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公開日時 2019.09.17
最終更新日時 2022.04.06

施工管理者としての働き方のいろいろ

建築物を建てる際には、設計事務所が作成した図面に従って、建築現場を総合的に管理指導しながら適切に建物を完成させてお客様に引き渡す施工管理技術者が必要となります。

施工管理技術者は多くの人が働く現場全般の業務をマネジメントする必要があり、高いコミュニケーション能力と、技術及び経験が必要とされ旺盛な建設需要が続く現在では慢性的な人材不足となっています。

技術の基となる資格としては、一級建築士、二級建築士、1級施工管理技士、2級施工管理技士等の国家資格があり、これらの資格を学習し、取得することが施工管理技術者としての技術をつかさどる根幹となります。

そして、現在の施工管理技術は日進月歩で進化しており、ITを活用した建築「I-Construction」、ICTが推進されています。その目的は、技術者不足が続く建設業界に於いて建設業の労働生産性を上げて、省人化を図ることです。

ICTとはInformation and Communication Technology の事で、情報通信技術の略のことです。スマートデバイス、タブレットなどを活用した情報管理技術、ドローンを使った測量技術、遠隔操作による重機のオペレーションなど、少子高齢化の中で、建設業界全体の課題である技術者減少に対応しながら建築技術の向上を図る技術革新が進んできています。

施工管理技術者として培った技術と経験に加味して、日進月歩しているICT技術、企画・図面作成の段階から、施工・建物管理データまで総括的に情報一元化管理ができるBIM技術の習得はこれからの施工管理技術者のスキルとして必須のものとなってきていますし、まだまだICT、BIM技術を持った人材が不足している状況です。

資格と技術、経験にましてICT、BIM技術に対応できるスキルをもった施工管理技術者はゼネコンのみにとどまらず、建築事業の発注者であるデベロッパー、不動産開発業者、建物総合管理会社の建物管理マネジメントで経験と技術を活かすこともできるので、その施工管理スキルは高い報酬で働くことを可能にしています。

経験と技術の豊富な施工管理技術者は、そのスキルを活かしながら、建物全体のマネジメントを行い、お客様に評価されると共に、会社に利益を生み出す点で、独立した経営者と同様なスキルを持っている人材が多いため、いろいろな形態で働くことができます。

ここでは、施工管理技術者として、施工管理スキルを磨きながら働く場合に於いてのいろいろな働き方について見ていきましょう。

企業に就職して正社員として働く


施工監理技術者が働く場所として一番ポピュラーなものが、あらゆる建物を施工するゼネコン、総合建設会社で正社員として働くことです。

ゼネコンは50人から100人ほど所員を抱えた、地域を拠点とした総合建設会社、300人から1000人程の数か所の地域を拠点とする中規模ゼネコン、1000人から2000人程の中堅ゼネコン、2000人以上の所員を抱える、大手ゼネコンと同じゼネコンでも会社の規模は様々であり、各ゼネコンで独自の特色を持っています。

総合建設業、ゼネコンはあらゆる工事を出来ることが売りでありますが、実際には、得意な分野の工事が各ゼネコンであり、官庁工事に強いゼネコン、民間の工事に強い会社、工種であれば集合住宅に強い会社、物流施設に強い会社、商業施設に強い会社とゼネコンごとに特色があります。

各ゼネコンでは、技術者確保のため新卒の技術職員を毎年採用し、技術者としての技術習得の研修を、講習、研修、オン・ザ・ジョブトレーニングで行います。そして、自分で現場をマネジメントできる現場所長としての技術を早く身に着ける為の指導を常に行っています。

ゼネコンは会社によって施工管理における大枠の手法に大きな違いはないのですが、各会社における技術伝達の方法、研修の仕方などはそれぞれの会社に特色があり、同じゼネコンでもだいぶ肌合いが違う場合も見受けられます。

ゼネコンに学校を卒業して正社員として入社すれば、同期の新入社員が多くできますし、各現場は独立した、一つの会社のような形態で一体感を保っているゼネコンが多く、その中での、上司、部下としての師弟関係、各専門業者、設計事務所、協力会社との関係は技術習得と共に大きな財産となります。

そして、一つの現場で着工から竣工まで建物の施工現場で働きながら、疑問点などはその都度、聞きながら実施で指導してもらえることが、施工管理技術者として一番の勉強となります。

ゼネコンでの技術職の技術と、知識は一足飛びには取得できませんが、5年から10年間、現場で技術を研鑽していけば、一つの建設現場を束ねる現場所長として、活躍することができます。現場所長としてのマネジメント能力取得が、ゼネコンで正社員として働いている施工管理技術者の一番の目標になります。

自分で実際に現場を統括マネジメントして身に着けた、経験、実績が施工管理技術者としての履歴となり他のゼネコン、施工管理者を求める他の業種に転職する際にも待遇面で大きく評価されます。

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