古代・中世・近現代と時代を経るごとに、建築様式はどんどん変化していきます。
そこには文化だけではなく気候条件なども影響していました。
そこで時代の変遷と共に、西洋・東洋の建築がどう変化していくのかを調査しましたのでご紹介します。

この記事をお読みの方におすすめの求人

株式会社夢真が運営する求人サイト「施工管理求人サーチ」の中から、この記事をお読みの方にぴったりの「最新の求人」をご紹介します。当サイトは転職者の9割が年収UPに成功！ぜひご覧ください。

古代に作られた西洋・東洋の建物の特徴

西洋は古代から建物の素材として石材が使われてきました。
石材をベースとした建築は強固であることが特徴です。
これには西洋は寒さが厳しい地域が多く、また室内は外から身を守るためのものとしての意味合いを持っていたことが挙げられます。
古代ギリシャ様式やローマ様式は、柱を中心とした造りでした。
またローマ様式はアーチも特徴です。
パンテオンや円形劇場、闘技場などにみられるアーチと柱が中心となっています。
東洋も西寄りの文化圏は石造りの建物が多くなっています。
東洋の中でも特に日本は木造の建築物が多いのが特徴です。
これは東洋が温暖な気候な地域が多く、暑さをやり過ごす造りが好まれたことも要因の一つとされています。
また日本は自然と一体化する建築物が好まれたため、重要な建築物をはじめとした家屋にも木材を中心として作られています。

中世・近現代に作られた西洋・東洋の建物の特徴

西洋の建築様式は教会を見ると変遷が分かりやすいとされています。
ロマネスク様式・ゴシック様式・ルネサンス様式・バロック様式・新古典主義などを経て近現代の建築へと変化していきました。
いずれの様式でも重厚な石造りであり、目を惹くような装飾が施されているのが特徴です。
東洋では現代にいたるまで木造の建築物が多く作られました。
日本では明治維新以降、西洋建築が多く作られるようになります。
また第二次世界大戦以降も大きく建築物は変化します。
近現代では木造と鉄筋コンクリート、それぞれの良さを組み合わせた建築物などが作られます。
そして現代でも自然と一体化し、日本の風土に根差した「木造」という建築物は作られ続けています。
これは日本の風土に合っているだけでなく、古代より木を、自然を愛し続けた日本人の心を表していると考えられるのです。

気候条件によって異なる建築物の素材

日本をはじめとする東洋は比較的温暖な気候の場所が多いため、暑さをしのげる木造の建物が多く造られたのではないかとされています。
また自然と共に暮らしていくという感覚から、自然と一体化する土間や縁側などの空間が作られました。
西洋は比較的冬の寒さが厳しい地域が多く、堅牢で室内の熱を逃がさないために石作りが好まれたといわれています。
このように文化だけでなく、気候条件などからも建築物の違いが出てしまうのは当然といえるでしょう。

この記事をお読みの方におすすめの求人

株式会社夢真が運営する求人サイト「施工管理求人サーチ」の中から、この記事をお読みの方にぴったりの「最新の求人」をご紹介します。当サイトは転職者の9割が年収UPに成功！ぜひご覧ください。

関連記事：
【前編】東洋・西洋の建築の違い（文化編）
【日本の建築史】実は江戸時代からある埋立地は当時どのように作ったのか
【トリビア】平成と江戸時代。同じお城を作るのでも、費用と工期はこんなに違う！