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1級ボイラー技士とは?難易度・合格率や1級・2級の違いを紹介

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公開日時 2022.10.03 最終更新日時 2022.10.03
  • 「1級ボイラー技士はどんな仕事をするのだろう?」
  • 「1級ボイラー技士の試験は難しいのかな?」

このような悩みや疑問を抱えている方は多くいらっしゃいます。

ボイラー技士の特長のひとつは受験資格の要項が比較的やさしく、どんな年代や経歴の人でも受験しやすいことです。

2022年5月の毎日新聞の記事によると、高校3年生(18歳)の生徒2人が、在学中に1級ボイラー技士の試験に合格したそうです。

これまでにも高校生や若い世代が受験に合格しているケースは多く、未経験からでもチャレンジしやすい国家資格といえます。

今回はそんな1級ボイラー技士の試験の難易度や合格率、最新の試験日などをまとめました。

1級ボイラー技士の資格取得に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。

1級ボイラー技士とは?仕事内容や資格の特徴

1級ボイラー技士は国家資格のひとつで「ボイラー」を扱うプロフェッショナルです。

ボイラーが安全に稼働するように、点検や保守を行うのが主な仕事内容です。

ボイラーは高温ガスや火気を発生させる設備で、正しく使用しないと発火や爆発の危険があります。

こうした機器や設備の使い方や、メンテナンス方法をすべて把握しているのがボイラー技士です。

大型ビルや病院、温浴施設などには多くのボイラーが設置されているため、1級ボイラー技士をかならず配置しなくてはなりません。

どちらかというと裏方の仕事なので、一般の人が目にすることは少ないかもしれませんが、多くの施設の安全を守る重要な業務です。

1級・2級ボイラー技士の違い

ボイラー技士には、1級と2級の資格区分があります。

それぞれの違いを表にまとめました。

区分扱えるボイラーの種類受験資格
1級ボイラー技士伝熱面積の合計が500平方メートル未満
※貫流ボイラーだけを取り扱う場合は
伝熱面積の合計が500平方メートル以上も可能
2級ボイラー技士の合格者、または規定の条件をクリアした者
2級ボイラー技士伝熱面積の合計が25平方メートル未満なし
(誰でも受験可能)

1級・2級ボイラー技士の違いは、扱えるボイラーの大きさが違う点です。

1級ボイラー技士の場合は500平方メートル未満、2級ボイラー技士は25平方メートル未満となっており、大きな差があります。

業務で大型のボイラーを扱う予定がある人は、1級ボイラー技士の資格が必要です。

1級ボイラー技士の難易度・合格率

1級ボイラー技士の試験の合格率は以下のとおりです。

年度合格率受験者数合格者数
令和3年度47.7%2,732人1,295人
令和2年度50.9%3,100人1,577人
令和1年度52.5%4,932人2,588人
平成30年度58.2%5,071人2,952人

令和3年度の受験者数は2,732人、うち合格者が1,295人で合格率は47.7%でした。

過去の合格率を見てみると令和2年度が50.9%、令和1年度が52.5%となっており、多くの年で50%以上を超える結果がでています。

建設系の他の国家資格では「測量士捕の合格率が約35%」「甲種危険物取扱者試験の全体の合格率が約42.5%」となっています。

上記のデータや他の資格の合格率と比較すると、1級ボイラー技士の難易度はあまり高くなく、チャレンジしやすい試験といえるでしょう。

1級ボイラー技士の難易度を過去問でチェック

1級ボイラー技士の過去問題を2つ紹介します。

【例題1】炉筒煙管ボイラーに関し、次のうち正しいものはどれか。
【選択項目】
(1)戻り燃焼方式では、燃焼ガスが炉筒後部から煙管を通って後部煙室に入り、別の煙管を通って前方に戻る。
(2)燃焼ガスが、炉筒前部から炉筒後部へ流れるその一つの流れを一般に1パスと数える。
(3)ウェットバック式は、後部煙室が胴の後部鏡板の外に設けられた構造である。
(4)使用圧力は、主として10MPa程度で、工場用又は暖房用として広く用いられている。
(5)エコノマイザや空気予熱器を設けることは構造上可能であるが、ボイラー効率は80%までである。

参照:公益財団法人安全衛生技術試験協会

正答は(2)です。

こちらの問題では「正しいもの」を選択する方式です。

【例題2】ボイラーの清缶剤に関し、次のうち適切でないものはどれか。
【選択項目】
(1)脱酸素剤は、ボイラー給水中の酸素を除去するための薬剤である。
(2)脱酸素剤には、ヒドラジン、アンモニアなどがある。
(3)軟化剤は、ボイラー水中の硬度成分を不溶性の化合物(スラッジ)に変えるための薬剤である。(4)軟化剤には、炭酸ナトリウム、りん酸ナトリウムなどがある。
(5)高圧のボイラーの酸消費量付与剤としては、りん酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなどが用いられる。

参照:公益財団法人安全衛生技術試験協会

正答は(2)です。

こちらの問題では「適切でないもの」を解答するように指示がでています。

問題によって逆の問いかけになっているものがあるので、混乱しないように注意が必要です。

過去問題はインターネットで閲覧できるので、受験を検討している人はぜひ事前にチェックしてみてください。

1級ボイラー技士の試験概要

1級ボイラー技士の試験概要や試験日などを以下にまとめました。

  • 1級ボイラー技士は実務経験なしでOK?
  • 令和4,5年度の1級ボイラー技士の試験日
  • 1級ボイラー技士の受験資格
  • 1級ボイラー技士の試験科目・試験時間

それぞれを詳しく解説します。

1級ボイラー技士は実務経験なしでOK?

1級ボイラーの免許を取得するためには、実務経験が「必要」です。

詳しい要件は以下のとおりです。

①2級ボイラー技士試験免許をうけた後、2年以上ボイラーを取り扱った経験があり、一級ボイラー技士免許試験に合格した者
※小規模ボイラー及び小型ボイラーを除く
②2級ボイラー技士試験免許をうけた後、1年以上ボイラー取扱作業主任者としての経験があり、1級ボイラー技士免許試験に合格した者
※小規模ボイラー及び小型ボイラーを除く

※①または②のいずれかに該当している必要があります。

1級ボイラー技士の試験に合格しても、1~2年の実務経験がないと免許が交付されません。

そのため1級ボイラー技士の受験を検討している人は、実務経験を行える場所を確保しておく必要があります。

令和4,5年度の1級ボイラー技士の試験日

令和4年9月~令和5年3月の、1級ボイラー技士の試験日を以下の表にまとめました。

北海道東北関東中部近畿中国四国九州
令和4年9月9/79/79/79/79/79/79/7
10月なしなしなしなしなしなしなし
11月11/811/811/8なし11/811/8なし
12月なしなしなしなしなしなしなし
令和5年1月1/101/101/101/10なし1/101/10
2月なしなしなしなしなしなしなし
3月3/73/73/73/73/73/73/7

参照:公益財団法人安全衛生技術試験協会

令和4年9月以降の1級ボイラー技士試験は、最大で4回行われます。

開催するエリアによって試験日が異なるので、間違えないようによくチェックしておいてください。

1級ボイラー技士の受験資格

1級ボイラー技士の試験を受けるための受験資格は、以下のとおりです。

要件受験資格添付書類
1二級ボイラー技士免許を受けた者・二級ボイラー技士免許証の写し【注1】【注5】
2次のいずれかの者(ボイラーに関する学科を修めた者に限る。)で、その後1年以上の実地修習を経たもの
a.学校教育法による大学(短期大学を含む。)、高等専門学校、高等学校又は中等教育学校【注2】を卒業した者
b.大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を授与された者又は専門職大学前期課程を修了した者
c.省庁大学校【注3】を卒業(修了)した者
d.専修学校の専門課程(2年以上・1700時間以上)の修了者(大学入学の有資格者に限る。)などで、その後大学等において大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を授与されるのに必要な所定の単位を修得した者
e.指定を受けた専修学校の専門課程(4年以上)を一定日以後に修了した者など(学校教育法施行規則第155条第1項該当者)
a→卒業証明書(原本で、蒸気ボイラー又は蒸気原動機について2単位以上修得したことを特記したもの)
b→学士の学位授与証明書(原本) 若しくは学位記の写し【注5】又は修了証明書(原本)
c・d・e→卒業証明書(原本)、卒業証書の写し【注5】又は修了証明書(原本)(課程が限定される場合は当該課程を修めたことを特記したもの)
b・c・d・e→単位修得証明書等(原本で、蒸気ボイラー又は蒸気原動機について2単位以上修得(さらにdは学位取得に必要な所定単位を修得)したことを特記したもの。)
a・b・c・d・e→実地修習結果報告書の写し【注5】
a・b・c・d・e→本人確認証明書
3エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)第51条第1項(平成30年12月1日以前は、第9条第1項)のエネルギー管理士(熱)免状【注4】を有する者で、1年以上の実地修習を経たもの・エネルギー管理士免状の写し【注5】及び合否通知書(合格証)の写し【注5】
・実地修習結果報告書の写し【注5】
・海技士免状の写し【注5】
4海技士(機関1、2、3級)免許を受けた者・汽かん係員試験合格証の写し【注5】・事業者証明書
5ボイラー・タービン主任技術者(1種又は2種)免状を有する者で、伝熱面積の合計が25㎡以上のボイラーを取り扱った経験があるもの・ボイラー・タービン主任技術者(1種又は2種)免状の写し【注5】
・事業者証明書
6保安技術職員国家試験規則による汽かん係員試験に合格した者で、伝熱面積の合計が25㎡以上のボイラーを取り扱った経験があるもの・汽かん係員試験合格証の写し【注5】
・事業者証明書

参照:公益財団法人安全衛生技術試験協会

1級ボイラー技士の受験に臨むためには、さまざまな要項があります。

さらに詳しく知りたい人は、公益財団法人安全衛生技術試験協会の「受験資格」のページを参考にしてみてください。

1級ボイラー技士の試験科目・試験時間

1級ボイラー技士の試験科目と、受験にかかる時間は以下のとおりです。

試験科目問題数試験時間
ボイラーの構造に関する知識10問12:30~16:30全4時間/休憩なし
ボイラーの取扱いに関する知識10問同上
燃料および燃焼に関する知識10問同上
関係法令10問同上

参照:公益財団法人安全衛生技術試験協会

試験の科目は、以下の4項目です。

  • ボイラーの構造に関する知識
  • ボイラーの取扱いに関する知識
  • 燃料および燃焼に関する知識
  • 関係法令

試験時間は全4時間で、途中の休憩はありません。

連続して次々と問題を解いていかなくてはいけないため、集中力を保てるかが鍵になります。

自宅でも当日と同じ時間を測って、過去問題に挑戦してみるとよいでしょう。

1級ボイラー技士の将来性と今後の需要について

1級ボイラー技士の将来性と今後の需要について

1級ボイラー技士の将来性は高く、今後も需要はあるといえます。

その理由は、1級ボイラー技士は「業務独占資格」だからです。

業務独占資格とは、国家資格のなかで「資格を持っている人だけが独占的にその業務に就ける」と定められているものです。

つまり無資格者はボイラーに関する仕事を行ってはいけないので、1級ボイラー技士の有資格者は企業にとって居なくてはならない存在といえます。

だだし2級ボイラー技士の資格の範疇で扱える小型のボイラーが減ってきているので、大型を扱える1級ボイラー技士へのステップアップは必須です。

1級ボイラー技士の難易度・合格率に関するよくある質問

1級ボイラー技士を目指したい人が疑問に思う質問に回答していきます。

よくある質問は以下の4つです。

  • 1級ボイラー技士の講習はおすすめ?
  • 1級ボイラー技士の勉強時間の目安を教えて
  • 1級ボイラー技士の参考書のおすすめを教えて
  • 1級ボイラー技士の求人って年収どのくらいで掲載されてるの?

それぞれを詳しく解説します。

1級ボイラー技士の講習はおすすめ?

1級ボイラー技士試験の事前勉強として「1級ボイラー技士免許試験 受験準備講習」を受けることが可能です。

一般社団法人日本ボイラ協会の各支部で行っているほか、民間のスクールでも事前講習を受けられます。

以下は埼玉支部で開催している受験準備講習の概要です。

内容2日間で受験科目4科目を勉強します
費用一般:26,985円(税込)テキスト付き

参照:一般社団法人日本ボイラ協会(埼玉支部)

独学での勉強に不安がある人は、講習を受けておくのがオススメです。

しかし講習には費用がかかるため、できるだけコストをおさえたい人には向いていないかもしれません。

受験準備講習の開催場所や内容を詳しく知りたい方は、一般社団法人日本ボイラ協会のページをチェックしてみてください。

1級ボイラー技士の勉強時間の目安を教えて

1級ボイラー技士の受験に必要な勉強時間は、約50~100時間といわれています。

ただし勉強時間にはかなり個人差があるので、上記の時間はあくまで目安です。

コツコツとスキマ時間に習得していく人や、短期集中で勉強に取り組む人など、受験対策にはさまざまな方法があります。

自分にあった方法を見つけて、受験までの勉強スケジュールを立てておくとよいでしょう。

1級ボイラー技士の参考書のおすすめを教えて

1級ボイラー技士の受験にオススメの参考書は「1級ボイラー技士試験公表問題解答解説2022年版【平成30年後期~令和3年前期】」です。

これは一般社団法人日本ボイラ協会が発行している参考書で、概要は以下のとおりです。

書籍のタイトル1級ボイラー技士試験公表問題解答解説2022年版【平成30年後期~令和3年前期】
内容平成30年後期~令和3年前期までに出題された試験問題の中から、公表された問題及び解答と当協会が作成したわかりやすい解説付き。「構造」「取扱い」「燃料及び燃焼」「法令」の4科目、6回分の公表問題を収録したもので、出題傾向とレベルをしることができる問題集です。(公式サイトより引用)
価格定価2,200円(本体2,000円+税)

1級ボイラー技士を受験する人は持っておきたい1冊なので、ぜひチェックしてみてください。

詳しくは、一般社団法人日本ボイラ協会のページに詳しく記載されています。

1級ボイラー技士の求人って年収どのくらいで掲載されてるの?

ボイラー技士の平均年収は、約369万円です。※求人ボックス調べ

建設業界の求人に特化した「俺の夢」では、ボイラー技士を募集(優遇)している求人案件が複数あり、年収は約300~600万円となっています。

目安年収に大きな幅がありますが1級・2級の資格区分の差や、これまでの経験年数によって給与が異なることが理由と考えられます。

豊富な実務経験を持っている人なら高収入を狙える可能性もあるので、気になる企業があれば問い合わせしてみるとよいでしょう。

1級ボイラー技士の求人なら「俺の夢」がおすすめ

ボイラー技士は、未経験からでも国家資格を目指せる将来性の高い職種です。

1級ボイラー技士の資格を取得しておけば大型のボイラーを扱えるため、大規模な建設工事や設備管理に関われるようになり、受けられる仕事の幅だけでなく収入UPも見込めます。ぜひ取得を目指してください。

なお、1級ボイラー技士の求人なら、当社・株式会社夢真が運営する「俺の夢」で見つけるのがおすすめです。

俺の夢では、利用した約9割の人が年収アップに成功しており、過去には下記のような案件も掲載しています。

募集職種建物設備保守管理
応募資格建物設備保守管理経験必須普通自動車運転免許(AT可)エクセル・ワード等の適度なPCスキル
優遇資格ボイラー技士冷凍機械責任者電気主任技術者
月額給与例約30~50万円

※募集停止・終了している場合もあります

上記のような建設業界に特化した案件を全国に常時約6,000件掲載しており、利用した約9割の人が年収アップしたという実績もあります。

特に、

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1級ボイラー技士とは?

1級ボイラー技士は国家資格のひとつで「ボイラー」を扱うプロフェッショナルです。
ボイラーが安全に稼働するように、点検や保守を行うのが主な仕事内容です。
ボイラーは高温ガスや火気を発生させる設備で、正しく使用しないと発火や爆発の危険があります。

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建設業界の人材採用・転職サービスを提供する株式会社夢真の編集部です。
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