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鉄筋工事
公開日時 2021.08.16
最終更新日時 2022.04.01

バイオマスエネルギーのメリット4つ|原料や有効活用する際の課題も紹介

バイオマスエネルギーとは


バイオマスエネルギーは、二酸化炭素の発生が少ない自然エネルギーのことです。

木くず、海草、生ゴミ、紙、動物の死骸、糞尿、プランクトンなどのさまざまな生物資源を燃焼させることで得られる生物由来のエネルギーで、近年の日本でも身近に活用されています。

バイオマスエネルギーの原料4つ


バイオマスエネルギーの原料を4つご紹介していきます。

バイオマスとは生物資源の量のことで、再生することができる生物由来の有機性資源を使ったエネルギーが、バイオマスエネルギーです。廃棄物を再利用でき、資源を守ることにつながるため、注目されつつあります。

ここからは、バイオマスエネルギーの原料について詳しく見ていきます。

1:木質バイオマス

バイオマスエネルギーの原料の1つめは、木質バイオマスです。

木質バイオマスには、樹木伐採などにより出た枝や葉、製材する時にいらなくなった樹皮や木くず、街路樹の剪定枝、住宅の解体材など色々な種類があります。

採れた場所や水分量、異物混入有無などの状態によっても違いがあるため、適切な場所に運用する必要があります。

2:バイオエタノール

バイオマスエネルギーの原料の2つめは、バイオエタノールです。

バイオエタノールは、サトウキビ、とうもろこし、廃木材などの材料を発酵させた上で蒸留し精製した植物性のエチルアルコールです。新しいエネルギーとして注目されつつあります。

バイオエタノールは、一般的にガソリンと混合して使用します。廃棄物を再利用することで、廃物物の削減にもつながり、地球資源を守る上でも有効な手段の1つとして期待されています。

3:バイオガス

バイオマスエネルギーの原料の3つめは、バイオガスです。

バイオガスは、生ごみ、紙ごみ、家畜の糞尿などから、微生物の力を借りて、燃えやすい性質を持っている気体であるメタンガス化させ、発電に利用できるようにしたものです。

近年ではバイオガスの利用促進の取り組みが行われるなど、都市部をはじめとして利用が進められています。

4:バイオディーゼル

バイオマスエネルギーの原料の4つめは、バイオディーゼルです。

バイオディーゼルは、主に菜種油や廃食用油などを原料に、ディーゼルエンジン用に精製されたバイオ燃料です。トラック・重機・トラクター・発電機・ボイラーなどの軽油にかわる燃料として利用できます。

燃費や走行性能も軽油とほぼ変わらず、日本では使用済み天ぷら油とメタノールを化学反応させ製造する方法が一般的です。地球温暖化防止や地域活性化にもつながるエネルギーとして、注目されています。

バイオマスエネルギーのメリット4つ
バイオマスエネルギーのメリット4つをご紹介します。

バイオマスエネルギーは廃棄物などを有効活用できるため、地域環境の改善や、新しい事業として地域活性化にもつながります。また、環境に配慮したカーボンニュートラルの考え方や循環型社会への寄与にもつながるため、メリットが多くあるといえます。

ここからは、メリットについて具体的に見ていきましょう。

1:循環型社会に寄与

メリットの1つめに、循環型社会に寄与できることが挙げられます。

バイオマスエネルギーは再生可能エネルギーで、限りある資源を守り廃棄物を有効利用することで、地球環境へも配慮できるエネルギーです。

廃棄物の発生を抑えて有効活用し、適正に廃棄物処理を行うことで、天然資源の枯渇、環境破壊の問題、廃棄物処分場不足問題等の問題に対峙することができます。このことから、バイオマスエネルギーは循環型社会に貢献できるといえるでしょう。

2:カーボンニュートラル

メリットの2つめに、カーボンニュートラルが挙げられます。

カーボンニュートラルは二酸化炭素をはじめ、メタン、一酸化二窒素、フロンガスなどの温室効果ガスの対象の排出を抑制し、削減が難しい部分を吸収や除去によって差し引きゼロにする取り組みです。

バイオマスエネルギーの利用は廃棄物を有効活用し、カーボンニュートラルの考え方ができるため、地球環境に配慮しているといえます。

3:地域活性化に貢献

メリットの3つめに、地域活性化に貢献できることが挙げられます。

バイオマスエネルギーは、農業や林業、漁業など第一産業が中心の地域の新しい収入源となりえるため、経済的に地域活性化につなげることができるといえます。

また、家畜排泄物、稲ワラ、林地残材など農村漁部にあるバイオマス資源を活用することは、自然循環環境を維持しつつ、発展させることができる要素になります。

4:地域環境の改善

メリットの4つめに、地域環境の改善が挙げられます。

バイオマスエネルギーは再生可能エネルギーであるため、限りある資源を再利用して循環させることで、天然資源の枯渇を防ぎ保護にもつながります。廃棄物を削減し、家畜排泄物や生ゴミなどを有効活用して資源を守ることは、地域環境の改善にもつながります。

バイオマスエネルギー有効活用の課題


バイオマスエネルギーは、魅力的な要素が多い一方で、有効活用する上での課題もあります。

主に、他の火力発電や原子力発電などと比べるとコストがかかる面や生産性がまだ低い点、バイオマスエネルギーの原料として食用できるものをあえて使用するため、食糧不足になる懸念があることです。

また、材料の1つとなる木材の採集のため、森林伐採が起きる可能性などもあります。ここからは、有効活用する上での課題について詳しく見ていきましょう。

1:コストの引き下げ

課題の1つめは、コストの引き下げです。

バイオマスエネルギーを有効活用するためには、原料の調達と保管は必須ですが、コストが多くかかってしまう傾向があります。現段階では、火力発電や原子力発電と比べて発電コストがかかるため、拡大させていくにはコストを引き下げる必要があります。

2:生産量の拡大

課題の2つめは、生産量の拡大です。

バイオマスエネルギーが利用できるポテンシャルは高いものの、資源が広く存在しているため、収集運搬コストが高く、効率的な収集運搬方法や地域活用システムの構築が必要です。そのため、活用できるべき資源を十分に活かし切れていないといえるでしょう。

今後の需要拡大に向けて、生産量を増やしていくことが課題です。

3:食糧不足の懸念

課題の3つめは、食糧不足の懸念です。

バイオマスエネルギーの原料は、食用にできるものをあえて燃料として利用するものもあり、食用の穀物の価格などが上がったり、食糧不足につながる恐れがあります。

もともと余剰生産分をバイオマスエネルギーとして活用しようとした流れがあり、食糧を犠牲にして生産しようとしたわけではないものの、バイオマスエネルギーの需要は高まりつつあります。

バイオ燃料の比率が高まれば、穀物や油糧種子の市場や生産に大きな影響を与えかねないといえるでしょう。

バイオマスエネルギーを有効活用しよう


ここまで、バイオマスエネルギーの原料やメリット、課題点についてご紹介してきました。

バイオマスエネルギーは、原料が身近にある不要なものを活かすエネルギーでもあることから、生物資源を活かし地球環境に配慮できるエネルギーとして注目されつつあります。

課題点であるコストパフォーマンスや生産量などを意識しながら、バイオマスエネルギーを有効活用していきましょう。

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