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公開日時 2018.11.02
最終更新日時 2022.04.06

【巨大台風が連続で上陸】台風時に建設中の家屋に降りかかる被害「工期編」

最近は台風が日本列島に何度も上陸しています。
家が倒壊したり、死傷者が出たりしている地域もあり被害は深刻です。
巨大台風が来ているときに運悪く建物を建築中の現場もあるでしょう。
大きな被害が出るような台風到来時に、建設作業を続けることは困難であるため、作業を休まざるをえませんが、工期が遅れてしまいます。
ここでは、台風時の工期遅れの扱いについて見ていきましょう。

工期が遅れると通常なら損害賠償が発生する

建設業においては工期が決まっており、それまでに建物を完成させて発注者に引き渡さなければなりません。
工期までギリギリの場合には、日曜日や祝日なども作業を行うことがあるでしょう。
工期に間に合うように計画を立てて、作業の進捗を管理するのは現場監督の大切な役割です。
もし、工期までに完成させることができず引き渡しが遅れてしまうと、損害賠償を請求されてしまいます。
具体的な金額などに関しては、契約書に記載されているのが一般的です。
もし、特にはっきりとした理由もなく工期に間に合わなかった場合には、上司から酷く叱責されてしまうため注意しましょう。
工期遅れが生じると、損害賠償を請求されるだけでなく、発注者に対して謝罪しなければなりません。
会社の信用も大きく損ねてしまうことになります。
よほどの理由がなければ、工期遅れは許されません。

台風の影響で工期が遅れるのは不可抗力

台風到来時というのは、普段とは状況が大きく異なり、工期遅れが許されるよほどの理由に該当します。

竣工日は何日か遅れてしまうが損害賠償はなし

台風のような自然災害による影響は、不可抗力として扱われます。
人間の努力や工夫ではどうしようもないことです。
そのため、巨大台風のような不可抗力で工期が遅れてしまった場合には、損害賠償請求の対象外として扱われます。
このことは、契約書にも規定を設けるのが一般的です。
念のため、不可抗力に関する契約書の記載を確認しておきましょう。

お詫びとともにどの程度延びるのか連絡しよう

台風などの不可抗力で損害賠償を請求されないのは、責任を問えないためです。
発注者側も、台風では工事を予定通り続けるのが困難だと分かっているため、信用を損ねることはほぼないでしょう。
ただし、お詫びの連絡だけはきちんと入れておかなければなりません。
どの程度竣工日が遅れてしまうのか具体的に分かった時点で、なるべく早くお詫びの連絡をしておきましょう。
お詫びや連絡が遅れると信用を損ねてしまう場合もあります。

不可抗力でもお詫びや説明はきちんとしておこう

建設の仕事は天候の影響を受けやすいです。
連続で台風が到来すれば、大幅に工期が遅れてしまうこともあるでしょう。
台風は不可抗力として扱われますが、発注者へのお詫びや説明などはきちんとしておかなければなりません。
また、念のため契約書の内容も再確認しておきましょう。

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