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フロアダクト工事ってなに?特徴や工事を行う際のポイントを4つ紹介

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公開日時 2023.03.02 最終更新日時 2023.03.02

フロアダクト工事とは


フロアダクト工事とは、電線をフロアダクトに入れて床内に埋め込む配線工事です。

フロアダクト工事は「床下線ぴ工事」とも呼はれ、オフィスビルなどに利用されます。床上への電源供給が目的で、使用電圧は300V以下の乾燥したコンクリートの床内限定の工事です。

フロアダクト内には電線の他、電話線やLANケーブルも入れます。配線を隠ぺいしてオフィス内の景観を良くし、安全な作業環境を創出します。

フロアダクト工事の特徴

フロアダクト工事の特徴は、コンセントを使用しないで電源を供給することです。

一般に電源は壁面等に設置したコンセントから供給されますが、フロアダクト工事は引出口から電源を供給します。床内にフロアダクトを格子状に配置して配線するため、引出口は床面です。

終端部を閉塞し、水の侵入防止のため密封します。電気設備の技術基準の解釈第165条の規定です。

出典:電気設備の技術基準の解釈(経済産業省)

フロアダクト工事を行う際のポイント4つ


フロアダクト工事を行う際のポイントは、接地工事や電線の種類、接続や施工の方法です。

フロアダクト工事は、床内にフロアダクトを使用して配線するので、いくつかの制約があります。接続はジャンクションボックス内に限られ、その他の場所では接続できません。使用する電線の種類にもきまりがあり、施工の方法はダクトサポートで取り付けます。

施工後の点検や修理の利便性を向上させるための施工ポイントです。

フロアダクト工事を行う際のポイント1:接地工事の種類

フロアダクトの接地工事はD種工事(特別第3種)で行います。

接地工事にはA種からD種の4つがあります。A種とB種は高圧・特別高圧が対象、C種は300Vを超える工事、D種は300V以下です。

フロアダクト工事はD種に該当します。電気工事は接地工事の省略が可能な場合もありますが、フロアダクト工事は省略できる条件がありません。したがって、ダクトの長さに関係なく、D種接地工事で対応です。

フロアダクト工事を行う際のポイント2:使用する電線の種類

フロアダクト工事で使用する電線の種類は、屋外用ビニル絶縁電線(OW線)を除く絶縁電線です。

電線は直径3.2mm以下の単線または「より線」です。より線とは、複数の素線をより合わせた心線で、心線が1本の導体は単線です。

フロアダクト工事は「絶縁被覆を含む断面積の総和がダクト内断面積の32%以下」のきまりもあります。低圧屋内配線工事で、電線管に入れる電線の太さが異なる時の規定です。

フロアダクト工事を行う際のポイント3:接続方法

フロアダクト工事での、電線の接続方法は原則としてジャンクションボックス内で行います。

電線を分岐する時に、接続点を簡単に点検できる場合は例外的に接続できますが、基本的にフロアダクト内での接続はできません。

ジャンクションボックスは、電線同士の結合や分岐、中継に使用する端子の保護管です。屋内配線で多く利用され、ジャンクションボックスの電線通過用の穴に電線を通します。

フロアダクト工事を行う際のポイント4:施工方法

フロアダクト工事は、フロアダクト同士やフロアダクトとジャンクションボックスを、堅ろうで電気的に安全に接続します。

ダクト同士はダクトカップリングを使用して接続し、終端部はダクトエンドで閉塞し、ダクトの中継や結合はジャンクションボックスで行います。

ダクトには電線引出口のインサートがあります。電源を取り出す時はアウトレットボックスを接続し、使用しない場合はインサートマーカーで蓋をします。

フロアダクト工事以外の配線工事4つ

フロアダクト工事以外の配線工事4つ

オフィスビルなどの配線工事はフロアダクト方式以外に4種類あります。

フロアダクト工事のようにダクトを使用する工事や電線をそのまま配線する工事もあります。建物の構造や使い勝手を考慮して工事の種類を選択します。

配線工事はバスダクトとセルラダクト、アンダーカーペット、フリーアクセスフロアです。それぞれの特徴を紹介します。

フロアダクト工事以外の配線工事1:バスダクト

バスダクト工事は、配線に金属製のバスダクトを使用します。

バスダクトはアルミや銅製です。複数系統を集約して、天井下などに取り付けます。ケーブルがむき出しにならず、系統管理も簡単です。メリットは、バスダクトの耐火性が高く電磁波の発生が少ないことです。また、設置後に取り出し口を設定でき、移設や増設も自由にできます。

バスダクト(bus duct)のバスは幹線を意味し、比較的大電流の幹線に使用します。

フロアダクト工事以外の配線工事2:セルラダクト

セルラダクト工事は、床構造材として使用されるデッキプレートの溝を電気配線用に使用します。

セルラダクトは単独で利用されず、フロアダクトや金属管と併用して配線します。フロアダクトと使用する電線は同じですが、収容本数はダクト内の断面積の20%以下に電線の絶縁被覆を含む断面積の総和を抑えます。

ビルなど大型構造物で行われ、電気設備の負荷位置の変更や増設が簡単にできる点がメリットです。

フロアダクト工事以外の配線工事3:アンダーカーペット

アンダーカーペット工事は、オフィスやショールームなどでタイルカーペットや置敷タイルの下に配線する方法です。

床面のデコボコを抑えるため、テープ状の薄型電線を使用します。電気の他、ネットワークケーブルなどの配線も同時に行います。店舗のディスプレイ照明の電源や、来客用のスマートフォンの充電用電源などにも利用されます。

追加のニーズに短時間の工事で対応でき、景観や動きを損ねない点がメリットです。

フロアダクト工事以外の配線工事4:フリーアクセスフロア

フリーアクセスフロアとは、二重床の隙間に電線や通信配線を行い、引出口を固定しない方式です。

床パネルを支柱や根太などで支える二重床は大きな空間を創出し、空調ダクトも納められます。床パネルには、アルミや合成樹脂、中空または充填のスチールを使用します。

フロアダクトとの違いは引出口を固定しない点です。オフィスで多用され、レイアウト変更や機器の増設にも配線が露出しません。

フロアダクト工事について知ろう

フロアダクト工事は、電線を入れたフロアダクトを床内に埋め込む配線方法です。

フロアダクトでは、電線の接続はジャンクションボックス内で行い、接地工事はD種で対応します。終端部は閉塞し、インサートマーカーからアウトレットボックスで引出口を作ります。

配線を隠し、景観と機能を高めるフロアダクト工事について、知識を深めましょう。


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