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コンクリート技士とコンクリート診断士の仕事内容ついて|資格についても紹介

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公開日時 2022.07.25 最終更新日時 2024.04.19

こちらの記事では、コンクリート技士とコンクリート診断士の仕事内容についてご紹介いたします。

 


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コンクリート技士とは何か?

様々な建築物の素材として身近なコンクリートですが、その扱いに関しては、専門的な知識を必要とします。
コンクリート技士とは、コンクリートの製造や施工について専門的な知識を持ち、実際の業務に従事する技術者の資格を指します。

コンクリート技士になるには、日本コンクリート工学会が実施する資格試験を受験して、合格する必要があります。
またコンクリート技士の資格には、コンクリート技士とコンクリート主任技師という2つの資格があります。

コンクリート技士は実際のコンクリート製造工程に関わりますが、コンクリート主任技士はコンクリートを使った施工や管理場面において、指導や指示ができます。

コンクリート技士として十分に経験を積んだ技術者が、さらなるステップアップとして、上級資格のコンクリート主任技士に挑戦することが多いようです。

コンクリート診断士とは何か?

多くの建築物に使用されているコンクリートは、時間の経過とともに劣化してしまいます。
劣化したコンクリートが使われた建築物は、倒壊や破損の可能性がありとても危険です。

そのため、コンクリートは定期的に品質を診断し、コンクリートの劣化による建物の倒壊や破損を未然に防ぐ必要があります。
ここでコンクリートの診断の役割を担うのがコンクリート診断士です。

コンクリート診断士とは、建築物に使用されているコンクリートの劣化状態を診断する、資格のことを指します。
コンクリート診断士もコンクリート技士と同じように、資格を所有するためには、日本コンクリート工学会による資格試験を合格する必要があります。

コンクリート技士とコンクリート診断士について6つ

ここからは、コンクリート技士とコンクリート診断士について、両者の仕事内容や資格を取得する利点、さらに収入など6つの項目に分けて紹介していきます。
また、コンクリート技士とコンクリート診断士、両者の違いについても説明していきます。

今からコンクリート技士やコンクリート診断士の資格取得を考えている方は、資格取得後の仕事内容や資格取得のメリットなどを、下記を参考にイメージしてみましょう。

1:コンクリート技士の仕事内容

コンクリート技士の仕事内容は、コンクリートの製造やコンクリートが使われた建築物の施工などの業務であり、実際にコンクリートを現場で扱うのが特徴です。

また、コンクリート技士はコンクリートの品質管理や検査に関する知識も有しています。
コンクリートの受け入れや運搬に関する業務、受け入れたコンクリートの品質の検査などもコンクリート技士の仕事内容です。

さらに、コンクリート技士はその知識を活かして、技術工程だけでなく設計の場でも活躍し、建築家やデザイナーなどにコンクリートの専門知識を提供することもあります。

2:コンクリート診断士の仕事内容

コンクリート診断士の仕事内容は、すでに完成した建築物に使われている、コンクリートの状態を診断することです。
コンクリートの状態を定期的に点検し、補修や補強に関する計画を検討します。

また、建物の施工条件や立地条件からコンクリートの劣化を予想して、コンクリートの寿命が延びるよう、適切な処置を行うのもコンクリート診断士の仕事内容です。

3:資格取得後の利点

自然災害の多い日本では、コンクリートの老朽化やそれに伴う建物の破損を防ぐ業務に多くのニーズがあります。
そのため、建設会社以外にも、多くの企業が建物の品質調査や管理に関する業務を行っています。

コンクリート技士もコンクリート診断士も、国家資格ではありません。
ですが、両資格はコンクリートに関する専門知識やスキルを有しているというアピールに使うことができるでしょう。

コンクリート技士とコンクリート診断士、この2つの資格を取得することで、建設現場やコンクリート関連企業にとどまらず、建築に関するあらゆる企業で活躍できます。
先にお伝えしたような建物の管理会社などでも、資格の知識やスキルが重宝することでしょう。

4:給与面

コンクリート技士の給与は、平均年収で言うと350万円〜450万円程度です。

コンクリート診断士の給与は、平均年収で言うと500万円〜700万円程度です。
コンクリート診断士はコンクリート技士に比べると資格の難易度も高くなるため、給与も高くなる傾向にあるようです。

コンクリート技士もコンクリート診断士も、専門的な知識を必要とする資格であることから、企業によっては資格手当が与えられる場合があります。

5:スキルや知識について

コンクリート技士やコンクリート診断士の資格を得るためには、コンクリートの素材であるセメントや、骨材についての知識が必要です。

またコンクリートの耐久性を上げる混和剤や、補強剤の配合、調合に関する知識も有している必要があります。
さらに、コンクリートの製造や施工現場において、材料の性質や用途に応じて、配合を正しく計算するスキルも必要とされます。

建築物の素材としてだけでなく、現場でコンクリートの製造や施工に活かせる知識や、コンクリートの品質を保つため、劣化状態を正確に試験するための知識も必要です。

6:将来性について

コンクリート技術の進歩により、コンクリート工事においては多様化が進んでいます。
さらに、建設業界においてはより安全で耐久性のあるコンクリートが求められています。

このような建設業界の置かれた状況から、コンクリート技士やコンクリート診断士の資格需要は年々高まる一方です。
従って、コンクリート技士やコンクリート診断士の資格は、かなり将来性のある資格だと言うことができるでしょう。

コンクリート技士とコンクリート診断士の資格取得の要件6つ

コンクリート技士とコンクリート診断士の資格取得には、細かな条件があります。
また、試験内容や試験日程なども受験する資格によって異なっているため、試験を受験する方は、要件の正確な把握が求められます。

ここからは、コンクリート技士とコンクリート診断士の資格取得の要件を、以下に6つまとめていきます。
コンクリート技士やコンクリート診断士の資格にチャレンジしようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1:受験資格について

まずは、コンクリート技士の受験資格について、説明していきます。
以下の資格を有していれば、コンクリート技士の試験を受験できます。

・一級建築士
・建設部門の技術士
・農業部門の技術士
・土木技術者
・RCCM(鋼構造及びコンクリート分野)
・コンクリート構造診断士
・一級土木施工管理技士
・一級建築施工管理技士
・コンクリート診断士

コンクリート診断士やコンクリート構造診断士として実務を行っていて、コンクリート技士の試験を受けたい場合は、実務経歴書や勤務先の証明を提出しなければなりません。

以上の資格を有していなくても、コンクリート技術関係業務の実務経験者であることや、大学や専門学校でコンクリート技術に関する科目を履修したことも受験資格となり得ます。

実務経験年数は3年以上の経験が必須条件であり、学歴や年齢は関係ありません。
大学や専門学校での科目履修を受験資格として使う場合には、2年以上の実務経験が必要です。

次に、コンクリート診断士の受験資格について説明します。コンクリート診断士は、上記のコンクリート技士の受験資格に加え、以下の2種の資格を持つことも受験資格になり得ます。

・コンクリート主任技士
・コンクリート技士

コンクリート診断士もコンクリート技士と同じように、大学や専門学校、高等学校での科目履修も受験資格となります。

しかし、大学と高等専門学校(専攻科)で科目履修をした場合は4年以上の実務経験、短大と高等専門学校での科目履修を条件とするならば、6年以上の実務経験が必須条件です。

高等学校での科目履修のみを受験資格として使うのであれば、8年以上の実務経験が必須条件となります。

2:コンクリート技士の形式と試験内容について

コンクリート技士の資格試験の形式は四肢択一式で◯×方式で、以下の8分野から出題されます。

1.コンクリート用材料の品質・試験・管理
2.コンクリートの配(調)合設計
3.コンクリートの試験
4.プラントの計画管理
5.コンクリートの製造・品質管理
6.コンクリートの施工
7.関係法令
8.その他

出典:2021年度コンクリート技士試験 コンクリート主任技士試験 受験のご案内|公益社団法人 日本コンクリート学会

3:技士の試験日程について

コンクリート技士の試験日程は、例年8月から9月に出願期間が1ヶ月ほど設けられ、試験は11月頃に開催されています。

2021年は、8月2日から9月6日に出願期間が設けられ、11月28日に試験の実施が予定されています。

本年度は依然としてコロナウイルス感染拡大のため、日程に影響が出ることも考えられます。
日本コンクリート工学会の公式ホームページで日程に変更がないか随時確認しましょう。

出典:2021年度コンクリート技士試験 コンクリート主任技士試験 受験のご案内|公益社団法人 日本コンクリート学会

4:コンクリート診断士の形式と試験内容について

コンクリート診断士の試験形式は、四肢択一式の問題が40問と、記述式の問題が2つ出題されます。
記述式問題の内容は必須問題が1題と、選択問題が1題といった構成になっています。

コンクリート診断士の試験内容は、四肢択一問題ではコンクリートの変状、劣化、調査手法、評価・判定、補修・補強の5つの分野から、計算問題も併せて出題されます。

記述問題では、「診断士の資質や役割についての問題」というような、コンクリート診断士の仕事の意義や本質についての出題が多いようです。
知識としての勉強だけでなく、コンクリート診断士の職業の意義を深く理解する学習を心がけると良いでしょう。

出典:2021 年度コンクリート診断士試験のご案内公益社団法人|日本コンクリート工学会

5:診断士の試験日程について

コンクリート診断士の出願日程は2021年6月1日から7月30日、試験日程は10月31日が予定されています。

しかし、2020年度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、コンクリート診断士の試験日程に変更が生じました。
今年は上記日程で試験の実施が予定されていますが、念のため公式ホームページを随時確認することをおすすめします。

出典:2021 年度コンクリート診断士試験のご案内公益社団法人|日本コンクリート工学会

6:技士と診断士の試験の合格率と難易度について

コンクリート技士の試験合格率は、2020年度の試験で30パーセント前後になっています。
また、コンクリート診断士の試験合格率は、同じく2020年度で15パーセント前後でした。

コンクリート技士、コンクリート診断士の両資格とも、受験者の人数の割に合格者が少ない傾向にあります。
従って、両資格とも試験の難易度が高く、一定量の勉強を必要とする資格であると言えるでしょう。

出典:2020年度コンクリート技士/主任技士試験結果の概況|日本コンクリート工学会

コンクリート技士とコンクリート診断士の資格を活かした職場について

コンクリート技士とコンクリート診断士の資格を活かした職場について

コンクリート技士やコンクリート診断士の資格を活かした職場として、コンクリート試験員や土木構造物の保守管理職などがあります。

ここからは、コンクリート技士とコンクリート診断士の資格を活かした職場の仕事内容などをご紹介していきます。
コンクリート技士やコンクリート診断士の資格取得を目指している方は、ぜひ以下の内容を参考にして、資格取得後の勤務をイメージしてみましょう。

コンクリート試験員

コンクリート技士やコンクリート診断士の資格を活かせる職場として、建設現場のコンクリート試験員の仕事が挙げられます。

コンクリートを建造物の建設に使うためには、コンクリートの流動性、空気量、塩化物イオン濃度などの基準をコンクリートが満たしているか、診断する必要があります。

コンクリート試験員の仕事内容とは、建設現場において固まる前のコンクリートを試験することです。

コンクリート試験員がコンクリートの品質に関する試験を行い、素材として問題ないと合格を出すことで、コンクリートの使用が可能になります。
建設現場などにおいてコンクリート試験員は欠かすことのできない存在と言えるでしょう。

コンクリート試験員になるために、明確に必要な資格などはありません。
しかし、コンクリート技士やコンクリート診断士の資格を持っていることで、コンクリートに関する知識やスキルを十分に持っていると信頼され、コンクリート試験員の職を得やすくなります。

また、コンクリート技士やコンクリート診断士の資格を有する技術者がコンクリート試験員として勤務することで、企業によっては資格手当がつく場合もあります。

土木構造物の保守管理職

コンクリート技士やコンクリート診断士の資格を活かせる職場として、土木構造物の保守管理職の仕事が挙げられます。
土木構造物の保守管理職の仕事内容とは、土木構造物の劣化状況を診断、必要に応じて補修を行うというものです。

最近では、高度経済成長期に建設されたコンクリート製の土木構造物の修繕工事が増えているため、保守管理職に対する需要が増加しています。

また、土木構造物の保守管理職は多くの人々の安全を守る業務内容であるため、社会貢献的な側面も大きく、やりがいを感じられるでしょう。

コンクリートの使用用途3つ

ここまで、コンクリート技士とコンクリート技士の診断士の資格について紹介してきました。
ここからは、コンクリート技士やコンクリート診断士が扱うコンクリートについて説明していきます。

コンクリートとは高い耐久性を持ち、自由に形を加工できる素材です。
材料の配合を少しずつ変えることで様々な場面に最適なコンクリートを作り出し、多様な建築物に重宝する存在と言えます。

次からは、コンクリートの代表的な使用用途を3つ紹介します。

1:高層ビルや大型構造物

コンクリートの使用用途として、高層ビルや大型構造物が挙げられます。
高層ビルや大型建造物の建築に使われるコンクリートは、以下のような種類があります。
それぞれの持つ特徴を、簡単に説明していきます。

・高強度コンクリート
通常のコンクリートよりもかなり強度が高く、橋梁などの大型構造物や、高層ビルなどの建設に使われます。

・流動化コンクリート
コンクリートの製造工程でコンクリートを流動化させる混和剤を加えることで、水とセメントの比率を変えずに施工しやすくなるコンクリートです。
高層ビルの建設に使われます。

・高流動コンクリート
流動化コンクリートよりさらに流動性が高く、型枠へ打ち込む際の「振動締固め作業」がいらないコンクリートです。
大型構造物や、高層ビルの建設に使われます。

・マスコンクリート
断面寸法が大きいコンクリートです。
ダム、橋桁などの大型構造物に使われます。

・低発熱コンクリート
発熱を抑えることで、温度変化によるひび割れに強いコンクリートです。
高層ビルや大型構造物の建設に使われます。

2:夏季や冬季の対策用

外気温が著しく上がる夏季や、著しく外気温が下がる冬季の対策用としてもコンクリートは使われています。

夏季の気温の上昇で、コンクリートは製造工程において固まるのが早くなります。
また、コンクリート自体が硬くなったり、コンクリートから水分が蒸発しやすくなったりするため、耐久性が低下することもあります。

夏季の気温上昇に対応するために、コンクリートが固まる速度を遅くする混和剤を加え、水和熱の小さいセメントを使ってコンクリートを作ります。
このようにして作られたコンクリートは「暑中コンクリート」として、気温が25℃以上となる際に、夏季のコンクリートの対策用に使用されます。

冬季には低い外気温の影響で、コンクリートが固まるのが遅くなることや、コンクリートが凍結して耐久性が低下することもあります。

冬季の気温低下に対応するために、コンクリートの製造工程においてセメント以外の材料を加え、コンクリートの温度を高めるよう働きかけることがあります。
さらに、コンクリートが凍結しにくくなる混和剤を加え、対応する場合もあります。
このようにして作られたコンクリートは、「寒中コンクリート」として、気温4℃以下になる際に冬季のコンクリートの対策用に使われます。

3:一般構造用

コンクリートの使用用途として多くの部分を占めるのが一般構造用コンクリートとしての使い方ではないでしょうか?
一般構造用コンクリートは、建築構造物用コンクリートと、土木構造物用コンクリートの2つの使用用途に分けられます。

建築構造物用コンクリートは、一般住宅や公共施設のような建築物に使われます。
小さな断面に使うことが多いためコンクリートが柔らかく練られており、乾燥の影響を受けにくい、膨張コンクリートや低収縮コンクリートとなどの種類があります。

土木構造物用コンクリートは鉄道や道路などの建設に使われます。
強度が強いことを求められるため、コンクリートが硬めに練られているのが特徴です。
より強度の高い鉄筋コンクリートや、舗装用コンクリートなどの種類があります。

コンクリートの日常的な点検は「技士」・劣化防止の現状維持は「診断士」

コンクリートは建物を作る上での必要不可欠な材料です。
その幅広い知識や経験から、コンクリート技士やコンクリート診断士の両方とも専門性の高い資格として多くの建築会社から需要がある資格となってきています。
キャリアアップもできるので、コンクリートに興味がある人はぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか?

 


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