【施工管理技士が覚えたい屋根工事のアレコレ】屋根の構造
屋根とは、建築物を覆い雨風などから屋内を守るために設置されます。
屋根は屋根の形状や屋根材などによって分類されます。
この記事では施工管理技士が知っておきたい屋根の種類と構造について説明します。
この記事でわかること »
屋根の構造と部品の名前
屋根を作るにはまず「垂木」と呼ばれる骨組みを組みます。
その上に屋根の下地材を固定します。
この上に防水紙などを固定し、最後に屋根材とも呼ばれる仕上げ材で覆って完成です。
下記ではこの仕上げ材について紹介します。
屋根の種類と特徴一覧
・日本瓦
古来より日本で使われてきた仕上げ材です。
粘土を乾燥させ、1,000~1,250度の高温で焼いて作られます。
耐久性に優れており、耐用年数が50~100年と長いのが特徴です。
ただし他の仕上げ材よりも重量があります。
・スレート瓦
近年多くの住宅に使用されている瓦です。
軽量で、形状や色の種類が豊富です。
粘板岩を加工した「天然スレート」とセメントと繊維を混ぜて作られた「化粧スレート」の2つに分類されます。
天然スレートは高価なので、市場に出回っているスレートのほとんどは「化粧スレート」とされています。
・ガルバリウム鋼板
アルミニウム、亜鉛、シリコンで作られた仕上げ材です。
さびにくく強度も高いのが特徴です。
スレートと同じく形や色のデザインが豊富であり、近年使われることが多くなりました。
金属のため断熱性や防音性は高くありませんが、断熱材を組み合わせることで性能を上げられます。
顧客の要望などにより、仕上げ材の種類を変えます。
それぞれのメリット・デメリットを説明できるようにしておきましょう。
屋根の種類
一般的な住宅の屋根の構造はほぼ共通しています。
ここでは屋根の構造や関連する用語について紹介します。
・垂木
屋根の骨組みとなる木材のことです。
「棟」と呼ばれる屋根の一番高い場所から、下方向の「軒」に向かって斜めに組み立てられます。
・野地板
垂木の上に設置する板状部材のことを指します。
仕上げ材を載せる際の下地になるため、「下地材」と呼ばれることもあります。
・防水紙(ルーフィング)
雨漏りなどを防止するために敷かれる、シート状の建材を指します。
野地板の上に敷くことで、雨漏りなどから室内を守ります。
・仕上げ材
防水紙の上に敷く最後の建材です。
「屋根材」と呼ばれることもあります。
瓦、スレート、トタン、ガルバリウム鋼板などさまざまな種類があります。
基本的な構造は変わらない
近年では日本瓦よりも、スレートやガルバリウム鋼板などの仕上げ材が主流となっています。
しかし仕上げ材が変わっても、屋根の下の構造はほぼ変わりありません、
施工管理技士は基本的な構造についてしっかり理解しておきましょう。
編集部
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