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公開日時 2018.11.01
最終更新日時 2022.04.06

現場の危険性も大幅に減ります!生産性向上だけじゃない、ICT建機活用による効果

国土交通省がすすめるi-Constructionの波が少しずつ現場にも届くようになりましたi-Constructionの中で最も重要といっても過言ではないのがICT土木です。今回はいまさら聞けないICT土木についてわかりやすくご紹介します。

ICTってなに?

ICT施工とは

ICTとはInformation and Communication Technologyのことで、これは情報通信技術を意味します。建設業界の中でいうICTは、情報化施工のことを指すのです。
今まで、現場の情報である測量データ、設計データなどがいろんなところにバラバラに管理されていたものを、同じ規格でまとめて現場の施工に有効活用していこうということです。
これを導入すれば、建設中はもちろん、建設後のメンテナンスも簡単になります。

ICT建機の種類

ICT建機には3DMC、3DMGなどの種類があり、それぞれ機能が異なります。
たとえば、3DMCは、コントロールをしてくれるシステムで、操作をしつつ、設計の数値を元にバケットの位置が自動的に止まったり、設計よりも深く掘ろうとしてもできないようになっています。
一方3DMGは、自動車でいうカーナビのようなシステムで、操作をするのは自分自身で、設計の場所にバケットが到達すると、「ここが正しい位置ですよ」と教えてくれるイメージです。

ICT建機活用によるメリット

施工の効率化

3次元の設定データを元にして切土、盛土の確認を行うため、丁張り、ワイヤー設置作業、敷き均し回数、検測回数が減ることによって、工期の短縮とコスト削減が可能です。
また、カーブやインターチェンジなどの熟練の技術を必要とする複雑な施工を誰でも行うことが可能となるほか、肉眼で見えにくい夜でも効率的に作業をすすめることができます。

安全性の向上

現場で起こる事故もICT建機の活用によって減らすことができます。
たとえば今までの現場で丁張りを確認しながら補助作業員が指示を出して作業を行っていたものが、ICT建機を導入することで丁張りや補助作業員を減らすことができるため、結果として接触事故が起こる可能性を減らし安全に作業を勧めることができるようになります。

環境への配慮

ICT建機を導入することで建設機械を最も効率よく可動させることができるようになります。
また、施工の精度が高いため、ほぼ計画通りに作業をすすめることができ、建設資材が余るというようなことが少なくなります。その結果、CO2の排出量を減らすことができ、環境への負荷を軽減することが可能になります。

ICT建機は建設業の救世主!?

今、ICT建機は業界で非常に注目されており、各メーカーもこぞってICT建機の開発・販売を勧めています。ICT建機を使えば、経験の浅いオペレーターや力の弱い女性でも簡単に建機を扱うことが可能になるため、建設業の救世主とされている一方、昔ながらの職人さんたちの中には、まだまだ信用できないと感じている人も多いようです。

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