東洋と西洋は大きな建築の違いがあります。
それには様々な要因が絡みあっていますが、大きなものに文化や発展の違いが挙げられます。
そこでまずは文化や発展の違いから西洋・東洋それぞれの建築物の特徴をご紹介します。

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建築からみる東洋と西洋の文化の違い

東洋と西洋の建築の違いはまず使われている材料が挙げられます。
西洋は石造りをベースとしており、丈夫な建築であるのが特徴です。
長い年月にも耐えることができ、また敵の襲来からも守ることができる建築物として重宝されました。
それに比べて東洋建築は主に木材などを多用しています。
これにはまず文化の違いがあります。
西洋に比べて日本を含めた東洋は文明の発展が遅れていたため、より原始的な木材で作られた建築物が多く作られたと考えられています。
しかし現在でも日本を含めた東洋でも木の建築物は多く作られています。
このことから木材を使った建築物は単なる文明の進展に起因するものだけでないことが読み取れます。
東洋の中でも特に日本人は自然と共に生きてきました。
この自然観と日本の気象条件が相まって、日本では木材を使った日本家屋こそが最も適した建築であると判断されたのです。
そのため今日でも残る木造建築物が作られたと考えられます。

宗教建築物からみる文化の違い

西洋と東洋の建築物に共通する建物といえば宗教的建築物です。
宗教に関する建物はどの民族にとっても重要な建物であり、洋の東西を問わず多くの建築物が建てられました。
西洋では多く建てられたのは教会です。
教会を中心とした都市区画が整備されており、多くの街がこの形をとっています。
これは西洋の人々がどの道からでも教会に行けるようにするためであり、教会が街の大きなシンボルであったことがうかがえます。
東洋の代表的な宗教的建築物といえばお寺ですが、お寺を中心とした都市はいうのはあまりありません。
むしろ街の中に寺をいくつも建立する場合もあります。
これは東洋の人々が寺を中心するというより、存在自体を重要視していたため、場所自体にはあまりこだわりが無かったことが挙げられます。
また日本では自然そのものに神的な存在を見出すアニミズムが受け継がれており、木の建築物自体に親しみを持っていました。
そのことから重要な宗教的建築物も木で作られたと考えられています。

文化の違いから生まれた建築物の違い

西洋と東洋の建築物の違いは、まず文化の違いから生まれたと考えられます。
西洋では丈夫で長時間にわたって使用できる石造りの建物が好まれました。
東洋では自然と共生していくとの思いから、木造の建築物が多く作られています。
これらのように文化が違うと建築物にも大きな違いが生まれるのです。

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