現場に徹底しよう!墜落・転落災害の防止方法とは【前編】
現場作業において墜落や転落はいつでも起こりうる事故です。
転落災害は、死傷災害の中でも最も件数が多いとされています。
そのためあらゆる防止策を講じる必要があります。
具体的にどんな対策をとれば良いのかご紹介します。
この記事でわかること »
作業主任者を選ぶ
まずは現場を指揮する作業主任者を選びます。
その主任者の指揮で作業することによって、すみずみまで注意を行きわたらせます。
またあらかじめ作業の手順を作業員に周知させます。
具体的には安全帯や保護帽などの正しい使用の徹底などです。
作業主任者は定期的に能力向上教育を行うことが必要です。
この作業主任者は、基本的に高さが5m以上の足場の組み立てや解体作業を行う際に選出しましょう。
また作業床の設置も大切です。
墜落・転落災害の危険性がある作業を行う場合は、必ず安全な作業床を設けます。
もし作業床が設けられない場合は、安全ネットを張ります。
その際には安全帯などを適切に使用しましょう。
この作業床は、鉄骨の組み立て作業や足場上の作業、屋根上の作業を行う際などに設けます。
強風や大雨などの悪天候の際は、転落災害の危険性があるので作業は中止しましょう。
安全帯の確実な使用を心がける
墜落・転落災害の防止について有効なのが安全帯です。
高さが2m以上の場所で作業を行う際には、安全帯を使用しましょう。
安全帯を使用する際には、必ず取り扱い説明書を読みます。
また各部に異常がないか点検しましょう。
さらに一度でも大きな衝撃が加わったものは破棄し、新しいものに取り替えます。
安全帯と親綱を連携するランヤードは、ロープ式、ストラップ式、巻き取り式があります。
現場に適したものを使用しましょう。
安全帯は、手すりや囲いなどの防護設備の取り付けや取り外し、つり足場での作業などに使用します。
また安全帯をつける上記の作業を行う際にも、作業指揮者を指名します。
作業指揮者は、安全帯を取り付ける設備に異常はないか、安全帯を適切に使用しているか、適切な装備をしているかなどを確認しましょう。
そして高所での作業を直接指揮します。
このように細かく指揮者をたてることによって、細かなところまで監視の目を行きわたらせることが可能です。
正しい使用が必要
現場でも墜落・転落災害を防止するためには、ひとりひとりの心がけはもちろん、安全帯などの道具を正しく使用することが求められます。
また高所での作業の際は主任者や指揮者を選出しましょう。
そうすることで、細かな部分まで注意の目を張り巡らせることができます。
死傷者を出さないためにもこれらを守っていきましょう。
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編集部
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