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公開日時 2018.12.12
最終更新日時 2022.04.06

作業工具とは?よく使われる作業工具と正しい使い方

「いまさら作業工具の使い方を習う必要はない」と思っている方に質問です。
モンキレンチを回す方向は「上あご方向」でしょうか、「下あご方向」でしょうか。
もし少しでも考えてしまった方は、ぜひこの続きも読んでください。
基本的な工具でありながら、意外に知られていない注意点を織り交ぜながら、正しい使い方を解説します。

モンキレンチの正しい使い方


モンキレンチを使うときは、下あごのほうに向けて回していきます。下あごとは、幅を調整するネジ形状の「ウォーム」を回したときに動く部品のことです。

モンキレンチのヘッド部分は部品点数が多く複雑な構造になっています。そのため、上あご方向に回してしまうと、部品に間違った力が加わって故障の原因になります。

角が取れてしまった六角ボルトをモンキレンチで無理やり回そうとする、すべって作業者がケガをすることがあります。

また、モンキレンチに大きな力を加えようと、柄の部分に鉄パイプを装着して回す方がいますが、危険な上にモンキレンチを壊すことになりかねませんので、そのような使い方はしないでください。

モンキレンチは幅を自由に調整できるのでどの大きさのボルトにも対応でき使い勝手がいいのですが、ボルトとあごの間にどうしても隙間ができてしまいます。この隙間によってモンキレンチのあごがボルトの角に「線」で接することになり、角を丸めてしまいます。
そのため作業をするときはソケットレンチなどをメーンに使いながら、緊急避難的にモンキレンチを使うことをおすすめします。

ソケットレンチの正しい使い方


ソケットレンチは、「受け口」となっているソケットをハンドル部分に装着して使う工具です。ソケットを六角ボルトに被せ、ハンドル部分に力を加えて回します。ソケットと六角ボルトは面で接するので、六角ボルトの角を丸めてしまうリスクが小さいメリットがあります。

ソケットとハンドルの間に各種アタッチメントを装着すると、複雑な動きをしたり、狭い場所で作業したりすることができます。
アタッチメントには、狭くて長い空間で使うときに便利なエクステンションバーや、力の方向を変えるユニバーサルジョイントなどがあります。

ソケットレンチを使うときは、六角ボルトの大きさとソケットの大きさを合わせてください。「ぶかぶか」のソケットを使ってしまうと六角ボルトの角を丸めてしまい、取り外しできなくなってしまいます。

ボールポイント六角棒レンチ

六角棒レンチは、六角穴付きボルト用の工具です。新しく六角棒レンチを買う方には、長い方の先端がボールポイント加工されているタイプをおすすめします。
ボールポイントはボルトに対して斜めに挿入しても回すことができるので、作業効率が向上します。

六角棒レンチはL型が主流ですが、T型もあります。T型六角棒レンチのほうが力を込めやすいので作業効率は高くなります。

六角棒レンチとボルトの六角穴の大きさは必ず合わせるようにしてください。
「ぶかぶか」のまま無理矢理作業をすると、六角穴が広がってしまい六角棒レンチが引っかからなくなってしまいます。六角穴が広がったボルトの処理は、角が丸まった通常のボルトよりはるかに手間がかかります。

まとめ

基本的な工具は誰でも直感的に使えるので、誰から習うことなく使い続けている人が多いでしょう。
しかし自己流の使い方は、以下のような不具合を生みます。

  • 工具を傷つける
  • 危険
  • ボルトをダメにする
  • 作用が非効率

そのため、工具メーカーの講習会に出席したり工具の使い方を解説した動画を見たりして、正しい使い方を身につけてください。

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