現場監督は、事務所では上司に怒られ、現場では職人さんに怒られることもあります。
「言われたことをやらない。」という理由で怒られている場合、その原因はやらなければ
ならないことを後回しにしてしまう習慣にあるかもしれません。
後回し癖を解消するための方法をご紹介します。

後回しになってしまう理由

忙しくて後回しにしてしまう

仕事が忙しいときは、やるべきことがあってもその場では対応できないこともあります。
上司にこれをしておくようにと指示を受けても、その後に現場に入ると職人さんからさま
ざまなことを言われて、いつの間にか指示されたことを忘れてしまうことがあります。
反対に、職人さんから依頼されたことも、現場を離れて事務所で他の仕事にとりかかって
いるうちにうっかり忘れてしまうこともあるでしょう。

気が向かないために後回しにしてしまう

やらなければいけないとわかっていても、面倒な作業や気が進まない作業は手を付けず後
でやろうと考えてしまうことがあります。
しかし、面倒なことが後からやれば面倒でなくなることも、苦手な作業が後に取っておけ
ば得意な作業になることもありません。

後回し癖を直すためにできること

やるべきことはメモにとる

忙しくて後回しになってしまう場合は、事務所でも現場でも、指示されたことや依頼され
たことはしっかりメモに取っておきましょう。
やるべきことのリストをメモに書いておけば、今はできないことであってもその作業が終
わった後にメモを見ることで、やることを思い出すことができます。

やるべきことに優先順位をつける

いつまでにやるべきことなのか納期を設定し、やるべきリストに優先順位をつけることも
大切です。
対応した案件はリストから消し込み、どれだけやることが残っているのかが明確な状態に
しておくといいでしょう。
次から次へとやるべきことは出てきますが、メモを取り、優先順位をつけることで頭の中
も整理され、効率よく仕事を進めることができます。

今できることはすぐ取り掛かる

気が向かないことを後回しにしてしまうタイプの人は、できることにはすぐに取り組む意
識を持つとよいでしょう。
やるべきことをギリギリまで残しておくメリットはありません。
今できることをやらずに先延ばしにしている間にも、どんどん新しい仕事が出てくるはず
です。
できることは今やるという意識を持てば、やり残しややり忘れを防ぎ、仕事全体の効率も
上げることができるでしょう。

後回し癖を解消して仕事もスムーズに

現場監督は、忙しい仕事です。
しかし、上司の指示も職人さんの依頼も仕事上必要なことであり、その依頼に対応しない
場合は作業工程に悪影響を与えることもあります。
後回し癖を解消し、依頼事項にしっかり対応することは、上司の評価を高め、職人さんか
らの信頼を高めることにもつながります。
結果として、現場の作業も自分の仕事もスムーズに進行させることができるでしょう。
後輩の現場監督に仕事を教えるときにも、後回し癖がつかないよう指導することが大切だ
と言えます。

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