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公開日時 2020.01.06
最終更新日時 2022.04.06

施工管理者なら知っておきたい工事用語:基礎工事

建物を建築する際には、土地の上にそのまま建てるのではなく、基礎を作ってからその上に建てます。施工管理の仕事をしていれば、基礎工事に携わる機会も多いでしょう。ここでは基礎工事でよく使われる工事用語を紹介していきます。

基礎工事で使用される用語

基礎工事で使用される工事用語は、地盤に関する用語が多いです。

用語一覧

・アンカーボルト
基礎コンクリートに木造の土台を連結させるために使用するボルトのことです。
これを使用することで耐震性能や耐久性能が高められます。

・勝ち負け
複数の部材が接合している部分に関して使用する用語です。長く伸びている方の部材や、上に他の部材を載せている部材を「勝ち」といいます。例えば「土台勝ち」のように、部材の後ろに勝ち負けを付けて使われます。

・杭基礎
支持層と建物の間に杭を使用して建物を支える仕組みの基礎のことです。主に地盤が軟弱な場所に建物を建てるときに用います。

・地縄張り
建物を建てる予定のスペースにビニールひもなどを張る作業のことです。きちんと敷地内に収まっているかどうかの確認や、作業スペースを確保できるかどうかの確認のために行います。

・段跳ね
掘削するのが困難な箇所を複数の機械を使用して掘削する方法のことです。2台の機械を使用する場合には2段跳ねと呼び、3台なら3段跳ねと呼びます。

・地階
地盤面よりも下に床がある階のうち、地盤面までの高さが天井までの高さの3分の1以上ある階のことを指します。

・地耐力
地盤の強さを数値で表したものです。荷重に対する強さと地盤沈下に対する抵抗力などを基準にして決められ、基本的に数字が大きいほど強い地盤です。

・通り
直線になっていることです。「通りが悪い」と言った場合には曲がっていることを意味します。「通りを見る」なら、曲がっていないかどうか確認することです。

・不同沈下
建物が沈下する際に、均一に沈下するのではなく、一部分のみの沈下が激しく沈下することです。
これが起こると建物が傾き、ドアの開閉が困難になるなどのトラブルにつながります。

・ベタ基礎
建物の底部において、コンクリートが隙間なく敷き詰められて1枚の板のようになっている状態のことです。
荷重が分散されやすく、不同沈下防止に役立ちます。

・遣り方(やりかた)
基礎工事の前に杭で作る仮設物のことです。位置や高さなどの基準にするために用い、基礎コンクリートや土間コンクリートを作った後は撤去されます。

ここで紹介した用語の他にも、工法などに関する用語が数多くあります。現場で経験を積みながら少しずつ覚えていきましょう。

的確な指示を出せるようにしておこう

基礎工事は、建物全体の耐久性や耐震性を左右する重要な工事です。施工管理者は的確に指示を出し、進捗状況を把握できるようにしておきましょう。
そのためには、工事用語をしっかりと覚えておくことが大切です。

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