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建築面積
公開日時 2021.12.22
最終更新日時 2022.04.01

1級&2級管工事施工管理技士のキャリアアップ方法|資格取得のメリットも紹介

管工事施工管理技士とは


管工事とは、冷暖房設備や上下水道設備、ガス管などの配管工事のことを言います。あらゆる建物に配管が存在するため、需要は高いでしょう。

そのような工事に携わるために必要な資格が管工事施工管理技士です。この資格は国家資格に該当し、持っていれば管工事のスペシャリストとして認められるでしょう。

管工事施工管理技士は主に、管工事においての施工管理や工程管理、安全管理を行う仕事です。建物の規模が大きくなるにつれて管工事が複雑になるため、より重要な役割を担います。

出典:管工事施工管理技士とは|CIC日本建設情報センター
参照:https://www.cic-ct.co.jp/course/piping

管工事施工管理技士の仕事のやりがい


建物には必ずと言っていいほど、給排水設備や空調、冷暖房、ガスなどの配管が存在します。管工事自体は表に見えづらいところですが、建物にとって必要不可欠です。

このような建物づくりの一部分を担うことで、管工事施工管理技士は、人々の暮らしを支えていると言えます。管工事を通じて人々の暮らしを支えているところに、やりがいを感じられるでしょう。

1級&2級管工事施工管理技士になる方法


管工事施工管理技士になるためには、全国建設研修センターが実施する管工事施工管理技術検定試験に合格しなければいけません。

管工事施工管理技術検定試験は1級と2級の2種類があり、どちらの試験も受験資格を満たす必要があります。一般的には、2級を受検した後に1級を受検する流れになります。

出典:2級管工事施工管理技術検定|一般財団法人全国建設研修センター
参照:https://www.jctc.jp/exam/kankouji-2

最初は2級管工事施工管理技士の資格を取得

管工事施工管理技士になるためには、まず2級に合格することです。2級の試験は、第1次検定と第2次検定の2種類があり、共に合格する必要があります。第1次検定はマークシート方式で、第2次検定は記述式の筆記試験です。

また、第1次検定は前期・後期の年2回、第2次検定は後期のみの年1回となっています。

出典:管工事_C_手引き(4)試験の内容|全国建設研修センター
参照:https://www.jctc.jp/wordpress/wp-content/uploads/tebiki_2k02_03.pdf

1級管工事施工管理技士でキャリアアップ

2級管工事施工管理技士を取得した後は、さらにキャリアアップするために、1級を目指してみると良いでしょう。1級の試験は、2級と同様に第1次検定と第2次検定の2種類があり、共に合格する必要があります。第1次検定は択一式で解答はマークシート方式、第2次検定は記述式です。

第1次検定は9月上旬、第2次検定は12月上旬に実施しています。第1次検定に合格してから、第2次検定に臨むことになりますが、第1次検定・第2次検定共に受験資格を満たしているか、確認するようにしましょう。

出典:1級管工事施工管理技術検定|全国建設研修センター
参照:https://www.jctc.jp/exam/kankouji-1

1級管工事施工管理技士になる4つのメリット


1級&2級管工事施工管理技士を取得することは、管工事においての高度な技術及び経験を持っていることの証明になります。実際にはこれに加えて、多くのメリットを受けることが可能です。ここでは、1級&2級管工事施工管理技士になる4つのメリットを具体的に紹介します。

1:主任技術者や監理技術者になれる

1級&2級管工事施工管理技士を取得するメリットは、主任技術者や監理技術者になれることです。

1級の場合は、建設現場における主任技術者及び監理技術者になれます。2級の場合は、建設現場における主任技術者になれます。どちらも工事現場において重要な役割を担うため、検定での復習や実践が大事になるでしょう。

2:社会保険労務士の受験資格が得られる

1級&2級管工事施工管理技士のいずれかの資格を取得することで、社会保険労務士の受験資格が得られます。

管工事とは一見無関係な資格ですが、建設業界の労働環境を良くしたいという点から、社会保険労務士を目指すケースがあります。そのためキャリアアップを考えている方は、社会保険労務士の資格取得も考えてみると良いでしょう。

出典:厚生労働大臣が認めた国家試験|社会保険労務士試験オフィシャルサイト
参照:https://www.sharosi-siken.or.jp/pdf/03/03_03_kokkasiken.pdf

3:現場をまとめる責任ある仕事を任せられる

1級管工事施工管理技士を取得すると、工事現場をまとめる責任ある仕事を任せられます。そのため管工事施工管理技士はチームの責任者として、さまざまな技術者とコミュニケーションを取りながら、管工事を成功に導かなければなりません。

4:収入が上がる

管工事施工管理技士を取得すると、資格手当が支給されるため収入が上がるメリットがあります。さらに、1級管工事施工管理技士を取得することで、監理技術者になれたり、公共工事を受注しやすくなったりするため、会社のなかでも貴重な人材になるでしょう。

資格手当の額は会社により異なりますが、2級で毎月5,000円程度、1級で毎月10,000円程度になります。その他にも、昇給や昇進により収入が増える可能性があるでしょう。

1級管工事施工管理技士の更なるキャリアアップ法4つ


1級管工事施工管理技士になるだけでも、管工事においてとても貴重な人材ですが、管工事のスペシャリストだけでなく、さらにキャリアアップする方法もあります。

具体的には、安全教育を受けることや他の資格を取得すること、英語を学習すること、設計士に転身することの4つが挙げられます。ここでは、この4つのキャリアアップ方法について詳しく見ていきましょう。

1:安全教育を受ける

管工事をはじめとする建設業界で有名な安全教育は、職長・安全衛生責任者教育です。建設業界で職長と安全衛生責任者は兼務することが多いため、職長・安全衛生責任者教育という名称になっています。

職長・安全衛生責任者教育は、2日間で合計14時間の講習を受けることで完了し、講習が完了したら修了証がもらえます。キャリアアップで職長や安全衛生責任者になるために、必要な教育と言えるでしょう。

出典:職長・安全衛生責任者教育|東京技能者協会
参照:https://www.tokyotsa.com/form/CouseDetail.aspx?Seed=0000000029

2:他の資格を取得する

1級&2級管工事施工管理技士のキャリアアップ手段として、他の資格を取得する方法があります。具体的な候補には、浄化槽設備士と給水装置主任技術者です。

浄化槽設備士は、管工事施工管理技士を取得した場合に、講習会を受講することで免状が発行されます。給水装置主任技術者は、管工事施工管理技士を取得した場合に、試験科目の内の2科目が免除になるため、勉強する範囲が狭まって合格しやすくなるでしょう。

出典:浄化槽設備士試験のご案内|日本環境整備教育センター
参照:https://www.jeces.or.jp/course/facilitie-examination.html

3:英語の勉強をする

1級&2級管工事施工管理技士を取得した後のキャリアアップ手段として、英語を勉強する方がいます。

英語を勉強する目的は、海外に出向いて管工事を行う、もしくは日本に来た外国人労働者とコミュニケーションを取るためです。英語を勉強することで、今後の仕事に有利になるでしょう。

4:設計士に転身する

1級管工事施工管理技士を取得してから実務経験を2年以上積むと、建築設備士の受験資格が得られます。建築設備士は、建築士に対して建設設備の設計や工事監理に関してアドバイスすることが可能です。

建築設備士試験の資格があれば、2級建築士の受験資格が得られます。建築設備士として4年以上の実務経験を積むことで1級建築士の受験資格が得られます。これらの資格を獲得しながら、実務経験を積むことで、設計士として転身することも可能になるでしょう。

出典:令和3年建築設備士試験の案内|建築技術教育普及センターホームページ
参照:https://www.jaeic.or.jp/shiken/bmee/shiken-annai-2021.html

学歴や経験でのキャリアアップの3つの違い


1級&2級管工事施工管理技士は、どのような学歴であっても、一定期間以上の実務経験を積むことで受検資格が与えられます。

ただし、学歴によって必要となる実務経験の年数が異なります。そのため同じ学歴でも、土木工学や電子工学、建築学などの学科を卒業した方は、実務経験の年数が多少少なくなることもあります。

ここでは、学歴や経験におけるキャリアップの違いについて、大卒・高卒・未経験の3つの例について見ていきましょう。

1:大卒の場合

1級&2級管工事施工管理技士になるには、大卒の方が有利でしょう。2級の第1次検定は17歳を超えているため、すぐにでも受検が可能です。第2次検定は、実務経験年数が1年6ヶ月以上(指定学科の卒業者は1年以上)で受検資格が得られます。

2級合格者は、すぐに1級の第1次検定の受験が可能です。第2次検定は、実務経験年数が4年6ヶ月以上(指定学科の卒業者は3年以上)で受検資格が得られます。順調にいけば20代中盤で1級までの取得が可能になるでしょう。

出典:6.受検資格|1級管工事施工管理技術検定
参照:https://www.jctc.jp/exam/kankouji-1

2:高卒の場合

高卒で管工事施工管理技士になるには、管工事を行う会社に就職した後、実務経験をしっかりと積む必要があります。

2級の第1次検定は17歳を超えているため、すぐにでも受検が可能です。第2次検定は、実務経験年数が4年6ヶ月以上(指定学科の卒業者は3年以上)で受検資格が得られます。

2級合格者は、すぐに1級の第1次検定の受験が可能です。第2次検定は、実務経験年数が11年6ヶ月以上(指定学科の卒業者は10年以上)で受検資格が得られます。高卒からじっくりと実務経験を積みながら、2級そして1級にチャレンジしていく流れになります。

出典:6.受検資格|1級管工事施工管理技術検定
参照:https://www.jctc.jp/exam/kankouji-1

3:未経験でも管工事施工管理技士になれるのか

未経験者で管工事施工管理技士になることは、2級であっても難しいでしょう。ただし、2級管工事施工管理技士の第1次検定の場合は、受検年度の末日までに17歳以上であれば、未経験者でも受検資格があります。しかし、実務経験がないとその後の第2次検定の受検ができません。

そのため、まずは実務経験を積むために、管工事を行っている建設業や配管工事業などに就職しましょう。就職先で管工事の仕事を行い、学歴や出身学部に応じた一定の実務経験を満たした後、管工事施工管理技士にチャレンジすると良いでしょう。

出典:(1) 2級管工事施工管理技術検定・第1次検定|全国建設研修センター
参照:https://www.jctc.jp/exam/kankouji-2

施工管理技士は60代でも現場で働ける


60歳を超えると、定年退職を迎えることになります。しかし、建設業界は慢性的な人材不足のため、60歳を超えても現場で働くことはできるでしょう。

その時に正社員のままではなく、契約社員で働く続けることになります。また、派遣会社に登録して、管工事施工管理技士の仕事を行うこともできます。体力と精神力が続く限り、60代でも現場で働き続けられるでしょう。

1級&2級管工事施工管理技士の資格を取ってキャリアアップを目指そう


管工事はさまざまな建物で必要になるため、需要が落ちることは少ないでしょう。また、場合によっては、60歳を超えても働き続けることもできます。

1級&2級の管工事施工管理技士を取得し、キャリアアップや現場でさらに活躍できるようにしましょう。

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