冷え性は、手や足の末端が、血行障害のため全身に比べて冷たく感じる症状です。
特にホルモンバランスの乱れが多い女性や皮下脂肪の多い方に見られ、血行不良による肩こり、腰痛、胃腸虚弱、不眠、肌荒れなどが起こりやすくなります。
今回は、そのような冷え性を少しでも軽減するためにできる対策をご紹介します。

家でできる冷え性対策

冷え性は血行不良が要因なので、身体を温めるために次のようなことに気をつけてみましょう。

食事

できれば生野菜を避け、ビタミンやミネラルが豊富に含まれている旬の食材やタンパク質を含む食品、根菜類や発酵食品、豆類などを温かい状態で食べるようにします。
ショウガやにんにくなど身体を温める食材をうまく取り入れるといいでしょう。
温かいお茶やココアをゆっくり飲んでリラックスするのも効果的です。

入浴

シャワーだけではなく、ゆっくり湯船に浸かって全身を温めると血行が促進されやすくなります。
途中で浴槽を出て冷たい水を浴び、また温かい浴槽に入ることを繰り返す温冷浴も効果的でしょう。

運動やストレッチ・ヨガ

適度な有酸素運動で筋肉を使うことも全身の温めに効果的です。
また朝起きた後や運動後、お風呂上り、就寝前などは、ストレッチやヨガのポーズで血流を良くするようにしましょう。

工事現場でできる冷え性対策

寒冷時期であっても工事現場での作業は行われるので、冷え性の方には辛いと思われますが次のような対策で乗り切っていきましょう。

カイロの活用

カイロは近年貼るタイプのものが主流になっていますが、お腹のあたりや腰に貼ると血流が促進され全身が温まりやすくなります。
また、靴下の足裏部分に貼るタイプのカイロもありますので、足先が冷えている方には効果的と思われます。

衣類や服装に気をつける

今や様々なメーカーでつくられている密着性と保温性の高い下着は、寒冷時期にも最適です。
ハードな作業の場合、汗をかいても身体が冷えないよう通気性も考えて選ぶといいでしょう。
またフリース素材の生地は薄く軽いのに暖かいため、重ねて着用しても動きやすいです。

首回りを温めることも大事なので、作業の邪魔にならない程度にマフラーも活用しましょう。
靴下の重ね履きや手袋の着用、ブーツを履くことも冷えやすい手足の末端を保護するのに効果的です。

暖房器具

屋外で使用することは難しいと思われますが、遠赤外線で安全な業務用大型ストーブもあるため、作業現場の状況によっては使用が可能です。

冷え性を克服して健康づくり

冷え性の克服のため、まず自分の生活習慣を見直すことから始めましょう。
規則的な起床・睡眠、栄養バランスのとれた食事、適度な運動の継続などによって自律神経が整い、冷え性の改善だけでなく仕事で活躍できる健康な身体づくりも期待されます。

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