「施工管理の仕事に戻りたいけど、ブランクが心配…」とお悩みの方もいるかもしれません。
実際にはブランクがあっても、施工管理者に復帰して問題なく活躍できる場合が多いです。
本記事では、その理由を紹介します。
たとえ数十年前に施工管理の仕事を辞めて復帰したとしても、施工管理業務の経験があるという事実に変わりはありません。
また、経験があるというだけで、未経験者と比べると様々なアドバンテージがあります。
業務について熟知している
未経験者は施工管理の仕事について何も知らないので、最初からすべてを学んで行く必要があります。
一方、ブランクがあっても経験者であれば、仕事の流れ・業務の遂行方法・やって良いことやNGなことなどを既に知っています。
この結果、経験者はブランクがあっても、未経験者が陥りがちなトラブルを未然に回避でき、ひいては効率的な業務遂行に貢献できるのです。
気をつけるべきポイントを既に知っている
施工管理の仕事は様々なことに気をつけなければいけません。
しかし、未経験者はチェックすべき部分をうっかり忘れてしまったり、確認が不十分だったりする可能性もあります。
その点経験者は、気をつけるべきポイントを押さえて効率的に業務をこなすことができます。
現場で働いている人の気持ちがわかる
未経験者は仕事を覚えるのに精一杯で、作業員が何を欲しているか、何に不満を持っているかを把握する余裕がない場合が多いです。
経験者は、「こうされると作業員は嬉しいだろうな」「ここに不満を持ちそうだから前もって対処しておこう」などの気配りができ、結果的に現場を上手に回せることが多いです。
施工管理の仕事を辞めてから、施工管理とは関係のない仕事をしていた人は、施工管理業務に戻ることにためらいがあるかもしれません。
しかし、異業種の経験であっても、施工管理業務に活かせることがあります。
例えばコミュニケーション能力です。
他業種で人と関わることが多かった人は、コミュニケーション能力が磨かれています。
施工管理の仕事は多くの人と関わるので、こういった能力は非常に役に立ちます。
他にはトラブル発生時の対応能力です。
どんな業務でもトラブルは発生します。
未経験者はトラブル発生の際に慌てふためくことがありますが、経験者はトラブルが起きても落ち着いて対処できる傾向があります。
社会人として培ってきた経験の多くは、施工管理業務に活かせます。
ブランクが不安な人は多いと思いますが、そういった場合はブランクが問題にはなりません。
または、ブランクの影響が少ない環境を選ぶことで解決できます。
例えば派遣会社によっては、ブランクのある人が復帰する際にフォローを行っている場合があります。
また、ブランクや体力に不安を抱える年配の方には、年配者に向いた求人を行っていることもあります。
こういったサービスを上手に利用することで、ブランクの影響を最小限にでき、転職後に活躍することが可能です。
ブランクのある人が注意しなければならないのが、過去と現在のギャップです。
かつては常識とされていたことが、復帰したときには非常識になっている可能性があります。
例えば安全性や労働環境の基準が変更されている場合があります。
また、建築業界に女性が参入して来たこともあって、セクハラやパワハラなどへの配慮も昔とは違ったものが求められています。
復帰に際しては、最後に施工管理をしたのが何年前なのか・何がどう変わっているのかをしっかり把握し、それに対応しなければなりません。
「昔はこうだったから」を貫いていると、ただの意固地な人になってしまいます。
くれぐれも気をつけてください。
ブランクを経て施工管理の仕事を再開する場合、不安になる人が多いのは当然です。
しかし、未経験者に比べると、経験がある分だけ有利に仕事を進めることができます。
現役復帰をされたい人は、ぜひ前向きに検討してください。