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アールヌーボー様式とは!?建築の特徴やアールデコとの違いを紹介

アールヌーボー様式とは、19世紀末から20世紀初めにヨーロッパ諸国で流行した様式のことを指します。
植物等を模した曲線的な装飾が特徴です。
建築・工芸・絵画などさまざまな分野で流行しました。

本記事ではアールヌーボー様式とはどんな建築様式なのか、アールデコとはどう違うのかなどを紹介します。

アールヌーボー様式とは

アールヌーボー様式とは

アールヌーボー様式とは、19世紀末~20世紀初頭にヨーロッパで流行した様式です。
花や蔦など植物などを模ったものや、曲線的な装飾が特徴です。
絵画・工芸・建築などさまざまな分野で流行しました。

アールヌーボーの歴史的背景

アールヌーボーとは、フランス語で「新しい芸術」を意味します。
「産業革命以降、粗悪になってしまった実用品等に再び芸術性を取り戻す」とのコンセプトのもとに波及したとされています。
その結果、従来の様式にとらわれない装飾を施したり、当時の新素材を利用したりした新しい芸術が生まれました。
建築分野はもちろん、工芸品や絵画などさまざまな分野に流行したのが特徴です。

アールヌーボーの建築

アールヌーボー様式と呼ばれる有名な建築物には以下のようなものがあります。

  • サグラダ・ファミリア
  • タッセル邸
  • アンカール邸
  • パリの地下鉄駅出入り口
  • シャルルロワの王号の家

日本との関わり

アールヌーボー様式を生み出したヨーロッパの芸術家は、日本の浮世絵から多大な影響を受けたとされています。
さらに日本でも、橋本五葉や藤島武二らの芸術家がアールヌーボー様式に影響され、芸術家作品を生み出したといわれています。

アールヌーボーの特徴

アールヌーボーの特徴

アールヌーボー様式は、以下のようなさまざまな特徴があります。

【特徴1】曲線的なデザイン

アールヌーボー様式は、曲線的なデザインが特徴です。
自然な曲線や曲面を用い、装飾的に表現されています。
これは産業界革命以降、機械による大量生産品が出回りました。
これに対抗すべく、曲線的なデザインで芸術性や創造性や取り戻そうとした結果だとされています。
曲線で描かれたデザインは空間に華やかさをプラスしてくれるのが特徴です。

【特徴2】有機物をモチーフとすることが多い

アールヌーボー様式は、花、草、蔦、昆虫など、有機物をモチーフにしていることが多いです。
階段の手すりなどに取り入れたり、壁に描かれたりすることもあるそうです。
時には、こうしたモチーフはより簡略化され、自由な曲線によるデザインになることもあります。

【特徴3】鉄を線材として用いることが多い

アールヌーボー様式で多用されたのが、当時新しい素材だった鉄です。
鉄を線材として用いることで、軽やかで繊細なデザインが実現できたとされます。
柱や梁、階段の手すり、ドアの取っ手などあらゆる部分に採用されたといわれています。

アールヌーボーとアールデコの違い

アールヌーボーと似た言葉に「アールデコ」があります。
言葉は似ていますが、デザインとしては全く違います。
アールヌーボーは芸術性を求めたのに比べ、アールデコはシンプルさと合理性を目指したデザインです。

アールデコは直線的なデザインが特徴

アールヌーボーは曲線的なデザインですが、アールデコは直線的なデザインが特徴です。
また繰り返しのあるデザインを用いることもあります。
1910~1940年頃に、ヨーロッパやアメリカのニューヨークで流行しました。

アールデコの歴史的背景

アールヌーボーは芸術性を求めたデザインのため、大量生産に向かないとされていました。
そのため、第一次世界大戦後には徐々に衰退したといわれています。
それ以降に広まったのが、アールデコです。

戦後は、戦前の価値観が変化し、芸術性よりも機能的なシンプルなものが求められたためだとされています。
第一次世界大戦後と第二次世界大戦の間に流行したため、「大戦間様式」とも呼ばれているのが特徴です。
1925年に開催されたパリ万博で世界へ広まったとされます。
その後、第二次世界大戦が勃発したことにより、アールデコの流行も終了したといわれています。

代表的な建築物

アールデコの代表的な建築物は、ニューヨークにあるマンハッタンの建築群とされています。
パリから広まったアールデコは、第一次世界大戦の戦勝国であったアメリカで流行しました。
ニューヨークのクライスラービルは、建築当時は世界一の高さだったといわれています。
またエンパイアステートビルなども、アールデコ期の建築として有名です。

流動的で曲線的なデザインが特徴

アールヌーボー様式では、曲線を用いた芸術性の高いデザインが特徴です。
花や草、昆虫など、自然界のものをモチーフにしたものが多いです。
19世紀末から20世紀初頭に流行し、当時は新しい素材だった鉄が多用されました。
芸術的なデザインが多く、現在でも残されているものが多いです。
特にヨーロッパの旧市街などでは、アールヌーボー様式のデザインを今でも見つけることができるとされています。

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