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道路を支える路盤とは?道路構造における4つの層や路盤の役割を紹介

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公開日時 2022.09.15 最終更新日時 2022.09.15

この記事では、道路を支える路盤についてご紹介いたします。また、道路構造における4つの層や路盤の役割について説明します。

路盤とは

路盤とは舗装された道路の一部であり、砕石や砂利を敷きならした部分を指します。

近年では多くの道路が舗装されており、交通の利便性が向上しました。道路は人々の生活や経済の発展の基盤となる重要なインフラです。歩行者や車両が安全で快適に通行できるように、丁寧で正確な施工、日々の点検が求められます。

ここでは、道路構造、道路舗装の一部である路盤の役割についてご紹介していきます。

道路舗装の構造とは

道路舗装は、4つの層から成ります。

上から順に「表層(ひょうそう)」、「基層(きそう)」、「路盤」、「路床(ろしょう)」と呼ばれます。普段私たちが歩いている表面部分よりずっと下の深い部分から道路舗装の工事が行われています。これら4層は、それぞれ厚さや使用される材料が異なります。

道路舗装は、土地の形状や地盤、交通量、気象などを考慮した上で設計されます。道路や周囲の環境により層の厚さや材料も変わります。

道路舗装の流れ

道路舗装は、まず構造設計から始まります。

構造設計とは、建物・工作物の安全面の指標となるものであり、周囲の環境や外力への耐久性や強度などを計算したものです。その後、現場の測量をし、舗装工事へと移ります。

最下層の路床から作り始め、路盤、基層、表層の順で施工します。十分な支持力を保つため、ブルドーザーやアスファルトフィニッシャーなどの重機を使って各層をしっかりと敷き固めていきます。

路盤の材料と施工手順

路盤は「下層路盤」と「上層路盤」の2層構造から成り、それぞれ材料が異なります。

まず、下層路盤から作り、次に上層路盤を施工します。路盤の厚さの基準値は、下層路盤20センチ以下、上層路盤15センチ以下とされています。

ここでは、2種類の路盤に使われる材料、施工手順についてご紹介します。

下層路盤

下層路盤とは、2種類の路盤のうち、下の層を指します。

下層路盤には、クラッシャランが多用されています。クラッシャランとは、岩石や玉石を「クラッシャー(破砕機)」という機械で砕いたものです。粒の大きさがバラバラで粗く、比較的安価といった特徴があります。

モーターグレーダーという自走式の整地用重機を使って路盤材料を敷きならします。その後、接地面積の大きいローラー車によって締固めを行います。

上層路盤

上層路盤とは、上に位置する路盤をいいます。

上層路盤は道路表面に近いため、下層路盤よりも上質で支持力の高い砕石を使用します。主なものは粒度調整砕石であり、砕石後にふるいにかけて大きさを揃えたものをいいます。

モーターグレーダーで材料を敷きならし、ローラー車で転圧することで締固めを行います。

乳剤

路盤を仕上げた後は、乳剤を使います。乳剤とは、アスファルトに水を混ぜて乳化させた液体であり、「アスファルト乳剤」とも呼ばれています。

道路舗装において、乳剤には他の層と付着させて安定させる役割があります。安定度が高くなると、交通荷重を受けた際に材質が流動・変形しにくくなります。

路盤には「プライムコート」という乳剤を使用します。上層路盤に散布することで、その上に施工する層とのなじみを良くします。

路盤の主な役割

路盤には、交通荷重を分散させて路床に伝える役割があります。

2層に分かれていることで、上層路盤・下層路盤のそれぞれがクッション的な役目を果たします。道路の中間に位置する路盤は、道路舗装において特に重要とされている部分です。

路盤工事が不適切だと、道路の陥没や歪みに繋がります。道路の耐久性や支持力を高めるため、重機を使ってしっかりと締固めを行い、隙間をなくして密度を高くしなければなりません。

道路舗装における路盤以外の層3つ

道路舗装は、路盤以外に「路床」、「表層」、「基層」という3つの層があります。それぞれの層の間には前述した乳剤が使われており、接着剤のような役目を果たしています。

ここでは、路盤以外の3つの層の役割や特徴をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

道路舗装における路盤以外の層1:路床

路床とは、路盤の下にある層を指します。

路床は道路の最下層にあり、通行する車両の荷重を支える役割があります。路床の支持力に応じて舗装の厚さを決定します。

路床には主に砂を使用します。掘り下げた面に敷きならし、モーターグレーダーで締固めます。

路床の施工時の注意点は、しっかりと締固めを行うことです。路床は1メートル程の厚みがあり、道路の土台でもあるため、適切な強度と密度を保つ必要があります。

道路舗装における路盤以外の層2:基層

基層とは、路盤の上にあるアスファルトの層です。交通荷重を路盤に均一に伝える役割があります。

道路の表面より4センチ前後の位置にあり、3~4センチ程度の厚さで施工されます。材料には、骨材やアスファルトを混合した「アスファルト合材」が使われています。

表面のすぐ下にあるため、安定性を考慮して施工する必要があります。加熱したアスファルト合材をアスファルトフィニッシャーで敷きならし、ローラー車で締固めます。

道路舗装における路盤以外の層3:表層

表層とは、道路舗装の表面部分をいいます。

道路舗装の最上部であり、通行の際の接地面でもあります。表層の役割は、交通荷重を分散して下の層に伝えること、歩行者や車両が快適に通行できるように安全面や機能性を保持することです。

材料には、基層よりも細かく密度の高いアスファルト合材を使います。基層と同様に敷きならし、締固めをします。

注意点は、平坦性、すべり抵抗、摩耗性、排水機能などを考慮して施工することです。

路盤などの強度が足りないことで起こる危険性とは

路盤をはじめとする道路舗装の強度が低い場合、どのような危険があるのでしょうか。

道路は、経年劣化、凍結、温度変化、交通荷重など様々な原因によって破損します。中には、舗装道路の支持力が弱い、不適切な材料による施工など、道路の強度が問題となる場合もあります。

特に交通量の多い道路では、十分な強度を保持する必要があります。

ここでは、路盤などの強度が足りない場合に起こりうる危険性について2つご紹介します。

ひび割れ

1つ目はひび割れです。クラックと呼ばれ、アスファルトやコンクリートに亀裂が入ることをいいます。

ひび割れを放置すると、荷重や雨水の浸水により破損部分が広がります。ポットホールという円形の穴が開いたり陥没したりすると、転倒やタイヤのパンクなどの事故に繋がります。そのため、ひび割れが生じた場合は、こまめに修繕することが大切です。

ひび割れ部分にシーリングやモルタルを詰めて補修します。

わだち割れ

ひび割れには様々な種類があります。わだち割れはひび割れの一種で、道路表面に生じる縦表面ひび割れであり、「トップダウンクラック」とも呼ばれます。

わだち割れは表面から底部に向かってひび割れが起こります。車輪が通った跡(わだち)以外にもこのひび割れが発生する場合があります。

わだち割れをそのままにしておくと、騒音や雨水の浸水、劣化に繋がります。

路盤とはどういうものか理解しよう

路盤は、道路舗装において非常に重要な役割があります。路盤の強度が弱いと、道路の陥没、交通事故の原因となります。

この記事では、路盤の役割、道路を構成する4つの層についてご紹介しました。

普段使っている道路を支えている路盤について、更に理解を深めましょう。

 


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