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公開日時 2018.11.01
最終更新日時 2022.04.06

【現場で広がるペーパーレス】ペーパーレス化のメリットは作業の負担が減るだけじゃない

建設業界は、他の業界に比べると格段に紙資料が多い業界です。顧客の個人情報や契約関連の資料、その契約を交わすための膨大な資料、検査に関わる資料・・・と、本当に膨大な紙資料が存在し、保管するのにもコストがかかります。今回は建設業におけるペーパーレス化について考えてみます。

ペーパーレスとは

ペーパーレスとはその名の通り、「紙を減すこと」です。
建設業界以外に、目を向けると、例えば毎回発行される切符から交通系電子マネーを使ったICカードに変えることもペーパーレスですし、新聞や雑誌の電子書籍化などもペーパーレスの一貫です。

政府も推進するペーパーレス

政府は2004年にe-文書法を制定し、民間企業などで、財務・税務関係の帳票や、取締役会議事録など、商法や税法などの法律で保管が義務付けられている文書について、紙ではなく電子化されたファイルでの保存を認めています。
また、国土交通省が主に公共工事や建設コンサルタント事業を対象に、電子契約システムを導入したことも話題になりました。
今、ペーパーレス化が国家事業として進められています。

建設業でペーパーレスにするメリット

書類の保管・取り出しが簡単に

例えば、「〇〇年に〇〇と交わした契約書」や、「〇〇邸のCAD図面」などを探すときに、紙媒体であれば、倉庫に入って手作業で書類を探す必要があります。
また、紙媒体での保存となると、だれがどう取り出したかがわからないため、書類の紛失などの自体も引き起こしやすくなります。
ペーパーレスであれば、PCの前で検索するだけで情報を手に入れることができますし、だれが最後にアクセスしたかなどの記録を残すこともできるので、情報漏えい対策も可能です。

コスト削減

紙媒体で作業することは、電子媒体よりも大幅にコストがかかります。
まずは印刷代。
インク代や紙代も大量に使用すれば大きな費用が発生します。
また、紙媒体は廃棄することにもお金がかかりますし、資料を送る、移動させるとなればまた輸送・運搬コストが発生します。

作業の効率化

現在、政府が勧めているi-Constructionを推進し、ドローンによる3次元測量を行えば、従来の膨大な書類がなくなるうえ、3次元データでわかりやすく伝えることができるようになります。
そういった意味でもペーパーレスには大きなメリットがあります。

建設現場に新しい風を

建設業界は、昔ながらの手法を大切にする業界でもあります。
そのため、ペーパーレスなどの新しい施策を受け入れるのに少し時間がかかるかもしれません。
建設業は他に比べても紙の資料が非常に多い業界なので、ペーパーレスが導入されるとそれによるメリットは非常に大きいものになることが予想されています。

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