業界を問わず、新人が育たない会社はいずれ廃れてしまいます。
新人現場監督がすぐ辞めてしまうことが多ければ、上司や教育係の指導方法に問題があるのかもしれません。
何気なく発した言葉が引き金になって、新人がやる気を喪失してしまうことも多いです。
ここでは新人現場監督に対して言ってはいけない言葉をピックアップしてみました。

自分はダメな人間だと思わせてしまうような言葉

前にも言ったよね？

以前に言った覚えのあることを聞かれると、ついこのセリフを言ってしまうかもしれません。
しかし、教えたことをきちんと覚えていないダメな人間だと、受け止める人も多いです。
実際には、覚えてはいても説明が分かりにくくて、再確認したかったという可能性もあります。

やる気あるのか？

物覚えの悪い新人や、仕事が遅い新人に対して、つい言ってしまうことがあるのではないでしょうか。
新人のうちは何もかも一杯一杯です。
特に現場監督は現場の仕事が終わった後に、事務所でも仕事をしなければなりません。
十分にやる気があっても上手くできないことや、時間がかかってしまうことがあります。
それを頭ごなしに否定してしまうと、本当にやる気がなくなってしまうでしょう。

なんで、～～なの？

「なんでキミがやると上手くいかないの？」、「なんでそんなに時間がかかるの？」など、上司が叱るときによく言いそうな言葉です。
しかし、この疑問形の言葉の裏には「お前が無能だから」という答えが隠されています。
ストレートに無能だと言わなくても、新人現場監督はそれを感じ取ってやる気をなくしてしまうでしょう。

自主性を損なうような言葉

もう俺がやるからいい

教えてもなかなかできるようにならないと、ついそう言ってしまうかもしれません。
特に忙しいときには、つい言ってしまいがちです。
しかし、自分に仕事を教えるのが負担になっていると受け止められてしまいます。
もし、ゆっくりやらせていられない状況であれば、言い方を工夫しましょう。

言われた通りにやれ

やる気のある新人ほど、言われたことだけでなく自分で考えたり工夫したりすることが多いです。
ただ、新人なので工夫したつもりがかえって仇になってしまうこともあるでしょう。
忙しいときなどは、「言われた通りにやれ」と言いたくなるかもしれませんが、やる気を失わせてしまいます。

注意する際は言い方に工夫を

ここで挙げた言葉はどれも忙しいときや余裕のない状況だと、つい言ってしまいがちです。
しかし、新人現場監督を教育するときにこうした言葉が飛び交う会社では、なかなか人材が育ちません。
新人を育てて人材を定着させたいのであればやる気や自主性を削ぐような言い方は、極力避けましょう。
注意しなければならない場面でも、言い方に工夫を凝らすことが大切です。