ページトップに戻る
公開日時 2019.07.26
最終更新日時 2022.04.06

再確認!住宅リフォームの重要性

外装リフォーム


住宅の外装は外観上で問題が発生しない限り劣化が見えない様にも思われますが、実は見えにくい部分で老朽化しています。そのため、外装は場合によっては建物の耐用年数にも悪影響を及ぼしかねない大切な部分と言え、リフォームが重要になる部分なのです。
そこで、ここでは特に建物の外装部分のリフォームについて、代表的な物を見ていきます。

外壁塗装について

外壁塗装と聞くと、外壁の美観の維持の目的として捉えられがちですが、実はそれだけではありません。塗装は外壁材自体の物理的な保護目的としても重要な処理となるのです。
塗料は表面に薄い保護被膜を形成し、雨水などの外壁材への侵入を防ぐ効果があります。それにより、外壁材は腐食などから守られ、耐用年数を伸ばします。
しかし、塗装にも効果が有効な期間があり、その期間が切れてしまうと保護被膜としての性能が落ちてしまいます。そして、表面の保護性能が落ちてしまうと、外壁材の内部に雨水の侵入を許してしまう場合も出て来ます。
この雨水の浸透は外壁材に対して深刻な問題を起こす可能性があります。なぜなら、雨水が侵入した状態で温度に著しい変化がある場合など、外壁材全体に「反り」などの変形が発生するからです。反りが発生すると外壁材の継ぎ目の部分で隙間が出来てしまい、場合によっては外壁材そのものが剥がれてしまう危険性さえ発生します。更に悪化すると、外壁材そのものを交換も必要となり、結果的に補修費用が大きく膨らんでしまうのです。
外壁材を守ることは建物全体を守ることにも繋がります。その意味でも塗装のリフォームを定期的にすることは重要になって来るのです。

シーリングの補修

外壁材を設置する場合、継ぎ目の部分をコーキング材でシールします。コーキング材はウレタンやシリコンなどを主成分とし、ペースト状で隙間などを塞ぐ材料で硬化するとゴム状となって弾性を持つ素材です。イメージとしては板材の隙間をゴムで塞ぐ状態と言えるでしょう。
シーリングの目的は壁などの内部に水の侵入を防ぐ役割の他にも、外壁材の熱収縮を吸収する役割があります。しかし、コーキング材も経年劣化する素材なので定期的な交換が必要です。
コーキングは状況にもよりますが、5年から10年で交換時期が来ます。ただし、外から見て明らかに大きなヒビや割れ、剥がれがあった場合は早急な処置が必要です。対処をしない場合には壁の内部に雨水が侵入してしまう場合もあります。
因みに、壁の内部に水が入ってしまうと、壁内部の部材が腐食するリスクも発生します。そうすると壁全体の強度が落ちてしまい、外壁材が剥がれてしまう事態も考えられるのです。
尚、サイディングの一部が剥がれて、その部分だけを交換しようとした場合、同じデザインのサイディングが入手できなくなる可能性も出て来ます。そして、同様のデザインのサイディングが入手できない場合、仮に似たデザインのサイディングを使用したとしても、修繕箇所が目立ってしまうので、あまり好ましくはありません。
壁の内部のダメージを予防するためにシーリングの補修は大切です。なおざりにするべきでは無いことを覚えておきましょう。

サイディングのリフォーム

サイディングのリフォームの第一の効果は、建物の美観を新しくすることと言えます。そのため、中古住宅を購入し、リフォームをして住み始める場合に、多く行われます。サイディングを交換すると建物の外観が一新されて、外観的に美しく立派にもなるからです。
また、サイディングは外壁そのものを守る働きもあります。壁の中には断熱材や透湿防水シートなどが設置されていますが、これらは外からの衝撃などに強くはありません。しかし、サイディングで外壁を覆うことで、外からの衝撃に強くなるのです。
サイディングを物性的に考えるならば、条件によっては劣化してしまう部材で、その劣化を放置しておくと雨水が壁の内部に侵入する事態もあり得ます。そうすると壁の内部に腐食が発生し、建物そのものに悪影響を及ぼし得るのです。
尚、今のサイディングは防火性能を伴うものなどもありますので、火災時の延焼防止に有効です。また、モルタルなどの湿式工法よりも施工性が良いため、工期も短くて済むメリットがあります。

断熱リフォーム

建物の断熱性は高熱費のコストダウンに関係するだけではありません。生活する人の安全性にも関係する重要な要因です。
具体的には、住宅の断熱性が悪い場合には、冷暖房を使用する部屋と使用しない部分では気温の差が大きくなります。例えば、リビングは暖房を利用していて気温が保たれているのに、浴室やトイレは寒いままの状態といった状態です。その様な時に、お年寄りなどがリビングから寒い浴室に移動し、衣服を脱いだ場合などには気温の差による身体的ダメージを受けてしまう場合があります。
その一方で建物の断熱が良い場合を考えると、その様な温度変化による健康被害を受けるリスクが少なくなります。今挙げたリビングと浴室の例で言えば、リビングから浴室に移った際でも、気温の差は小さくなるので、健康被害を受けるリスクが低減するからです。
この様に、断熱性能を向上させることは、生活する人の健康確保にとっても重要となります。外壁の断熱リフォームは、より健康的な住宅に変える点でも大きな意味を持っているのです。

俺の夢は「施工管理技士の派遣転職」に特化し、業界最大級の求人数、30年以上の転職サポート実績を誇る求人サイトです。
このサイトでは、施工管理技士の方に役立つ情報を「トレンド」「キャリア」「知識」の3つに分けてお届けしています。
運営企業:株式会社 夢真

Twitter LINE
NEW

新着求人

2024年5月2日更新
新着情報0
現在、新着求人はありません。