますが、墓石としても石材の需要は多いです。
そして、石材の多くを中国から輸入しています。
日本国内の墓石の約8割は中国製のものを使用しているのです。
中国では石材加工が盛んで、特に福建省では世界各国・各地域からさまざまな石材が集められ資材に加工されています。
中国の福州国税局の前にはライオンの石像が設置されており、石材加工の街だということが窺えるでしょう。
福建省の水头市という都市は石材関連の企業が非常に多く集まっており、街中を走るトラックも石材を運んでいることが多いです。
水头市の近くの泉州市という都市には世界石材博物館があります。
さまざまな種類の石材が飾られており、カラフルな色の石材も多いです。
高級石材も飾られています。
例えばイタリア産のポルトロは超高級大理石として知られており、他所ではなかなか見ることができません。
パワーストーンとしてよく使われるオニキスも飾られています。

超高級石材とは

超高級石材と呼ばれるものを紹介していきます。
中国では福建省の他に河北省や浙江省でも良質な石材が産出されています。

万年青

中国の河北省で産出される緑系の石材です。
かなり濃い緑色であるため、どちらかというと黒っぽく見えます。
洋型墓石や石塔として使用されることが多いです。
最高級石材として知られており、高い人気を誇ります。

深海

中国の浙江省で産出される深緑色の石材です。
小目の石で、落ち着いた感じの色合いが高く評価されています。
主に墓石に使用されることが多く、人気も知名度も高い石材です。
ただ、近年はあまり良質な深海は産出されにくい状況が続いています。

ポルトロ

イタリアの超高級大理石です。
稀少な石材で美しい模様をしています。
同じポルトロでも模様の入り方によって価値に差があり、金色が見える柄だと特に高級な素材として扱われることが多いです。
用途は主に建築資材で柱型などに使用されています。

安価な石材から最高級石材まで作っている

中国ではさまざまな石材が作られており、高級石材も多いです。
他国や他地域で採れた石の加工も行っています。
中国産と聞くと安っぽいイメージを抱く人も多いですが、万年青や深海などの最高級石材もあるということを知っておきましょう。

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