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公開日時 2018.11.06
最終更新日時 2022.04.06

マンション建設における構造・工法の種類や特徴

マンションを建築する際には、さまざまな工法が用いられます。
また、その工法を理解することができれば、マンション建築の種類を見分けられるようになるでしょう。
つまり、基本となる構造部分にどんな材料が使われ、どんな工法で造られているのかさえ理解できればよいのです。
そこで今回は、マンション建築における構造と工法の種類や特徴について解説したいと思います。

マンションの工法の種類

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マンションの工法は、「鉄筋コンクリート造」、「鉄骨造」、「鉄骨鉄筋コンクリート造」という構造の違いによって区別されます。
ちなみに、マンション建築では木造は利用されません。
工法の選び方については、価格や施工期間、職人や資材の準備状況といったことから判断されます。
一昔前であれば、高層では鉄骨造、中層では鉄骨鉄筋コンクリート造、低層では鉄筋コンクリート造という使い分けが主流でした。
しかし、近年では、高層でも鉄筋コンクリート造が用いられるケースが増えています。

マンションの工法の特徴


マンション工法の種類ごとの特徴について説明します。

・鉄筋コンクリート造
鉄筋コンクリート造の特徴は、遮音性、振動への強さといった居住性に優れた建築に適しており、中層までの建築に対応可能な点でしょう。
型枠で囲った鉄筋に、コンクリートを流し込んで固めた構造です。
ただし、施工に多くの職人が必要となるため、コストが高くなるというデメリットもあります。
よって、職人が不足すると、工期が長くなりがちです。

・鉄骨鉄筋コンクリート造
鉄骨鉄筋コンクリート造とは、鉄骨を組んだ後、その周囲に鉄筋を組みコンクリートを流し込む工法です。
鉄筋コンクリート造に比べ、高層の建築が可能となるのが特徴です。
鉄骨鉄筋コンクリート造の最大のデメリットは、鉄筋コンクリート造よりも建設コストが高くなってしまうという点でしょう。

・鉄骨造
鉄骨造は、低層から超高層まであらゆる高さに対応した建築ができる工法です。
工場生産された鉄骨部分を、現場でクレーンを使って持ち上げ、組みあげていきます。
床には、デッキプレートと呼ばれる鉄板にコンクリートを流したものを使うのが一般的です。
鉄骨造は、鉄骨を工場生産できるためクオリティーが均一で単価も安く、工期も短くなるというメリットがありますが、揺れが大きく遮音性に乏しいため、居住性については鉄筋コンクリート造よりも劣ってしまうというデメリットもあります。

工法を理解することで理想の居住環境を選べる

今回紹介したマンションの建築工法には、それぞれメリットもデメリットもあります。
しかし、これらをあらかじめ理解しておけば、実際にマンションを購入する際、どんな居住環境になるのか予想することができるでしょう。
本記事が、理想のマンション購入に少しでも助力できれば幸いです。

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