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【地震が起きたとき施工管理技士が覚えておくべき危険・知識】液状化とは

施工中に地震が起きることを普段から想定しておくことは、施工管理技士として欠かせません。
今回は、地震による強い揺れにより地盤が液体状になる「液状化現象」について詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてください。

地震による液状化とは


地震による液状化現象とは、地震による強い揺れで地盤の中の砂粒子同士が分離し、水の中に浮いたようになる状態です。
液状化しやすい地盤とは、水分を多く含んだ緩い地盤です。

実際に液状化現象が起こると、地盤沈下が発生し、地面はひび割れ、陥没、段差発生等の現象が続きます。
建物の基礎が見えてしまうだけでなく、基礎ごと崩れて倒壊してしまうこともあるのです。

これは施工中の現場でも大いに起こり得る事態です。
重機や建機の転倒、基礎部分の倒壊など、あらゆる場合を想定し、対策は万全にしておきましょう。

近年で甚大な液状化現象の被害にあった地域といえば、2011年の東日本大震災時の千葉県浦安市が有名です。
浦安市は、昭和39年より開始した公有海面埋め立てによって市域を約4倍にも拡大した地域です。
東日本大震災の震度5強の強い揺れのあと、広範囲で甚大な液状化現象の被害に見舞われました。
傾いた家屋、水浸しになる大通り、地面から飛び出したマンホールや貯水タンク、倒れるガードレール、段差ができた川の護岸、噴出した泥に埋もれる車などの非日常的な光景が見られ、多くの住民が被災を経験したのです。
特に下水道施設は甚大な被害を受け、市民は下水道を1か月以上使用できない状態が続きました。

液状化が起こるメカニズム


続いて、液状化現象が起こるメカニズムを説明します。

通常、地盤の中には、砂(を含む土)、空気、水がバランスを保ちながら存在しています。
しかし、水分が多いなど地盤内があまり密実でない土壌では、大きな地震が起きたときにそのバランスが崩れ、分離を引き起こします。
地盤内の水圧は上がり、砂粒子はバラバラになり地下水の中で浮いたような状態になるのがいわゆる液状化です。

液状化によって地盤がドロドロの液体のようになってしまうと、道路や建物などそれまで地盤に支えられていたものが傾いたり沈んだりします。
これが地盤沈下です。

砂粒子同士のすき間が多く、さらに地下水面が高い地域ほど液状化しやすいとされています。

液状化現象にも備えが必要

今回は、地震による液状化現象について詳しく説明しました。
過去の地震による被害を知ることは、今後、施工現場で被災した場合の想定にも役に立ちます。
施工管理技士として、過去から学び、未来の被害を最小に留めるため、今回の記事を参考にしてください。

参考:国土交通省「宅地防災:液状化の基礎知識」
https://www.mlit.go.jp/toshi/toshi_fr1_000011.html

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