GENBA★WALKERその15
【ALC工事について】
今回から仕上げ工事について紹介していきます。仕上げ工事の第1回目として、ALC工事について説明します。ALC材は軽量で、耐熱性、耐火性、遮音性に優れており、外壁材、床下地や間仕切り壁など様々な建築部位に使用されます。
1.ALC材の特徴について
①軽い:多孔質で軽量。(表面の強度は低い)
②断熱性:熱伝導率がコンクリートの1/10
③耐火性:耐火性が高く、耐火構造部材として認定されている。
④遮音性:多孔質の為、音が伝わりにくい
⑤短工期:工場製作、現地組立にて短工期で施工できる
2.ALC材の保管について
ALCは多孔質なため、雨などの水にぬれると水を吸収してしまいます。ALC材を搬入したら積み上げ基準を守って、養生シートを被せて保管します。
3.ALC材の取り付けについて
メーカーの技術資料を確認し、ALC工法を理解しておきましょう。ALC板は取付精度が悪いと、仕上工事や雨仕舞の品質も悪くなります。
ALCの切断や切込みについては加工の制限があり、仕様書に基づいて実施することが必要です。
4.シーリング材について
ALCの防水性能は、シーリング材に頼っていますので、ALCの塗装状況にあわせて、
適切なシーリング材を使用する事が重要です。
・その他
①現場での勝手な切断加工や穴あけは行わない。
②ALC板の荷降ろしは、専用器具を使用し玉掛けを行う。
③ALC板は屋根・床パネルには表裏の区別、外壁パネルには内外の区別があります。
今回の講師は・・・
夢真ホールディングス 人材開発部 田村 憲章 課長代理
編集部
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