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公開日時 2018.10.30
最終更新日時 2022.04.06

日本の近未来建築シリーズ4 観音寺と東京カテドラル聖マリア大聖堂

SF映画に出てきそうな近未来を感じる建物シリーズ、今回は奇抜な印象を与える寺院と教会、東京高田馬場の観音寺と東京カテドラル聖マリア大聖堂に焦点を当ててご紹介します。いずれも宗教施設ですが、一見してそうとはわからない外観が特徴です。
2つの建物の建築方法や外観の特徴をご紹介します。

まるで近未来のお寺、観音寺

高田馬場にはお寺とは思えない近未来的な建築物があります。
SFのような外観をしたお寺の名前は「観音寺」といいます。
外観とは裏腹に歴史は古く、1683年に創建されたお寺です。
お寺には見えない直線的な外観は、早稲田大学の石山修武氏によってデザインされました。
住職によると、本殿内の天井は雲をイメージして作られたそうです。
通常のお寺のような山門はなく、境内はそのまま道路へとつながっています。
階段を上っていくと、そこには参拝所があります。
階段の横には、大きな樋が伸びており、そこを雨水が伝っていく構造です。
木のような温もりではなく、やや無機質な外観が美術館のような印象を受ける建物です。
裏手にはお墓があり、ここがお寺であることを思い出させてくれます。

丹下健三の代表作。東京カテドラル聖マリア大聖堂

東京カテドラル聖マリア大聖堂は東京都文京区にあるカトリックの教会です。
設計は丹下健三で、1964年に竣工しました。
国立代々木競技場と同時期に設計された建築物で、丹下健三の名を世界に知らしめた建築物の一つとされています。
すっと天に伸びるかのような垂直なデザインが印象的です。
8枚のHPシェルをほぼ垂直に建て、壁と屋根の両方の役割を持っています。
また上空から見ると、十字架の形となっているのが特徴です。
側面のシェルとシェルの間にはスリットが設けられており、間にはガラスがはめ込んであります。
外壁や屋根はステンレス鋼板仕上げです。
内部は柱が一切ない構造となっています。
傾斜した壁は一番高い場所で約40mと、教会ならではの荘厳さを演出しています。
そして見上げるとそこには十字架のように十字に輝くトップライトが見える構造です。
このトップライトから明かりが入るため、採光性は高いものとなっています。
祭壇の奥には、アラバストル大理石がはめ込まれた格子状の窓が置かれています。

宗教施設に見えない外観

2つとも一見すると宗教施設には見えないような近未来的な外観が特徴です。
一見無機質なようにも見えますが、細部にまでこだわってデザインがなされています。
この先何年経ってもそこにあり続けられるようなデザイン、建築が印象的な建物でした。
いずれも都内にありますので、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

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