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公開日時 2019.05.10
最終更新日時 2022.04.06

建設業界で女性のスキルが活かせる職種8選|女性を雇用するメリットも解説!

建設業界における女性の活躍推進の実態とは

国土交通省は、建設業における女性の活躍推進に関する取り組みの実態を調査しています。
2015年の調査結果によると、企業側の取り組みの実態は以下のようになっていました。

問:会社として女性の活躍を推進する取り組みを行っているか?
・現在、取り組みを実施していないし、当面は行う予定もない…35.7%
・現在、取り組みを実施していないが、今後行う予定である…34.7%
・取り組みを実施している…29.6%
既に何らかの取り組みを行っている企業と今後行う予定の企業を合計すると、6割以上という結果が出ています。

問:採用や登用に関して数値目標を設定しているか?
・設定している…16.4%
・設定していないが、今後設定する予定である…59.6%
・設定していないし、今後も方針を立てる予定はない…23.4%
既に設定済みの企業と今後設定する予定の企業は、7割以上にのぼることがわかります。

就業者数に占める女性比率

国土交通省が調査し2015年に発表している建設業界で働く女性の就業者比率です。
・技術者として働く女性の比率…4.5%(女性4,986人 、男女計110,113 人)
・技能者として働く女性の比率…4.2%(女性549人、男女計13,051人)
・事務系職員として働く女性の比率…37.6%(女性15,843人、男女計42,124人)
・上記以外の職種で働く女性の比率…13.3%(女性1,994人、男女計15,009人)
・全就業者として働く女性の比率…13.0%(女性23,372、男女計180,297人)
また管理職として働いている女性が占める割合は 2.5%と発表されています。

制度の導入状況について

女性が働きやすい制度を導入しているかについて各企業を調査した結果、以下のような実態がわかりました。(複数回答)
・産前・産後休業制度を設けている…94.5%
・育児休業制度を設けている…86.8%
・介護休業制度を設けている…82.3%
・子育て・介護に係る法定を上回る短時間労務制度を設けている…57.0%
多くの企業が女性に優しい制度を導入しています。

なお、これらの調査結果は国土交通省の以下の調査を基にしています。興味のある人はご覧ください。https://www.mlit.go.jp/common/001114256.pdf

建設業界において女性が働きにくい理由

建設業界で女性が働きにくい理由としては以下のような事が考えられます。

育休や産休などの制度が整っていないこと、女性専用の更衣室やトイレが確保されていないこと、昔ながらの体制を変えることなく長時間労働と年功序列を重んじていることなどです。
トイレや更衣室の問題は昔よりは改善されつつありますが、制度については代替え要員が確保できないといった理由から、今後も改善する予定がない企業も多くあります。
こうしたことからも建設業界では女性を取り巻く環境は厳しく、女性が働きにくい環境であると言えます。

建設業界で女性のスキルが活かせる職種8選

建設業界で働く女性は現場監督や重機を操る重機オペレーターなど現場で活躍する人だけではありません。
建設業界で女性のスキルが活かせる職種が8つあります。
建築士、建築積算士、施工管理技士、リフォームプランナー、インテリアデザイナー、CADオペレーター、歴史的建造物の保存修理設計技術者、左官職人です。
この8つの職種に就くとき必要なスキルや資格、特徴など紹介します。

1:建築士

建設業界で女性が活躍できる職種1つ目は建築士です。
実務経験が必要となる一級建築士の資格を持つ女性は有資格者全体の25%程となり、女性建築士の数はまだ多くありません。
しかし令和に入ってから大学を卒業すれば就職できる二級建築士の女性の割合が増えています。
これは国と民間で女性が建設業界で活躍しやすいようにと後押ししているからです。
建築士の仕事はハードであるため結婚や出産を機に退職をせざる得ない場合もありますが、独立して私生活との両立をはかるという方法もあります。
また男性の一級建築士と女性の一級建築士では同じ年齢でも給与に格差があり年収で200万円ほど女性の一級建築士は給与が少ないようです。

2:建築積算士

建設業界で女性が活躍できる職種2つ目は建築積算士です。
建物を建てるのに必要な資材などから建築費用を計算する建築積算士になるには、資格は必要ありませんが将来的に管理士になりたい人やコスト管理の基礎を知っておきたい人に向けて、公益社団法人日本建築積算協会が認定する資格があります。
建築積算士の年収は経験により400万円~900万円前後です。
建築積算士は現場に行くことはありませんが、建築用語や工程などの理解が必要となります。
建築積算士は未経験でも就職可能です。

3:施工管理技士

建設業界で女性が活躍できる職種3つ目は施工管理技士です。
施工管理士技士は働く場所が建築現場ですが、最近では建築現場の環境も働く女性のために整えられており、女性用のトイレやシャワーなどの設備も完備されるようになりました。
女性が施工管理の仕事は体力的にも大変ですが、施工管理の仕事に男女差はなく女性ならではの視点から管理や改善などの提案が期待できると評価されています。
なお、施工管理技士は国家資格となります。

4:リフォームプランナー

建設業界で女性が活躍できる職種4つ目はリフォームプランナーです。
リフォームプランナーは住宅などのリフォームを扱うのが仕事です。
そのためインテリアコーディネーターとよく混同されますがインテリアコーディネーターはインテリアをコーディネートすることが仕事であるため2つは異なる仕事内容になります。
企業によりますがリフォームプランナーは、お客様の要望を聞きリフォーム仕様の打ち合わせをするだけでなく実際にリフォーム現場へ出向き確認も行います。
リフォームプランナーは需要がありますが、きつい仕事のためなりたい人は少ない職種です。

5:インテリアデザイナー

建設業界で女性が活躍できる職種5つ目はインテリアデザイナーです。
インテリアデザイナー家やホテルなど建築物の内装について携わる仕事です。
そのため建設業界だけでなくデザイン業界でも活躍できる仕事になります。
また企業に勤めるだけでなく独立して稼業することも可能です。
インテリアデザイナーには専門の資格はなくインテリア設計士やインテリアコーディネーターなどの資格が関連資格となります。

6:CADオペレーター

建設業界で女性が活躍できる職種6つ目はCADオペレーターです。
CADオペレーターになるために資格が必須ではありませんが、建設業界に携わるには建築CAD検定の資格を持っておいた方が有利です。
また単なるトレース作業は減少傾向にあるので設計補助としても働けるように建築知識を身につけることもおすすめします。
CADオペレーターになるには2次元と3次元の作図スキル、ExcelなどのPC作業スキル、IllustratorやPhotoshopなどのDTPスキルとコミュニケーションスキルが必要です。

7:歴史的建造物の保存修理設計技術者

建設業界で女性が活躍できる職種7つ目は歴史的建造物の保存修理設計技術者です。
歴史的建造物の保存修理設計技術者とは歴史的建造物の修復や保存などに関わることが仕事となります。
歴史的建造物の保存修理設計技術者になるには文化財建造物の多い地方自治体の職員となるか、保存修理や設計監理などを担う社団法人や民間企業に就職が必要です。
必須資格ではありませんが、建築全般の知識があると仕事に役立つので建築士の資格習得がおすすめとなります。

8:左官職人

建設業界で女性が活躍できる職種8つ目は左官職人です。
左官職人はコテを使って塗りの技術を活かし建物の壁や床、天井などを作るのが仕事となります。
こうした塗り以外の仕事ではレンガ積みやタイル貼り、セメント運びなど体力を使う仕事なども担当します。
左官職人は仕上げを担当したり、下地を整えたりするため繊細で丁寧な仕事が必要となることから女性にはぴったりの仕事です。
また女性は結婚などによりライフスタイルの変化がありますが、左官職人は技術を数年かけて身につけるため代わりの人員の確保がしにくいことと、仕事が基本的に朝型であること繁忙期以外の残業が少ないことから、女性でも活躍しやすい職種だと言えます。

建設業で女性を雇用する4つのメリット

建設業界で働く女性が増えてきたとはいえ、業界全体の人数の割り合いとして建設業界で働く女性の数はまだ少ないと言えます。
そして女性の積極的雇用を行っている企業も少ないのが現状です。
しかし企業が女性を雇用するメリットはいくつかあります。
男女平等に多様な働き方が選択できるようになる、助成金制度の利用が可能となる、男性とは違った視点での管理が可能になる、人材不足への対応が可能になることです。
どのようなメリットであるのか詳しく紹介していきます。

1:男女平等に多様な働き方が選択できるようになる

女性を雇用できる制度が整えば、元から働いている男性にとってもメリットとなります。
例えば長時間労働が常とされている職場なら制度を整えることで長時間労働改善がされるでしょう。
また旧態依然の職場環境の場合、女性を雇用することによってそうした体制も見直されることになります。
制度の見直しは新たに雇用する女性に適用されるだけでなく、今まで勤めていた男性にも適用されるため男性も多様な働き方が選択できるようになるのです。

2:助成金制度の利用が可能となる

建設業の中小企業が女性を雇用するとトライアル雇用助成金が利用可能です。
助成金の支給期間は3ヵ月で、雇用した労働者の年齢が35歳未満か女性の場合に受給対象となります。
支給に条件はありますが、申請すれば雇用1人あたり月額4万円支給されます。
女性労働者の雇用を目的とした助成金は、トライアル雇用助成金以外にも建設業界の女性労働者の定着を目的とした職場環境を整えるための「人材確保等支援助成金(若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース)」などがあります。

3:男性とは違った視点での管理が可能になる

女性を雇用すれば仕事の管理が多角的になることもメリットの1つです。
女性が職場にいることにより女性ならではの視点が業務に入ります。
女性ならではの視点が入れば男性視点とは違った仕事の管理が可能です。
男性視点だけでは見えなかったことに気づけるため、さまざまなシーンで効果が期待できるでしょう。
例えば安全管理は小さな気づきが労働災害の予防につながります。
男性視点だけでなく女性視点という違った視点からも管理することにより、事故防止に効果があります。
女性視点で工事の進歩を考えると男性視点とは違った調整方法を考えられるでしょう。

4:人材不足への対応が可能になる

女性の雇用を進めることにより、人材不足への対応が可能です。
建設業界といえば肉体労働のイメージがありますが、現在では機器類も小さくなっているため大きな機械を持つような場面も少なくなり、女性でも慣れれば力仕事ができるようになってきています。
技能検定や施工管理などの資格を持っていれば女性も男性も関係ありません。
こうした資格を活かした後方支援の仕事なら力仕事ではないため、女性でも活躍可能です。

建設業界で女性が働きやすい環境作りの3つのポイント

建設業界では人材不足の解消などの理由から今後ますます女性の雇用が進んでいくでしょう。
しかし建設業界で女性の雇用を推進するには、今までと同じような職場環境では女性が定着して働くのは難しいと言えます。
建設業界は今まで男性社会であったため、職場環境もそのように適応されているからです。
建設業界で女性の雇用を推進していくためには、どのような職場環境に整えれば女性も働きやすい環境となるのでしょうか。
ここでは改善すべきポイントを具体的に3つ挙げて紹介します。

1:トイレ・更衣室など職場環境の改善

建設業界で女性の雇用を進めるために職場環境の改善を図るのならば、トイレや更衣室などの改善が必要です。
女性が建設業界で働くのが珍しかった時代には、女性専用のトイレや更衣室を用意しているところはなく、現在も女性専用トイレを設置しているところばかりではありません。
仮設トイレは1人用であるため男性も女性もなく利用できるためです。
しかし男性が利用しているトイレを利用することに抵抗を覚える女性がいるのも事実です。
そのため仮設トイレでも女性用と男性用を分けて用意する現場も増えています。
トイレ環境の改善だけでなく詰所も別々にして、シャワーの設置もしているといった女性に配慮した現場もあります。

2:各種業務を細分化する

各種業務を細分化させることも建設業界で女性が働きやすい環境作りのポイントです。
建設業界の仕事では力仕事が多くなる現場作業以外にも施工管理の仕事があります。
施工管理の仕事は現場で働くというよりは机上での業務が多い仕事です。
そして施工管理の業務内容は安全管理や工程管理そして品質管理というように細分化が可能です。
細分化を可能にすれば出産するときや産後職場復帰するときなど時短勤務も可能になります。
そうした出産や育児に配慮した就労環境を整えれば女性の長期雇用定着にもつながります。
他にも書類仕事や施主や工事関係者との調整という業務もそれぞれ女性が得意な分野で長期活躍することが期待できるでしょう。

3:産休・育休などの企業制度の導入・改善

女性が働きやすい環境を整えるのなら産休や育休といった企業制度の導入や改善が必要です。
福利厚生などの制度改善は女性だけでなく全ての従業員にとって必要なことですが、女性を積極的に雇用しようと考えた場合、女性に配慮した制度の導入と改善が求められます。
産休や育休制度の建設業界導入は大手ゼネコンや大企業においては進んでいる企業もありますが、中小企業ではまだそれほど制度の導入が進んでいないのが現実です。

建築業界で女性ならではのスキルを活かそう!

建設業界は男性が働く場所であるというイメージですが、最近では女性の進出や促進が進んでおり女性も活躍する業界となってきました。
そのため建築現場でも女性が働きやすいように女性専用のトイレやシャワーの設置など働くための環境も整いつつあります。
建設業界はきつい仕事も多いので結婚や出産を機に女性は退職しなければならないイメージがありますが、それも職種によっては対処する方法もあるため、辞めることなく仕事を続けることが可能です。
建設業界も他の業界同様、女性ならではの感性や目線が必要とされています。
女性である強みを活かして建設業界で活躍してみましょう。

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