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建築用ルーフドレインとは?|建築用ルーフドレインの特徴6選と必要性

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公開日時 2023.02.14 最終更新日時 2024.01.26

こちらの記事では、建築用ルーフドレインについてご紹介いたします。

 


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建築用ルーフドレインとは?


ルーフドレイン(Roof Drain:略称RD)とは、屋上・バルコニー・ベランダ・陸屋根などの雨水を排水するための排水口、またはそこに取り付ける排水設備用品のことです。

設置場所の上空で降った雨水は、防水面で集水された後ルーフドレインから樋(とい)に通じて排水されます。また、ルーフドレインの設置には葉っぱなど、ゴミとなるものが排水の流れを妨げる目的もあります。

樋と繋がる配管継手

ルーフドレインは集水される場所と樋(屋上の雨水を集水して地上に排水する装置)の間に設置されるため、役割としては配管継手の括りになります。材質としては、鋳鉄製やステンレス製が多くあります。

屋上などに溜まった雨水はそのまま樋から地上に排水させることも可能ですが、その簡易的な方法では様々なゴミで水の通り道が詰まる可能性があります。そのリスクを下げるため、ルーフドレインを設置して安全かつ効率的な排水が行えるようにするのです。

パイプ型ドレイン管とは


パイプ型ドレイン管とは、エアコンの使用によって発生する結露水などを排出する管のことです。ルーフドレインは用いられる設置場所が複数ありますが、パイプ型ドレイン管の用途はエアコンの結露水などに限ります。

素材はポリエチレン製、径は14/16/18mmが主流です。外気に触れるため、二重構造で耐久性を上げているタイプもあります。また、トラップを併設して汚染空気・害虫・ネズミなどの侵入を防いだり、ホルダやソケットで管の向きを固定したりすることができます。

建築用ルーフドレインの特徴6選

ルーフドレインには様々なタイプがあり、材質・接続方法・設置場所・施工方法・防水工法・形式の区分でそれぞれに特徴がみられます。用途や目的などによって使用するルーフドレインが異なるため、適したタイプを選べるよう区分ごとの特徴を把握しておきましょう。

ルーフドレインの特徴1:材質

ルーフドレインの特徴1つ目は、材質です。一般的によくみられる材料は鋳鉄製とステンレス製ですが、他にもステンレス鋳鋼製・アルミニウム鋳鋼製・樹脂製などがあります。

材質によって使う材料や製造方法が異なるため、強度・性能・施工性・価格などに違いがみられます。ルーフドレインを設置する場所や状況、費用などを踏まえて適したものを選ぶ必要があります。

ルーフドレインの特徴2:接続方法

ルーフドレインの特徴2つ目は、接続方法です。ルーフドレインは配管継手として、設置の際には樋と繋がれます。その際の接続方法は2つあり、差し込み式とねじ込み式のどちらかが適用されます。

どちらの接続方法になるかは、製品で異なります。つまり、設置を行う時に人が接続方法を選ぶのではなく、流通する時には既に製品ごとに接続方法が決まっているのです。製品が持つ接続方法は、商品名やその詳細に明記されているので確認しましょう。

差し込み式

差し込み式と呼ばれる接続方法は、排水管にルーフドレインを差し込むだけで接続できます。差し込み式ルーフドレインは内径が排水管より小さいため、差し込むにあたって特別難しいことはありません。

差し込み式のメリットには、ねじ込み式よりコストがかからないという点が挙げられます。ただし、密閉性に欠けます。場合によって排水される水が漏れ出る可能性があるため、屋内配管には使えないでしょう。

ねじ込み式

ねじ込み式と呼ばれる接続方法では、ルーフドレインのめねじ加工と排水管に付けたおねじ加工を接続します。一般的な金属ねじと同じ要領で繋げるため、接続部の密閉性が高くなります。そのため、屋内配管に向いています。

ねじ込み式ルーフドレインには、初めから本体にめねじ加工が施されています。しかし排水管には加工がされていないため、ねじ込み式ルーフドレインを使う時にはまず排水管におねじ加工を施す必要があります。

ルーフドレインの特徴3:設置場所

ルーフドレインの特徴3つ目は、設置場所です。ルーフドレインは屋上・ベランダ・バルコニー・庇(ひさし)・踊場・廊下など様々な場所に取り付けられますが、一般的に設置場所で区別する時には屋上用と中継用の2つに大別されます。

屋上用と中継用では、ルーフドレイン本体の形状に違いがみられます。それぞれ適した使い方と用途に伴う特徴があるため、確認しておきましょう。

屋上用

屋上用ルーフドレインは、建物の上にある場所で用いられます。屋上には屋根タイプと人が出られるようになっているタイプがありますが、屋上用が使用されるのは主に人が出られるようになっているタイプの屋上です。

屋上用ルーフドレインの形状は筒のような縦型が主流ですが、壁と床の間で各面に沿って三角形のような形状になっているタイプもあります。排水口が屋上のどこに位置しているのかに合わせて、用いる形状は考えていきます。

中継用

中継用ルーフドレインは、バルコニーなどで樋との間に用いられるものです。屋上以外で使われるタイプとして流通しており、一般的にはバルコニー用がよくみられます。

形状は屋上用と比べて縦方向の長さが短く、ハット帽やUFOに似た形状をしています。屋上用は縦長な形状が特徴的なので、見比べる時には容易に区別ができるでしょう。

ルーフドレインの特徴4:施工方法

ルーフドレインの特徴4つ目は、施工方法です。ルーフドレインの施工方法には打込型と一般型があり、この2つの間には使う道具や施工の仕方の点で違いがみられます。

どちらの施工方法を用いるかは、使うルーフドレインのタイプで決まります。各施工方法について確認し、適切な設置が行えるようにしましょう。

打込型

打込型の大きな特徴は、打ち込むための金具を使用することです。打ち込むために使う主な道具は長ねじボルトで、これを型枠に合わせ釘で固定した位置決めプレートにねじ込みます。

その後、ルーフドレインをスペーサー上に置いて養生蓋を被し、蝶ナットで固定したら打込型ルーフドレインの設置が完成します。コンクリートを打設したら、硬化後に蝶ナットと養生蓋を外し、型枠を外す時に長ねじと位置決めプレートも外します。

一般型

一般型では、打込型で使用するような打ち込み用の金具を使いません。打込型で施されるような作業はなく、シンプルな手数で取り付けられます。ただし、施工の際には注意すべき点があります。

まず、スラブ配筋が通し配筋の扱いになるため、閉口用斜め配筋が必要です。また、鉄筋の切断は必要最低限にとどめ、無収縮モルタルなど硬ねりの充填を入念に行う必要があります。

ルーフドレインの特徴5:防水工法

ルーフドレインの種類5つ目は、防水工法です。ルーフドレインは屋上やベランダなどから地上に排水を行う機序に関係しているため、水に触れるとして防水工法が施されています。

しかし、工法は1つではありません。アスファルト防水・シート防水・モルタル防水・塗膜防水・FRP防水といった種類があり、アスファルト・シート防水用とモルタル・塗装・塗膜防水用に分類されます。では、各種類の特徴を確認しておきましょう。

アスファルト防水

アスファルト防水は、加熱溶解したアスファルトを使って合成繊維の不織布にルーフィング(アスファルトを含浸させたもの)を貼り重ねて作られます。

ルーフドレインでは、アスファルト・シート防水用に分類される防水工法です。防水層を本体と一緒に押さえて、金具で挟み込んであります。主な設置場所は屋上です。

シート防水

シート防水は、シートを張り付けて雨水の侵入を防ぐ工法です。アスファルト防水と同様、アスファルト・シート防水用に分類されています。

ルーフドレインとしての基本的な構造もアスファルト防水と同じで、防水層と本体を押さえて金具で挟み込んであります。ビルやマンションといった高層建築物の屋上や、住宅のベランダなどでよく使われています。

モルタル防水

モルタル防水は、モルタルに防水剤などを混合した防水層です。性能の裏付けがある防水剤を使用し、その性能が落ちないよう品質変化が起きない方法で保管し、安定期間内に使い切ることが求められます。

ルーフドレインでは、モルタル・塗装・塗膜防水用として提供される防水工法です。本体に受けつばを付けただけの簡易的な構造で、アスファルト・シート防水用に分類されるものよりシンプルな防水となります。主な使用場所は、共用廊下やバルコニーです。

塗膜防水

塗膜防水は、液状防水材料の化学反応で塗ったところに防水膜が作られる工法です。使う材料が液状で塗る場所の形に合わせることができるため、複雑な形状にも対応できます。施工自体も簡単、費用的にも安価でコスパに優れます。

ルーフドレインにおいては、モルタル・塗装・塗膜防水用に分類される防水工法の1つです。ルーフドレイン本体の構造はモルタル防水と同じく、受けつばを付加しただけのシンプルな構造となっています。

FRP防水

FRP防水は、塗膜防水の1種です。しかし、FRP防水を使うルーフドレインはアスファルト・シート防水用に分類されます。塗膜防水は基本的にモルタル・塗装・塗膜の防水用なので、FRP防水は塗膜防水の中では特殊な存在と言えます。

FRP防水は密着力が低く、鋳鉄製のルーフドレインでは表面の塗膜を侵して密着しない可能性があります。そのため、防水を施す部分はまず塗膜を剥離しておきます。また、ステンレス製でも緻密な表面をやすりで粗くしないと上手く密着しないのです。

ルーフドレインの特徴6:形式

ルーフドレインの種類6つ目は、形式です。形式とは、ルーフドレインの設置方法を指します。もう少し具体的に言うと、管の設置方向を表しているのです。

設置の際、管を排水の管を下に向けるのか横に向けるのかといった違いがあります。下に向ける方式をタテ引き、横に向ける形式を横引きと呼ばれます。以下にそれぞれの違いをご紹介しますので、参考にしてください。

タテ引き型

タテ引き型は、設置する排水管が下に向いています。下に向いているという表現では分かりにくいこともありますが、簡単に言えばタテ引き型は床にある排水管に設置されるものです。

地上に排水される部分は床から軒天の間(約50cmの間)で管を左右に曲げる必要があるため、やや手間がかかります。しかし、排水効率は横引き型より高くなります。

横引き型

横引き型は、設置する排水管が横に向いています。横に向いているというのは、すなわち壁に付いている排水管のことです。

つまり、横引き型のルーフドレインは壁にある排水管に設置されます。設置する時は壁を貫通させるだけで完了するため、タテ引き型より取り付けが簡単です。

ルーフドレインの必要性

ルーフドレインの必要性

屋上から陸上へ繋がる排水だけの機序で考えれば、ルーフドレインは無くても事は達成できます。ではなぜルーフドレインを取り付けるのかと言えば、漏水防止と浸水防止の機能を高めるためです。

ルーフドレインがあることで、設置した建物を使う人たちにかかり得る負担リスクを減らすことができるのです。漏水防止と浸水防止について、ルーフドレインがどのような有用性を発揮するのか確認しておきましょう。

漏水防止

ルーフドレインは、排水口と排水管の接合部から漏水が起きないようにする役割があります。排水口と排水管の間で漏水が起きると建物本体に支障が及ぶため、漏水対策は重要なのです。

ルーフドレインは配管継手としてだけでなく、設置には安全性や機能性を高める目的もあります。ただ排水口と排水管を作るだけでは漏水の危険があるため、ルーフドレインもしっかりと取り付けた方が良いでしょう。

また、積雪の頻度が高い地域では、排水管自体が凍結して融雪水が屋上に滞水することがあります。こうなった時には施工の甘い部分があると漏水が起きやすくなるため、寒冷地専用ルーフドレインカバーを設置して排水口周辺を融雪するなど対策を取ります。

浸水防止

ルーフドレインには、排水口で枯葉などが水の流れを妨げないようにする役割もあります。すなわち、長期的な滞水や水の詰まりを防止する効果があるのです。

雨水が溜まるところの多くは屋外なので、風に吹かれて枯葉などが雨水に混ざる可能性があります。そのまま排水管に流れてしまうと管内で詰まる恐れがあるため、ルーフドレインで枯葉などを排水口手前で留め、水だけが管内に流れるようにします。

施工管理職を目指す上でルーフドレインを知っておく必要性とは

施工管理職を目指す時には、ルーフドレインについてもある程度学んでおく必要があります。なぜなら、2級建築施工管理技士の試験でルーフドレインに関する出題がされることもあるためです。

他にも出題される範囲はいくつかありますので、そのうちの1つとしてルーフドレインについてもしっかりと把握しておきましょう。

最適なルーフドレインを選ぼう

ルーフドレインは様々な特徴で製品タイプが区別されており、素材または防水工法に基づく機能や施工方法などに違いがあります。

それぞれに適した設置場所があるため、建物の構造・排水口の場所・その他の状況・かけられる費用などを考慮して適したルーフドレインを選ぶことが大切です。

 


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